超特急がとびきりの“9曲+1”を8号車にプレゼント!熱狂と笑顔あふれた一夜「ザ・ベストナイン」
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超特急と8号車。(撮影:曽我美芽)
スペースシャワーTVが主催する超特急のライブイベント「超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」が、昨日3月2日に東京・立川ステージガーデンで開催された。
「超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」は、超特急とスペースシャワーTVのタッグで8号車(超特急ファンの呼称)に贈られたライブイベント。超特急の人気曲の中からメンバー9人がそれぞれに“披露したい1曲”を選んでセットリストが構成されたほか、スペースシャワーTV プラスでレギュラー放送されていた超特急の冠バラエティ「超特急の希望の玉」とコラボした企画コーナーも。一夜限りのスペシャルなライブを楽しもうと、会場には満員の8号車が集結。また本公演は生配信も実施され、立川に足を運べない8号車もそれぞれの場所からライブを見届けた。
会場内に足を踏み入れた8号車を迎えたのは、メンバーの直筆メッセージが添えられた9人の等身大パネル。これは、2月にオンエアされた特別番組「復活!超特急の希望の玉」の中で、メンバーが8号車をもてなすために用意したものだ。パネルとの記念撮影を楽しみながらライブスタートを待つ来場者たちが作り出す賑やかなムードの中で迎えた開演時刻の19時。ライブは超特急のダンスリーダーにしてライブの演出担当でもあるユーキがチョイスした「NEW WORLD」で幕を開けた。
レトロテイストなシルエットや柄シャツが目を惹く9色のジャケットスタイルでドレスアップした超特急は、冒頭から気迫あふれるパフォーマンスを展開して場内の熱気を一気に引き上げる。「始まりました、スペシャライブ! 最後まで盛り上がっていきましょう、DDDing!」というマサヒロの声を合図に始まった2曲目は、彼がセレクトしたディスコポップチューンの「Dance Dance Dancing!」。まばゆく輝くミラーボールの光で会場は一瞬にしてダンスホールと化し、9人は晴れやかなサウンドを軽快に乗りこなしながら8号車と笑顔を交わす。客席に広がるハッピーなムードを加速させるように、シューヤは軽やかに伸びるフェイクを響かせていた。
「まだ足りねえなあ。バカになっていこうぜ!」とリーダーのリョウガが客席を煽ると、彼がセレクトした3曲目の「BakaBakka」へ。目まぐるしく移り変わる9人のコミカルな表情と、確かなチームワークに裏打ちされた怒涛のフォーメーションダンスのハイブリッドで狂騒の空間を作り上げたところで、メンバーは観客に自己紹介をした。MCタイムにはそれぞれの選曲の理由が8号車に明かされ、ユーキは「今の超特急を象徴してる曲なんじゃないかなと思って。なんと言ってもパフォーマンスがカッコいいし、いろんな思いがこもった曲なので僕たちの気持ちも入ります」と解説。マサヒロは、9人体制となって「Dance Dance Dancing!」の振付が変わったことを8号車に伝えつつ「超特急募(オーディション)でも踊って、思い入れのある曲です」と思いを語る。一方でリョウガは「みーんなバカばっかなんで、これにしました!」と、真面目な2人のコメントとは正反対のひと言で笑いを誘うも「お前が“オンリーバカ”なんだよ!(笑)」とカイにしっかりと言い返されていた。
4人目のセレクター・シューヤが選んだのは「Cead Mile Failte」(ケードミレフォールチャ)。ケルト音楽の要素を取り入れた勇壮なサウンドに乗せてメインダンサーの7人は猛々しい群舞を見せ、タカシとシューヤはこぶしを効かせた力強い歌声でオーディエンスを圧倒する。「バカ」の言い合いや花粉症との戦いの話題で大笑いしていた直前の“脱力系MC”からの驚異の切り替えで場内の熱気を再上昇させた9人は、勢いのままにパワフルなEDM「超ネバギバDANCE」をドロップ。カイが選んだこの曲の力強くもキャッチーなダンスで8号車との一体感を高め、ユーキは「ご乗車ください!」の決めセリフとともに、ムービーカメラに向けて弾けるようなウィンクを飛ばした。
