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栄光のパリ時代から故郷チェコに尽くした晩年の作品まで400点余りの作品を紹介『アルフォンス・ ミュシャ展』4月7日より開催

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《1918-1928 独立10周年》1928年 OGATAコレクション

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「ベル・エポック」と呼ばれた19世紀末パリの良き時代を彩った芸術家たちのなかでも、とりわけ流麗な女性像のポスターなどで人気を誇った画家アルフォンス・ミュシャ。その作品約400点を紹介する展覧会が、東京の八王子市夢美術館で、4月7日(金)から6月4日(日)まで開催される。

1860 年、現在のチェコ共和国のモラヴィア地方に生まれたミュシャは、27歳でパリに留学。挿絵画家として生計を立てていたが、34歳のときに転機が訪れる。パリで名高い女優サラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」の宣伝用ポスターのデザインで成功を収めたことで、一躍時代の寵児となったのだ。

その後、ポスターはもとより装飾パネル、カレンダー、商品パッケージなど、様々なデザインを手がけたミュシャは、優美な女性像と植物の有機的な曲線美を活かした華麗な作風によって「ミュシャ・スタイル」と呼ばれるデザイン・ジャンルを確立すると同時に、アール・ヌーヴォー様式を代表する芸術家と目されることになる。

同展の見どころのひとつは、この栄光のパリ時代の華やかなポスターや装飾パネルをはじめとした多彩なデザインを、充実した作品群で堪能できること。また、画学生たちの手引きになるようにと制作した名高い『装飾資料集』も展観される。

1900年のパリ万博で、自身と同じスラヴ民族のボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾を手がけたミュシャは、大作連作《スラヴ叙事詩》制作の足がかりを得て、後半生を祖国チェコとスラヴ民族に捧げることとなる。1910年の帰国後は、公共建築の壁面装飾に取り組むほか、独立したチェコスロヴァキア共和国のための様々なデザインを無報酬で引き受けたという。

同展では、祖国のために手がけた切手や紙幣のデザイン、また《スラヴ叙事詩》のパネルなども紹介される。パリ時代には商業デザインを通じて芸術を一般市民に普及させたことで、また後半生は国の公共のデザインを手がけたことで、常に「民衆のための芸術」という自らの信念を貫いたミュシャ。同展は、そうしたミュシャの生涯とその信念を紐解く機会ともなるだろう。

<開催情報>
『アルフォンス・ ミュシャ展』

会期:2023年4月7日(金)〜6月4日(日)
会場:八王子市夢美術館
時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜
料金:一般800 円、高校生以上・65 歳以上400 円
公式サイト:
https://www.yumebi.com

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