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「シー・ラヴズ・ミー」始動、自身をイメージした香水に薮宏太「大草原が見える…」

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ナタリー

ミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」製作発表の様子。

薮宏太(Hey! Say! JUMP)が主演を務めるミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」の製作発表が、昨日3月7日に東京都内で行われた。

「シー・ラヴズ・ミー」は1963年に初演された作品。ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」を手がけたジェリー・ボックとシェルドン・ハーニックがそれぞれ作曲、作詞を担う。舞台はハンガリー・ブダペストのとある香水店。そこで働く青年ジョージと新人店員アマリアは犬猿の仲だった。店の仲間たちとにぎやかに過ごすジョージだったが、社長のマラチェックは彼に恋人がいないことを心配して口うるさく言ってくる。だが実はジョージには最愛の女性がいた。それはまだ会ったことがない文通相手で……。

今回の製作発表には、ジョージ役の薮、アマリア役の綺咲愛里のほか、宮澤佐江、竹内將人、岡田亮輔、坂元健児が出席。なおマラチェック役の岸祐二は、別の舞台に出演中のため欠席した。薮が本作でジョージ役に挑むのは、2009年版以来、約13年ぶり。薮は、錦織一清が演出を手がけた2009年版で、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一、そして植草克秀と共演したことを振り返りながら、「稽古場に東山紀之さんが来てくれて、少年隊のお三方の前で最終通し稽古をしました。うれしかったけど緊張しましたね」と回顧。上演に向けて薮は「エンタテインメントは、お客様が明日もお仕事や学校をがんばろうと思えたり、より幸せな生活を送ったりするお手伝いができるものだと思う。コロナに関する状況が変わりつつありますが、その気持ちを忘れずに今回も真摯に取り組みたい」と言葉に力を込めた。

綺咲は「手紙を通じて、恋に恋してしまった女性の心を丁寧に演じたい」とコメント。またコロナ禍で生のエンタテインメントを立ち上げることについては「エンタテインメントが途切れることなく続いてきたのはお客様の存在があってこそ。まだまだ気持ちがふさぎがちかもしれませんが、『シー・ラヴズ・ミー』の世界を楽しんでほしいですし、私たちも全力でお届けします」と抱負を述べた。

宮澤は「私が演じるイローナは色恋沙汰が大好きな、ヒロインの隣によくいるタイプの明るい人(笑)。岡田さん演じるコダリーに振り回されるので、コダリーとイローナの恋模様にもぜひ注目して」と呼びかける。竹内は自身が演じるアルパッドについて「オリジナル台本によると14歳から17歳くらいの少年なので……がんばってフレッシュにやりたい」と笑い、「僕はブダペストを2回訪れています。早くお稽古をして大好きなブダペストに帰りたい」と目を輝かせた。

岡田は本作の文通というモチーフについて「これは文字を書くときに相手の気持ちを考えるという物語だと思う。手書きすることが少ない時代ですが、僕らもお客様に文字の大切さを伝えたい」と語る。ジョージの理解者シーポス役の坂元は「最近、人を恨む役が多かったので、理解者という役にワクワクする」と期待を寄せ、「台本を読みながらシーポス役は自分しかいないなと思った。だいぶハードルを上げましたが(笑)、突っ走ります!」と会場を沸かせた。

製作発表では作品の内容にちなみ、出演者が香水や手紙に関する思い出を話す場面も。宮澤はAKB48に加入したばかりの頃はファンレターを1人分ずつファイリングしていたといい、「本当に思い出深くて、今でもファイルを大事にしています」と感慨深げに述べる。薮は、舞台で共演したときにKAT-TUNの亀梨和也がいつも良い香りをまとっていたことを挙げて、「たまに亀梨くんと会うと同じ匂いがして、ジャニーズJr.時代の記憶がよみがえる」とコメント。

さらに坂元は小学4年生のとき、当時好きだった“カオリ”という女の子の名前が書かれた手紙が、教室の自分の机から出てきたというエピソードを披露。少年時代の坂元はうれしかったものの、なぜかいけないことをしている気になって手紙を読まずにゴミ箱に捨ててしまったという。続けて坂元は「やっぱり手紙の内容が気になって、わざと転んでゴミ箱を倒したんですよ。でもみんなが『健ちゃん、何しよっと?』って一緒に片付けてくれて、結局手紙は見つからず。カオリさんとは違う中学校に進んだので、その後交流はありません……」と、しみじみとした表情で甘酸っぱい思い出を振り返った。

また会見中には、フレグランスデザイナーが薮をイメージした香水をその場で調合。完成した香水を薮に先んじてかいだ坂元は「カオリさんを思い出した」とかつての片思い相手の名前を出して笑いを誘う。坂元に香水をかけてもらった薮は、目を閉じてにおいを楽しみつつ、「ああ、大草原が見える……1人ぽつんと佇んで深呼吸をしている感じで、すごく落ち着く」と“香リポ”し、「できるなら、本番でもこの香水を付けてみたい」と笑顔を見せた。

「シー・ラヴズ・ミー」の公演は5月2日から30日まで東京・シアタークリエ、6月3・4日に大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール、8日から10日まで愛知・御園座で行われる。

ミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」

2023年5月2日(火)~30日(火)
東京都 シアタークリエ

2023年6月3日(土)・4日(日)
大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール

2023年6月8日(木)~10日(土)
愛知県 御園座

台本:ジョー・マスタロフ
作曲:ジェリー・ボック
作詞:シェルドン・ハーニック
翻訳・訳詞・演出:荻田浩一

キャスト

ジョージ:薮宏太(Hey! Say! JUMP)
アマリア:綺咲愛里
イローナ:宮澤佐江
アルパッド:竹内將人
コダリー:岡田亮輔
マラチェック:岸祐二
シーポス:坂元健児

港幸樹 / 小原悠輝、折井洋人、福永悠二、天野朋子、樺島麻美、笘篠ひとみ、藤咲みどり