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爆笑問題太田、長編小説「笑って人類!」本日刊行「若者たちに笑ってほしい」

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ナタリー

長編小説「笑って人類!」を刊行した爆笑問題・太田。

爆笑問題・太田の長編小説「笑って人類!」(幻冬舎)の刊行記者会見が本日3月8日に東京・紀伊國屋書店新宿本店で開催され、太田が出席した。

この小説は、極東の小国・ピースランドの富士見首相が世界を1つにするため、ドン・キホーテのごとく立ち上がるエンタテインメントで本日刊行されたもの。原稿用紙に換算して約1200枚という渾身の書き下ろし作品だ。太田の長編小説出版は2012年の「文明の子」以来、約11年ぶり。本作の執筆のきっかけについて太田は数々の時事ネタを交えながら「映画を作ろうということで2年かけてシナリオを書いたんですけどボツになりまして。これは諦めきれないという思いで小説にしました。シナリオは『映画にしたら5時間になる』と言われたので削る作業をやっていて、そこから2、3年かけてまた膨らませました」と説明した。

「笑って人類!」というタイトルについては「『笑っていいとも!』からパクリました(笑)。いいとも、終わっちゃったでしょ? もったいないなと思って。『笑っていいとも!』っていいタイトルだなと」と由来を語る。また「執筆の間、世界情勢もいろいろとゴタゴタした。シンプルに人類に笑ってほしい」と率直な思いを明かし、取材陣に「笑ってほしい人」を聞かれて「卒業式で初めてマスクを取って校歌を歌った学生を昨日テレビで観た。コロナ禍で若い人たちは3年間辛い思いをした。真面目な話になっちゃうけど、若者たちに笑ってほしいと思います」と真摯に述べた。

書籍の装丁は鈴木成一氏が手掛けたもの。太田は「僕らが最初に出した『爆笑問題の日本原論』の富士山の斬新な装丁を考えてくれた。『マボロシの鳥』でもお世話になっている。その方にお任せしたら本当に素晴らしいものを作ってくれた。実際に手にしたときに感動しました」と鈴木氏に感謝。そのほか会見内では今年コンビ結成35周年を迎える爆笑問題に関して「とにかくドタバタ、滑って転んで、ずっとここまで来た感じ」と振り返り、相方・田中についても「隣にいる、あの、あいつ……なんて言ったっけ?」などととぼけながら「俺より激動」とその波乱万丈な人生を笑いに変えた。

会見が行われた紀伊國屋書店新宿本店では「笑って人類!」発売を記念した特別コーナーが展開されている。