PARCO劇場「桜の園」に原田美枝子ら、演出はショーン・ホームズ
ステージ
ニュース
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「桜の園」出演者
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「桜の園」が、8月7日から29日まで東京・PARCO劇場で上演される。
「桜の園」は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフが1903年に執筆し、翌1904年にロシア・モスクワ芸術座で初演された作品。今回は、イギリス・ロンドンのグローブ座でアソシエイトアーティスティックディレクターを務めるショーン・ホームズの演出により上演され、サイモン・スティーヴンスによるアダプテーション版の上演台本が用いられる。
女主人ラネーフスカヤ役を演じるのは原田美枝子。幼少期からラネーフスカヤを慕う実業家ロパーヒン役を八嶋智人、ラネーフスカヤの娘アーニャに影響を与えるトロフィーモフ役を成河が務め、養女のワーリャ役を安藤玉恵、娘のアーニャ役を川島海荷が演じる。そのほか、ラネーフスカヤの兄ガーエフ役の松尾貴史、老召使いフィールス役の村井國夫らがキャスティングされた。
演出を手がけるホームズは「大変幸せなことに、美しいPARCO劇場でまた演出をさせていただく機会に恵まれました。2022年の『セールスマンの死』は、非常に才能ある、そして創作に全身全霊で取り組むキャスト・スタッフと共にワークができた本当に充実し素晴らしい経験でした。『桜の園』は全く違う戯曲ですが、私たちのアーティスティックな出発点は『セールスマン』の時と似たものになります。観客が戯曲と新たに新鮮に出会い、そして俳優たちの才能が存分に花開くことのできる環境を、私たちは今回も追求します」と意欲を見せる。
原田は「チェーホフの作品は、以前、蜷川幸雄さんの演出で、『かもめ』アルカージナ役と『三人姉妹』マーシャ役で出演させていただきました。男達が歴史を動かすようなシェークスピアの芝居とは違って、一つの家族に起こる出来事をきめ細かく描くチェーホフの世界には独特の面白さがあります。ショーン・ホームズさんは、パワフルで、なおかつ繊細な演出家だと思うので、とても楽しみです。昨日まであった普通の生活が一変してしまった、現在のロシアとウクライナの状況も重なり、今を生きる私たちにも通じる『桜の園』になるといいなと思っています」と胸の内を明かした。
なお本作は東京のほか、宮城・愛知・大阪・広島・福岡で上演される予定だ。
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「桜の園」
2023年8月7日(月)※プレビューオープン
東京都 PARCO劇場
2023年8月8日(火)~29日(火)
東京都 PARCO劇場
※宮城・愛知・大阪・広島・福岡公演あり。
作:アントン・チェーホフ
英語版:サイモン・スティーヴンス
翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ
出演:原田美枝子、八嶋智人、成河、安藤玉恵、川島海荷、前原滉、川上友里、竪山隼太、天野はな、市川しんぺー / 松尾貴史、村井國夫