2027年の再発進に向け、Bunkamuraが“これからの挑戦”を語る
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中野哲夫代表取締役社長
「Bunkamuraの“これからの挑戦”」についての説明会が本日2月28日に東京・Bunkamura オーチャードホール ビュッフェにて行われた。
説明会では、東急文化村の中野哲夫代表取締役社長と加藤真規常務執行役員、渡辺英明美術・映像事業部 ミュージアム運営部部長、中村由紀子美術・映像事業部 シネマ運営室室長、池田光宏運営事業推進部部長が、4月10日から長期休館する複合文化施設・Bunkamuraの、今後の事業活動について説明した。
中野代表取締役社長は「開業以来34年間、Bunkamuraという施設で活動してきました。再開は2027年となりますが、動きの早い昨今ですので、5年後は想像がつかない状況です」と述べつつ、「しかし、ブンカムラチャレンジと名付けて私たちもチャレンジを続け、2027年にはしっかりとした形でリニューアルし、再発進したいと思っています」と決意を述べた。
続いて加藤常務執行役員がオーチャードホールとシアターコクーンの自主制作公演について説明。オーチャードホールはBunkamura休館中も日曜・祝日を中心に営業が継続するほか、神奈川・横浜みなとみらいホールや東京・浜離宮朝日ホール、東京・めぐろパーシモンホールなどでも公演を実施する。またシアターコクーンの自主制作公演は4月に東京・東急歌舞伎町タワー内に開業するTHEATER MILANO-Zaや東京・紀伊國屋ホールで上演される。
加藤常務執行役員は「THEATER MILANO-Zaは新宿ミラノ座の跡地にできた劇場ですので、映画にゆかりのあるものをと考え、オープニングでは『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』『パラサイト』の舞台版を上演することになりました。またシアターコクーン芸術監督の松尾スズキさんを中心に、若手演劇人の育成を担いたいという思いで、コクーン アクターズ スタジオを始めることになりました。これを機に、劇場のスペックにとらわれないような、幅広い企画を行い、これからの観客やアーティストの育成を考えていきたいと思います」と話した。
さらにBunkamura ル・シネマは、渋谷東映プラザ内渋谷TOEI跡地に6月にオープンする映画館、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下で新たな活動を展開。6月にはミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」で、「RENT / レント」や「キンキーブーツ」のブロードウェイ版映画の上映などが予定されている。
なお記者からオーチャードホールについて改修の予定はあるかと問われると、中野代表取締役社長は「まだ議論中」としつつも「2018年に改修工事をしており、傷んだところは直っているのですが、隣にピカピカのビルができますので(笑)、少しお化粧は必要かなと。ただ大きな変化は現状では考えていません」と語った。
※初出時、タイトルに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。