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新しい八雲の世界観を楽しんで、「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」開幕

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「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」より。

「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」が、本日3月2日に東京・Mixalive TOKYO Theater Mixaで開幕。同日昼に公開ゲネプロが行われた。

本作は、神永学の小説「心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数」をベースに、舞台版オリジナル要素を加えながら、三浦香の脚本・演出で立ち上げるもの。劇中では、「心霊探偵八雲」シリーズに登場する幽霊が見える大学生・斉藤八雲と、「確率捜査官 御子柴岳人」シリーズの主人公・天才数学者であり大学准教授の御子柴岳人がバディとなり、スリリングな推理合戦を繰り広げる。

八雲は映画研究同好会の部室を守るための取引として、学生課職員・水川に憑依した幽霊を調査することに。しかしその過程で、霊視能力を持つことを御子柴岳人に知られてしまう。八雲に興味を示した御子柴岳人は、数学的に幽霊の“存在証明”あるいは“非存在証明”をすると言い出し……。

舞台上には、マス目を彷彿とさせる格子状の舞台装置が組まれている。キャストたちは自ら装置を動かして場面転換を行い、八雲が根城にしている部室や、段ボール箱が積み上げられた御子柴岳人の研究室、ライブハウスなどを舞台上に次々と立ち上げた。原作小説で頻出する八雲のモノローグは、文字を装置に投影することで表現され、面倒なことを言ってくる周囲の人間に向かって八雲が心の中で発する悪態は、プロジェクションマッピングを通して観客に伝わる仕組みとなっている。

後藤大は、冷めたオーラと無気力感を醸しながらも、周囲の観察力に長けた八雲を好演。笹森裕貴は、天才数学者としてのスマートさと、自由奔放でわがままな性格を巧みに織り交ぜながら、御子柴岳人をコミカルに表現した。

幼い頃から八雲を知る後藤和利刑事役を務めた立花裕大は、ワイルドな風貌と性格に反し、八雲に良いように使われてしまう純粋な後藤刑事を熱演。原作小説で女性として描かれた御子柴の助手・矢口役を演じた永田聖一朗は、クセの強い新たなキャラクター像を作り上げた。

本作では、舞台版オリジナルキャラクターも活躍を見せる。後藤の後輩にあたる肉体派刑事の右手川、頭脳派刑事の左近字を、それぞれ吉澤翼、長塚拓海が演じた。劇中では、後藤刑事を筆頭に、いきなり3人で“ミュージカル”を始め、八雲をうっとうしがらせる場面も。本作では、深い謎を解き明かすシリアスなストーリーと対照的に、小ネタ、ギミックがそこかしこにちりばめられている。

開幕に際し、後藤は「『心霊探偵八雲』が舞台化して初のシリーズである『いつわりの樹』から約10年の月日が経ち、今回また新たな試みをたくさんしてお客様にこの作品が届けられること、そして斉藤八雲として神永学さんの世界で生きる事が出来ること心から光栄に思います。演出家である三浦香さんの繊細で大胆な表現、そして数々のギミックを役者一同団結して大千穐楽まで大切に丁寧にそのピースを組み立てていきます」とコメント。

笹森は「この座組で稽古を全て終え、無事に初日を迎えることができたことを、とても嬉しく思います。全員が自分の役割をしっかりと理解し、この作品を良くするためにはどうすればいいか試行錯誤を重ねて参りました。最高の仲間たち、スタッフの皆様と作り上げた新しい八雲の世界観、ご来場の皆様にどう映るのか今から楽しみでなりません。ぜひ楽しんでください!!」と述べた。

上演時間は休憩なしの約2時間5分で、公演は3月21日まで。なお21日13:00開演回と17:00開演回では、見逃し配信付きのライブ配信が行われる。

神永学コメント

「心霊探偵八雲」を歌劇にしたいというオファーを頂いたときに、私は一つだけ条件を出しました。

それは、<自由>にやること──です。

自由とは好き勝手にしていいということではありません。作品の世界観を守りつつも、自由な発想で、原作者の私自身、気付いていない魅力を引き出し、より面白い作品を創造してみせろ!!という意味です。

これは、スタッフ、キャストにとって、とんでもないプレッシャーになったはずです。もはや呪いと言っていいレベルです。

それでも、真摯に向き合い、私の想像を凌ぐ作品を創り上げるべく、血の滲むような努力をして下さいました。

劇場で鑑賞するのを、誰よりも楽しみにしているのは、何を隠そう私自身です。

果たして、どんな作品に仕上がっているのか!?

待て!! しかして期待せよ!!

三浦香コメント

特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」-思考のバイアス-

いよいよ幕開けとなります。

空間にひしめき合う役者たちの熱量と

気づかれたら嬉しい伏線の仕掛けたち。

ぜひご堪能ください!

八雲と御子柴がいかにしてバディとなるのか。

そのハジマリをこのカンパニーで作れたことに喜びを感じています。

人の間、まさに“人間”の模様を

ぜひ劇場、配信でお楽しみいただけたら幸いです。

最後まで皆で一丸となって駆け抜けます。

よろしくお願いいたします。

後藤大コメント

まずは、無事に初日の幕を開けることが出来ること本当に嬉しく思います。

「心霊探偵八雲」が舞台化して初のシリーズである「いつわりの樹」から約10年の月日が経ち、今回また新たな試みをたくさんしてお客様にこの作品が届けられること、そして斉藤八雲として神永学さんの世界で生きる事が出来ること心から光栄に思います。演出家である三浦香さんの繊細で大胆な表現、そして数々のギミックを役者一同団結して大千穐楽まで大切に丁寧にそのピースを組み立てていきます。

是非劇場でお待ちしております。

笹森裕貴コメント

特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」-思考のバイアス-

いよいよ初日を迎えます。

この座組で稽古を全て終え、無事に初日を迎えることができたことを、とても嬉しく思います。

全員が自分の役割をしっかりと理解し、この作品を良くするためにはどうすればいいか試行錯誤を重ねて参りました。

最高の仲間たち、スタッフの皆様と作り上げた新しい八雲の世界観、ご来場の皆様にどう映るのか今から楽しみでなりません。

ぜひ楽しんでください!!

立花裕大コメント

いよいよ幕が開きます!

特殊ミステリー歌劇というタイトルがぴったりの超エンタメ舞台になっております。

刑事・後藤和利として八雲のサポートをしていきたいと思います。

ぜひ、お楽しみください!

「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」

2023年3月2日(木)~21日(火・祝)
東京都 Mixalive TOKYO Theater Mixa

原作:神永学「心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数」(講談社)
脚本・演出:三浦香
作詞:堤泰之、三浦香
音楽:KYOHEI
振付:IYO-P

キャスト

斉藤八雲:後藤大
御子柴岳人:笹森裕貴

矢口:永田聖一朗
飯塚皇翔:井阪郁巳
中谷:健人
右手川:吉澤翼
左近字:長塚拓海
花菱:江副貴紀
角田:Rayshy
丸山:轟大輝
水川:齋藤かなこ
亜紀:菊池和澄
飯塚万里:阿部紗英

後藤和利:立花裕大

御子柴岳彦:佐野大樹(友情出演)

(c)神永 学・講談社/歌劇「心霊探偵八雲」製作委員会