ダンサーメンバーのさわやかな表情や身振り、ボーカル2人の優しい歌声が会場に柔らかな風を吹かせたタクヤ選曲のポップソング「颯爽とハローマイラヴ」ののち、7曲目に届けられたのは「Feel the light」。この曲を選んだタカシの美しいファルセットボイスを皮切りに、円形のフォーメーションを作り上げた9人は観る者を神秘的な世界観へと誘うパフォーマンスを提示する。ボーカル2人の繊細な声の重なり、たゆたうような身のこなしで“光”を追い求めるダンサーの没入。9人が見せる迫真の歌とダンスを、8号車は息を呑むように見つめていた。
中盤に披露された4曲は、超特急がこれまでに表現してきた楽曲のジャンルや世界観の多彩さを示すようなラインナップに。選曲理由も“4者4様”で、シューヤは「正直に『この曲読めないよ』っていう方いますか? 今日、ここで絶対に覚えてもらおうと思って」とコメントする。カイは「超特急が初めてオリコンウィークリーランキングで1位をいただけた、思い出深い曲」と説明しつつ、自身のことを「ネバギバ大好き人間」だと表現。「ユーキがライブの選曲会議をしていると、絶対『ネバギバ!』ってアピールするの」と、裏話も披露しながら楽曲への思い入れを語った。そんな中、8号車が思わず歓声を上げたのはタクヤの選曲理由。「復活!超特急の希望の玉」の中で「マーくん(マサヒロ)が上裸で楽屋をウロウロしているとドキドキしちゃうからやめてほしい」という“クレーム”を伝えていた彼は、「颯爽とハローマイラヴ」をチョイスした理由を「上半身ムキムキでドキドキなマーくんと手をつなげるからです!」と発表する。この発言に会場中が大盛り上がりの中、メンバーに“安否”を案じられたのはタクヤのことが大好きなタカシ。どこかソワソワとした様子のタカシは「これから、歌詞変えて歌おうかな。“♪胸に飛び込んだマーくん(ミューズ)”にしようかな……」と歌い上げる愛情深い切り返しでさらに会場を沸かせる。そして自身が選んだ「Feel the light」については、「世界観がかなり強い歌。世界観に入り込む自分を観てもらうことが非現実的に感じるというか。きっとライブでしか体験できないことだから、聴いてもらいたいなと思って」と、セレクトの理由を明かしていた。
ここまで7曲を披露したところで始まった「超特急の希望の玉」とのコラボコーナーでは、「超特急と8号車のみんなで希望の玉を光らせろクイズ!」と題したクイズ企画が行われた。この企画は、各メンバーにまつわる2択クイズで9問中3問正解のクリアを目指すというもの。来場者にも事前に赤と青の色紙が配布されており、メンバーと8号車が一丸となって「希望の玉」ではおなじみの“試練”に挑むことになった。
会場全員の答えがそろわないと正解と判定されないルールとあり、クイズは想定外の難航を極めることに。「シューヤが得意なのは数学? 国語?」「ハルが最初にシャワーを当てるのは顔? 左肩?」など、9人の豊かすぎる個性が滲むクイズから正解を何とか導き出そうとするメンバーの話し合いの中では、シューヤが「成績は最高で学年2位だった」という知られざる過去を明かしてメンバーの驚きを誘う場面も。また「タクヤの俳優デビューは2007年? 2008年?」という難問が出題された際は、タクヤ本人が「2007年」を選ぶ中、タクヤへの愛がひときわ深いタカシが「14歳くらいのときだから、計算して2008年かなって」と答え、見事に正解してみせる。このファインプレーにはメンバーも8号車も思わず驚きの声を上げ、ユーキは「やっぱタクヤ愛が違うな!!」と感嘆しきりだった。
