加藤道夫が描く幻想の島へ、的早孝起が演出手がける文学座アトリエの会「挿話」開幕
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文学座 3月アトリエの会「挿話(エピソオド)~A Tropical Fantasy~」より。(撮影:宮川舞子)
文学座 3月アトリエの会「挿話(エピソオド)~A Tropical Fantasy~」が、本日3月14日に東京・文学座アトリエで開幕した。
「挿話」は加藤道夫が自身の戦争体験をもとに執筆し、1948年に発表した戯曲。劇中では、第二次世界大戦の終戦直後、架空の南の島・ヤペロ島を舞台にした物語が展開する。出演者には、中村彰男、清水明彦、沢田冬樹、横山祥二、山森大輔、相川春樹、小石川桃子が名を連ねた。
演出を担う的早孝起は「過去から生まれ現在にも地続きの難題からこの作品は出発しています。しかしその難題を突きつけるための作品ではありません。その向こう側へどうにか行きたいという作者・加藤道夫さんの高い理想と純粋さがあふれ、辛く苦しい現実を超えた幻想へと届きうる島を描いています。僕たちもその幻想の島へ行きたい、願わくばたくさんのお客様と一緒に行きたいと念じながら稽古をしてきました。ご観劇いただけたら幸いです」とコメントした。
上演時間は約1時間45分。公演は3月26日まで。
文学座 3月アトリエの会「挿話(エピソオド)~A Tropical Fantasy~」
2023年3月14日(火)~26日(日)
東京都 文学座アトリエ
作:加藤道夫
演出:的早孝起
出演:中村彰男、清水明彦、沢田冬樹、横山祥二、山森大輔、相川春樹、小石川桃子