Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 【ライブレポート】中田裕二をゲストに迎えた「佐々木亮介弾き語り興行 “雷よ静かに轟け” 第一夜」

【ライブレポート】中田裕二をゲストに迎えた「佐々木亮介弾き語り興行 “雷よ静かに轟け” 第一夜」

音楽

ニュース

ぴあ

中田裕二/佐々木亮介 Photo:笹原清明

続きを読む

フォトギャラリー(10件)

すべて見る

a flood of circleの佐々木亮介(Vo/Gt)による、東京・浅草フランス座演芸場東洋館を舞台にした弾き語りツーマンライブシリーズ「雷よ静かに轟け」。その“第一夜”が2月26日に開催された。ゲストは中田裕二。ギター1本と歌による、シンプルで奥深いステージが繰り広げられた。

「雷よ静かに轟け」の会場となる浅草フランス座演芸場東洋館は昭和26年(1951年)に「浅草フランス座」として開業。ストリップの合間に行われていたコントや漫才が評判となり、昭和34(1959)年に「東洋劇場」としてスタートした。渥美清、長門勇、由利徹、東八郎、そして、萩本欽一やビートたけしが出演したことで知られる伝統ある演芸場だ。

中田裕二

この日の開演は19時半。最初に登場したのは、佐々木亮介のレーベルメイトでもある中田裕二だ。「“音人亭裕二”でございます。今回は佐々木くんの『雷よ静かに轟け』の第一回に呼んでいただきまして。心して、前座をつとめたいと思っております」と挨拶し、まずは「ランナー」を披露。心地よくグルーヴするアコギ、ヒップホップのテイストを感じさせる歌によって場の空気を混ぜ返してみせる。

さらに洗練されたコード進行と抑制の効いたメロディ、〈人はいつも 全てを/コントロールしたがる/ただの思い上がり〉というラインが響き合う「DOUBLE STANDARD」、ブルージーな音像とともに、恋人との別れの間際のおける男の強がり、切なさ、情けなさを滲ませる「Terrible Lady」へ。テンションコードを交えた構成と多彩なオブリガード、そして、官能的な匂いを振りまくボーカル。冒頭の3曲で中田は、自らの音楽世界を表現してみせた。ゆったりと椅子に座り、濃密にしてしなやかな歌声を響かせる佇まいにも惹きつけられる。

「昨年、忘れらんねえよの柴田(隆浩)くんと花劇場で対バンして、けっこう浅草づいてるんですよ。美味しい店もいっぱいあるし、僕も浅草が好きで。こんな素敵な場所のイベントに呼んでもらえて光栄です。ありがとう、佐々木くん」というMCの後は、アコギのボディを叩き、ビートを響かせ……と思ったら、いきなり演奏を止め、「ここまで盛り上げても手拍子起きないとは(笑)。ここは演芸場ですよ。手拍子は必須です!」とハンドクラップを要求。一体感を演出し、中田の地元・熊本の伝統的な民謡「おてもやん」をカバーした。

さらに女性目線の哀切なラブソング「わが身ひとつ」、「この街並みに合う哀愁のある曲を歌います」という言葉に導かれた「海猫」、そして、ジャズのエッセンスを感じさせるギターと〈丸めて捨てられない恋が/すり切れたままに転がった〉と「恋わずらい」(椿屋四重奏)を演奏。R&B、AOR、ジャズ、そして歌謡のテイストが溶け合うような音楽性、大人の恋愛を抒情的・映像的に映し出す歌詞。それはまさに大人のためのポップスだ。

「あと何分あるんですか? あ、そんなにあるんだ(笑)。じゃあ、カバーを何曲か」とスタンダードナンバー「Fly me to the moon」、井上陽水の80年代の名曲「リバーサイドホテル」を披露。「こんな素敵なイベントに呼んでいただき、ありがとうございました。佐々木ファンのみなさんすいません、この後も会話を心ゆくまで楽しみたいと思います(笑)」というMC、そして一夜の恋の駆け引きを描いた「誘惑」を歌い上げ、バトンを佐々木に渡した。