クリア数0で迎えた最終戦、「1問でも正解したら希望の玉ゲット」という泣きのルールで勝負をかけた9人は「ユーキが今後二度とやりたくない仕事はバンジージャンプ? 絶叫アトラクション?」という問題でなんとか正解の「バンジージャンプ」で解答をそろえてみせた。力技でミッション達成の判定をゲットし、“希望の玉”を光らせたメンバーと8号車に渡されたご褒美は「メンバーが選曲した以外の1曲を8号車にプレゼントする」というもの。ステージ上で緊急会議を開いた9人は、ユーキの「まだちゃんと既存の振りを披露してない大事な曲があるよね」という提案で選曲を決め、超特急のデビュー曲「TRAIN」のリテイクバージョンにして、昨年末のアリーナワンマンのオープニングを飾った「Re-TRAIN」のパフォーマンスをオーディエンスへと贈った。
「新メンバー4人にとっても大事な1曲。東京ドームを目指す1本のレールの上、この楽曲に希望を乗せて届けられたらなと思っています」。そんなアロハの真摯な思いとともに、ライブは「gr8est journey」でクライマックスへ。新メンバーが加入した昨年の8月8日、9人体制の超特急が新たな1歩を踏み出した思い出の1曲で、メンバーは横1列に並んでまっすぐな眼差しで“未来の方角”を指し示す。曲中にカイが「みんなで!」と呼びかけると、客席にきらめく9色のペンライトが色鮮やかなウェーブを描き出した。会場がエモーショナルな空気感に満たされる中で届けられたラストナンバーは、ハル選曲による「Burn!」。「オーディション中にもパフォーマンスした曲で、僕自身も元気をもらった曲。一緒に踊って最高の時間を過ごせたら」という思いをこの曲に込めたハルは「みんな一緒にバッテン作る準備はできてますかー!?」とステージの最前線に飛び出して、全力の“バッテンダンス”でメンバーと8号車をパワフルに牽引する。そしてユーキの「この曲を選んだハルに歌ってもらおう!」という声を受けた彼はシューヤ、マサヒロ、アロハと肩を組み、“2桁号車チーム”の全員で大サビを熱唱してみせた。
ライブの締めくくりにこの日一番の熱狂を作り出した8号車へ向け、リョウガは「最高のバッテンダンスでした、ありがとう!」とひと言。そして、カイによる「これ1回きりで終わらないように、僕らも努力していきたいなと思います」という言葉とともに、9人は次なるコラボレーションを願いながら「超特急のザ・ベストナイン」の幕を下ろした。この日のライブの模様は、3月30日にスペースシャワーTVにてオンエアされる。加えて、放送当日には全国6カ所の映画館で放送同時上映イベントが行われることも発表に。こちらの上映イベントの参加者には、オリジナル写真がプレゼントされる。
さらに「超特急のザ・ベストナイン」の裏側に密着した番組「ドキュメンタリー・オブ・超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」が4月19日に同局で放送されることも決定した。各プログラムおよび上映イベントの詳細に関しては、スペースシャワーTVのオフィシャルサイトで確認を。
「超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」 2023年3月2日 立川ステージガーデン セットリスト ※カッコ内は選曲者
01. NEW WORLD(ユーキ)
02. Dance Dance Dancing!(マサヒロ)
03. BakaBakka(リョウガ)
04. Cead Mile Failte(シューヤ)
05. 超ネバギバDANCE(カイ)
06. 颯爽とハローマイラヴ(タクヤ)
07. Feel the light(タカシ)
08. Re-TRAIN
09. gr8est journey(アロハ)
10. Burn!(ハル)
スペースシャワーTV「超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」
2023年3月30日(木)18:00~19:30
スペースシャワーTV「超特急 MUSIC VIDEO SPECIAL」
2023年3月30日(木)23:30~24:00
スペースシャワーTV「ドキュメンタリー・オブ・超特急のザ・ベストナイン produced by SPACE SHOWER TV」
2023年4月19日(水)23:00~23:30