『まんぷく』演出担当が岡崎体育の秘話明かす 「想像以上の熱演で繊細な心情を表現」
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毎週月曜日から土曜日まで放送されているNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』で、第10週の演出を担当した保坂慶太が撮影時の様子を明かした。
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本作は、“究極のマネジメント能力”を身につけるヒロイン・福子と、“発明家”として「世の中の役に立つこと」を理想に掲げ、邁進し続ける夫・萬平が、インスタントラーメンを創り出すまでの物語。主演の安藤サクラをはじめ、長谷川博己、松下奈緒、要潤、大谷亮平、岸井ゆきの、桐谷健太、瀬戸康史、中尾明慶、松坂慶子らがキャストに名を連ねる。
第10週には、岡崎体育、MONKEY MAJIKのプラント兄弟と、3人のミュージシャンが登場。彼らのキャスティングを提案した保坂は、岡崎について「岡崎体育さんの役は白人ワナビー(あこがれる人・なりたがる人)だったので、マッカーサー風のティアドロップサングラスとコーンパイプを用意しました。衣装合わせで装着してもらったところ、映画『紅の豚』のポルコ・ロッソにそっくり。その姿を見て思わず笑ったスタッフがいたのですが、岡崎さんからすかさず『俺は役者だぞ! 失礼だろ!』という突っ込み? ボケ? を頂いて今度はスタッフ一同が爆笑。岡崎さんからすればドラマ現場はアウェイで緊張してもおかしくないのに、期待通りの強いメンタルで安心しました」と和気あいあいとした現場であったことを明かす。
また、劇中で岡崎が披露した英語については、「現場でもセッティングの最中は一人でブツブツつぶやきながらずっと練習されていて、英語指導の先生も驚くほど短期間で上達。岡崎さんのプロフェッショナルな姿勢と集中力を垣間見ました」と驚きを示す。「コメディリリーフでありながら日系2世の悲哀も感じる難しい役どころでしたが、想像以上の熱演で、チャーリー・タナカの繊細な心情を表現してくださったと感謝しています」と謝辞を述べた。
プラント兄弟にに対しては、萬平や“塩軍団“を威圧する空気感を醸し出してほしいと難役を求めたそう。「メイナードさんにはポーカーフェイスでありながら心情が分かる芝居を求めたので、非常に難しかったと思いますが見事に表現してくださいました。海外ドラマや映画を見て研究し、間はもちろんのこと、まばたきの回数などにも気を配りながら演じてくださいました。一方のブレイズさんには、感情の起伏が激しい、掴みどころのない人物を表現してほしいとお願いしたところ、本人の提案で突然笑顔になったり怒鳴ったりと、予想できない芝居で“塩軍団“を翻弄してくれました。『What a waste of time(時間の無駄だ)』というセリフがあったのですが、まさかメロディをつけて口ずさむとは思いませんでした」と絶賛。
そんな第10週の現場だが、「おふたりは、普段は驚くほど気さくで誰に対してもフレンドリー。序盤はなるべく恐ろしい悪役の印象をつけたかったため、人柄の良さが画面に滲み出ないか心配して撮影していました」と気がかりがあったことを明かした。(リアルサウンド編集部)