いつも通りの革ジャン姿で舞台に上がった佐々木は、アコギをかき鳴らし、「Yeah!」とシャウト。立ったままで「俺の夢を叶えるやつは俺しかない」と叫ぶように歌いだした。新曲「月夜の道を俺が行く」。a flood of circleのニューアルバム『花降る空に不滅の歌を』の1曲目に収められた楽曲だ。「Oh! Yeah! ロックンロール!」と観客を煽り、オフマイクで歌い続け、〈気づけば結局、“どうも”佐々木亮介です〉と挨拶。性急な詩情と称すべき歌にいきなり心を掴まれる。

佐々木亮介

ブルースを色濃くたたえたギターを鳴らしながら、「ようこそ、『雷よ静かに轟け』へ! 新しい物語をはじめるよ。あなたがたは新しい物語の目撃者です」と即興で歌い始める。「でも謎のイベントでしょ?」「中田裕二さんはイケメンだ。楽屋で香水をふりまいてた」「負けるな佐々木。ギター俺!」と言葉を繋ぐスタイルは、まさにトーキング・ブルースだ。

「浅草、俺の好きな東の東京の感じ。六本木には西にはないこの空気。住たくもねえ港区。うそ。お金ください」というフレーズでは、会場から笑い声が。さらに「俺は気持ちいいことしたいだけ」「“なんもない”に乾杯」とブルースは加速していく。どこまでも生々しい感情をーーユーモアをたっぷり交えてーーぶちまけるようなステージからは、佐々木亮介という人間そのものが真っ直ぐに伝わってきた。

「思うんですよね、気持ちいいことがしたいって。16歳の時の自分のまんまだなって」「まだやったことがないことがあるはずだと信じて。……中田さんの後で演奏したくありません(笑)。だけど僕にはそれが必要だと思って、コレを決めました。ようこそ『雷よ静かに轟け』へ」という言葉に対して、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

続いて演奏されたのは、「Flashlight&Flashback」。メジャーデビュー直後にメンバーが脱退。それでもアルバムを作ることを決めた佐々木が、ギタリストの安高拓郎(ex.椿屋四重奏)とともに制作した楽曲だ。〈ハイチーズ 笑ってほしいよダーリン〉からはじまる愛らしくて切ないラブソング「カメラソング」(アルバム『花降る空に不滅の歌を』収録)ではステージの端に座り、観客に物語を手渡すように歌唱。そしてスピッツの知る人ぞ知る名曲「おっぱい」では、〈君のおっぱいは世界一〉と全力でシャウト。楽曲によって全く違う表情が伝わってくるが、言うまでもなく、そのすべてが佐々木亮介だ。

ラストもニューアルバム『花降る空に不滅の歌を』の楽曲だった。まずはフリースタイルで“誰もがやってくれないなら、自分でやるだけ”“みんなに会えてうれしいよbaby。よく来たね”と歌い、“戦争あっても地震あっても、ごめんなさい、つい気持ちのいいほうに逃げちゃう俺。くたばれ俺”と言葉をつなぎながら、「くたばれマイダーリン」へ。間髪入れずに続けて「本気で生きているのなら」に突入し、「正解だの平穏だの生涯も幻で ぶっ倒れてもぶっ倒れても挑み続けるしかないんだ」という歌詞を全身全霊で響かせた。

「最後、中田さんとイチャイチャしたいなと思います(笑)」と中田を呼び込んだ佐々木。「今日をきっかけに、また中田さんといろいろできたらいいなと思って」(佐々木)「こういうブルースロックをやる人って、あんまりいないんですよ。ぜひこのスタイルを貫いて」(中田)というトーク、そして、「ティーンのときに聴いて、むせかえった曲です」(佐々木)という「陽炎」(椿屋四重奏)をふたりでセッションし、「"雷よ静かに轟け" 第一夜」は幕を閉じた。

弾き語りツーマンライブ「佐々木亮介弾き語り興行 “雷よ静かに轟け” 第二夜」は、シンガーソングライターのNakamuraEmiをゲストに迎え、6月24日に開催。“第一夜”と同じく、弾き語りの奥深さ、すごさをたっぷり味わえる一夜になることは間違いない。

Text:森朋之 Photo:笹原清明

<公演情報>
雷よ静かに轟け 第一夜

2023年2月26日(日) 浅草フランス座演芸場東洋館

セットリスト

■中田裕二
01. ランナー
02. DOUBLE STANDARD
03. Terrible Lady
04. おてもやん(熊本民謡)
05. わが身ひとつ
06. 海猫
07. 恋わずらい(椿屋四重奏)
08. Fly Me To The Moon(スタンダード)
09. リバーサイド ホテル(井上陽水)
10. 誘惑

