米倉涼子にとって「エンジェルフライト」は使命、松本穂香は「尊さを感じました」
映画
ニュース
「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」完成披露イベントの様子。左から野呂佳代、遠藤憲一、米倉涼子、松本穂香、城田優、徳井優。
Amazon Originalドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」の完成披露イベントが本日3月14日に東京・イイノホールで行われ、キャストの米倉涼子、松本穂香、城田優、野呂佳代、徳井優、遠藤憲一が登壇した。
佐々涼子の書籍をもとにした本作では、異国で死去した人物を母国の遺族まで届ける国際霊柩送還士の姿が描かれる。エンジェルハース社の社長で国際霊柩送還士の伊沢那美を米倉が演じ、同社の新入社員・高木凛子に松本、マニアックな遺体処置スペシャリスト・柊秀介に城田、うわさ好きな手続担当・松山みのりに野呂、温厚だがえたいの知れない運転手・田ノ下貢に徳井、金勘定に厳しい会長・柏木史郎に遠藤が扮した。
米倉は「佐々涼子さんが書いた本を10年前ぐらいに読んで、とても感動したんです。だからオファーをいただいたときはまさか?って感動しちゃって。二つ返事で『はい!』って。国際霊柩送還士という方たちがこの世に存在するんだということを伝えていきたいと思っていたので、このドラマは使命だと思いました」と作品との運命的な出会いを振り返る。松本は「私は正直、オファーをいただくまでは国際霊柩送還士というお仕事を知らなかったんです。体力的にも精神的にも大変で過酷。作品を通して、このお仕事の尊さを感じました」と語った。
続く、城田は「今日も明日もこういう仕事をしている方々が世界中にいる。そういうことを考えながら挑ませていただきました。亡くなった方と残された遺族の最後の別れを素敵なものにできるよう仕事をしている。そういう職業があるということを1人でも多くの方に広められれば」と願いを込める。徳井は「霊柩車で出発するときはご遺体に『行きますよ』、棺桶を開けるときは『開けますよ』と声をかける。生きているときと同じように接しようと心がけていました」と真摯にコメント。野呂はエンジェルハースの面々について「シリアスな場面に遭遇しているからこそ、会社の中ではコミカルにしている姿により愛情を感じました。会社のシーンだと演者さんたちも自由に演技をしている。楽しくやらせていただきました」と思い返した。
遠藤が「お世辞抜きに、プロデューサー、監督、脚本、カメラ、照明、俳優とすごい人たちがそろったんで、絶対いい作品ができると確信してたんです。でも想像以上でした。ね? 涼子ちゃん!」と声をかけると、米倉は「おう!」と返事してから、「ずるいんですよ。全部遠藤さんが持っていっちゃってね」と笑う。野呂は「遠藤さんが主体になって、みんながアドリブしていって」と、城田も「社長と会長が(米倉と遠藤)が殴り合いとかするんで(笑)」と撮影現場の様子を明かす。松本は「キャラクターたちも濃いけれど、演じているご本人も皆さんキャラが強くて(笑)、なかなかカットがかからないので、セリフよりもアドリブが長くなっちゃうこともありました。その時間で仲良くなりました」と笑みをこぼした。
イベント終盤にはスペシャルゲストとして、主人公・伊沢那美のモデルになった木村利惠氏と演出を手がけた堀切園健太郎が登場。木村氏は「遠藤さんが『現場入ったら憑依するよ! しぐさ、言い方が木村利惠になってるよ』って言うぐらい、涼子ちゃんが私を演じてくれました。本当にうれしかったです! みんなでいい作品を作ろうという意気込みが感じられた撮影期間でした。たくさんの人に観ていただければ」と言葉に力を込める。堀切園は「米倉さんは体調のことがあって、撮影中は座っているのも大変だったんです。そんな中で、乗り切っていただきました。4カ月間お疲れさまでした」と労った。
最後に米倉が「生きることの大切さ、儚さをとても感じさせてくれる作品になっていると思います。期待して観てください。裏切らないドラマだよね?」と呼びかけると、登壇者たちは力強くうなずいていた。
「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」はPrime Videoで3月17日に独占配信スタート。古沢良太と香坂隆史が脚本を手がけた。