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国内外の美術館からルオーの代表作が集結『開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー』4月8日より開催

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ジョルジュ・ルオー 《受難(エッケ・ホモ)》 1947-1949年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館 Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF

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2023年に開館20周年を迎えた東京・汐留のパナソニック汐留美術館。ジョルジュ・ルオーの充実したコレクションを誇る同館では、4月8日(土)から6 月25日(日)まで、開館20周年記念展の第1弾 として、ルオーの本格的な回顧展が開催される。

19世紀末、パリの国立美術学校に入学し、象徴主義の巨匠モローに学んだルオーは、20世紀前半のフランスで活躍した革新的な画家のひとり。社会の下層に生きる人々の姿や宗教的な主題を深い精神性をもって描き出し、デフォルメされた親しみやすい人物像や、とりわけ晩年の油彩画の輝く色彩で多くの人々を魅了してきた。

同館はこの20年間で、様々な切り口でそのルオー芸術を紹介してきた。だが、代表作を多く網羅する本格的な回顧展は、20年ぶり、開館記念展以来初となる。今回は、パリのポンピドゥー・センターから日本初公開作品を含む13点のルオーの傑作が来日するほか、フランスや国内の美術館等からルオーの代表作が集結する。総数約70点を展観する大規模な展覧会だ。

展覧会タイトルの「かたち、色、ハーモニー」は、ルオーが自身の芸術を語る際に繰り返し用いた言葉だという。そのルオーの「かたち、色、ハーモニー」の形成に影響を与えたモローやセザンヌら同時代の芸術家との関係を浮き彫りにする展観が、同展の見どころのひとつだ。

その後、次第に装飾的な関心を深めていったルオーは、安定感のある形態と輝く色彩、そしてマティエールが美しいハーモニーを奏でる成熟期の表現へと到達する。同展では、初期から最晩年に至る作品群によって、その表現の変遷の軌跡をたどることができる。

同展のもうひとつの見どころは、ふたつの大戦を経験したルオー作品における戦争の影響を深く考察する試みが行なわれていること。戦争の残酷さや人間の苦悩を見つめ、さらにその中にも希望を見いだす表現に取り組んだルオーの戦争期の重要作《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》や《深き淵より》が初来日するのも楽しみなところだ。同展が、日本におけるルオーの最も充実した回顧展のひとつとなることは間違いない。

<開催情報>
『開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―』

会期:2023年4月8日(土)~6月25日(日)
会場:パナソニック汐留美術館
時間:10:00〜18:00、5月12日(金)、6月2日(金)、6月23日(金)、6月24日(土)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:水曜(5月3日、6月21日は開館)
料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大高700円
公式サイト:
https://panasonic.co.jp/ew/museum/

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