■佐々木亮介
01. 月夜の道を俺が行く(a flood of circle)
02. 雷よ静かに轟け Blues
03. Blanket Song(佐々木亮介)
04. かわかわ(THE KEBABS)
05. Flashlight & Flashback(a flood of circle)
06. カメラソング(a flood of circle)
07. おっぱい(スピッツ)
08. くたばれマイダーリン(a flood of circle)
09. 本気で生きているのなら(a flood of circle)
Session. 陽炎(椿屋四重奏)with 中田裕二

<佐々木亮介/a flood of circleライブ情報>
佐々木亮介弾き語り興行 "雷よ静かに轟け" 第二夜

2023年6月24日(土) 浅草フランス座演芸場東洋館
開場19:00 / 開演19:30
出演:佐々木亮介 / NakamuraEmi
料金:前売4,800円(全席指定)

a flood of circle Tour 花降る空に不滅の歌を

3月2日(木) 静岡UMBER
3月3日(金) 名古屋CLUB UPSET
3月10日(金) 横浜F.A.D
3月15日(水) 岡山PEPPERLAND
3月16日(木) 岡山PEPPERLAND
3月18日(土) 京都磔磔
3月22日(水) 新代田FEVER
3月23日(木) 新代田FEVER
3月28日(火) 神戸太陽と虎
3月30日(木) 岐阜ants
4月1日(土) 金沢vanvanV4
4月2日(日) 長野J
4月7日(金) 高松DIME
4月9日(日) 大阪堺FANDANGO
4月14日(金) 札幌PENNY LANE24
4月15日(土) 旭川CASINO DRIVE
4月22日(土) 郡山HIPSHOT JAPAN
4月23日(日) 新潟CLUB RIVERST
5月18日(木) 水戸LIGHT HOUSE
5月20日(土) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
5月21日(日) 仙台CLUB JUNK BOX
5月25日(木) 大分Club SPOT
5月27日(土) 鹿児島SR HALL
5月28日(日) 福岡CB
5月30日(火) 広島SECOND CRUTCH
6月1日(木) 名古屋CLUB QUATTRO
6月2日(金) 大阪umeda TRAD
6月16日(金) 東京Zepp Shinjuku

チケット料金:4,400円(ドリンク代別途必要)
チケット情報はこちら:
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=67250008

<a flood of circleリリース情報>
LP盤『月夜の道を俺が行く』

2023年4月5日(水) リリース
※アルバム『花降る空に不滅の歌を』のアナログ盤
価格:4,950円 (税込)

【収録内容】
■SIDE A
1. 月夜の道を俺が行く
2. バードヘッドブルース
3. くたばれマイダーリン
4. 如何様師のバラード
5. 本気で生きているのなら

■SIDE B
6. カメラソング
7. 花降る空に不滅の歌を
8. GOOD LUCK MY FRIEND
9. Party Monster Bop
10. 花火を見に行こう

購入者特典:スペシャルポスター

a flood of circle オフィシャルサイト:
http://afloodofcircle.com/

<中田裕二ライブ情報>
TOUR 23 "MOONAGE SYNDROME"(バンド編成ワンマン)>&<中田裕二の謡うロマン街道(弾き語りワンマン)

5月13日(土) 仙台 Rensa ※バンドセット
5月14日(日) 仙台 カフェモーツァルトアトリエ ※弾き語り
5月20日(土) 福岡 DRUM LOGOS ※バンドセット
5月21日(日) 福岡 ROOMS ※弾き語り
5月27日(土) 横浜 ランドマークホール ※バンドセット
6月3日(土) 札幌 musica hall cafe ※弾き語り
6月4日(日) 札幌 cube garden ※バンドセット
6月10日(土) 大阪 BIGCAT ※バンドセット
6月11日(日) 名古屋 ボトムライン ※バンドセット
6月17日(土) 松山 日本キリスト教団 松山教会 ※弾き語り
6月18日(日) 高知 あたご劇場 ※弾き語り
6月24日(土) 東京 EX THEATER ROPPONGI ※バンドセット

チケット一般発売:4月15日(土)
ツアー詳細はこちら:
http://arena.emtg.jp/r/yujinakada/tour23/

中田裕二 オフィシャルサイト:
https://yujinakada.com/

フォトギャラリー(10件)

すべて見る