JO1がタイでTiger!iKONはB-DAY、ピーワンはBIGBANGでアリーナ揺らした「KCON」DAY1
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「KCON 2023 THAILAND」が3月19日、20日にタイ・バンコクのIMPACT Arenaにて開催された。本稿では初日である19日公演の模様をレポートする。
オープニングを飾るのは誰なのかと観客の期待が渦巻く中、コの字のステージに姿を現したのは(G)I-DLE。会場のあちこちでスタンバイしていたメンバーたちは、KCONのシグネチャーソング「POPPIA」をワンフレーズずつ歌ったのち、ミンニがいるステージへ歩みを進める。曲中にはソヨンのカリスマ性あふれる怒涛のラップも炸裂し、「KCON THAILAND」初日の火蓋を切って落とした。イベントの進行役を務めたのは、タイ出身のBamBamと(G)I-DLEのミンニ。BamBamは「これまで何度もKCONでファンの皆さんにお会いしてきましたが、ソロとしてデビューして以降、1人でKCONのステージに立ったのは初めてで……バックステージにいたときは緊張しました」と感慨深さを滲ませる。なおこの日BamBamとミンニにはそれぞれソロでのパフォーマンスブロックが用意され、2人は華やかなステージで故郷へ錦を飾った。
約3年半ぶりとなる「KCON 2023 THAILAND」のトップバッターは、3月30日にデビューを控えるxikers。ATEEZを擁するKQ ENTERTAINMENTのプレデビューチーム・KQ Fellaz 2として昨年10月開催の「KCON 2022 JAPAN」に出演した彼らだが、xikersとしての「KCON」出演は今回が初めて。xikersはプレデビュー曲「TRICKY HOUSE」と2PM「Heartbeat」のカバーを披露し、感情を爆発させるエモーショナルなラップや一糸乱れぬ激しいダンスで、目前に迫るデビューへの期待感を高めた。またMNHエンターテインメントから今年1月にデビューした8人組ボーイズグループ・8TURNも続けざまに登場。ミュージックビデオが公開されるやいなや、その完成度の高さとトリッキーな映像演出で話題を集めたデビュー作「TIC TAC」で初の「KCON」のステージをスタートさせた。堂々とパフォーマンスを終えた彼らは、「僕たちはデビューしてから2カ月が経過しましたが、今日は8TURNの初海外公演であり初KCONなのでとても意義深く、素敵な瞬間として僕たちの記憶に残ると思います」と晴れやかな表情で語るなど、フレッシュな素顔を垣間見せた。
韓国最高ダンスクルーの座をかけたサバイバル番組「STREET MAN FIGHTER」の事前オーディションによって選抜されたダンスクルー・Mbitiousは「Z世代を惹きつけた楽曲を生まれ変わらせる」コンセプトが掲げられた「Z世代 POP プレイリスト」のコーナーに登場。メドレー形式でNewJeansの「OMG」、Kep1erの「WADADA」、LE SSERAFIMの「Fearless」といった“K-POP第4世代”ガールズグループの楽曲をメドレー形式でパフォーマンス。各楽曲のアイコニックな振付を踏襲しながらも、テクニカルかつパワフルなアレンジを加えたダンスを次から次へと繰り出し、楽曲の新たな魅力を引き出した。P1Harmonyは昨年末リリースされた「Back Down」で自身のブロックをスタート。欧米圏でも高い人気を誇り、今年2月にはアメリカ12都市を巡る欧米ツアーを盛況に終えたばかりだった。タイでのパフォーマンスは初めてだったそうだが、徹頭徹尾ステージを存分に楽しむ余裕を見せ、カリスマ性あふれる歌とダンスでオーディエンスを魅了した。なお今回の「KCON」では、P1Harmonyのメンバーであるジョンソプがかつて在籍していたYGエンタテインメントのレジェンド・BIGBANGの楽曲「Last Farewell」をカバーする一幕も繰り広げられた。
JO1はデビュー以降日本で開催される「KCON」に何度も出演してきたが、日本以外で開催される「KCON」、および海外でのステージは今回が初めて。韓国語バージョンでの「Phobia」のパフォーマンス後に行われたMCでは母国語である日本語を封印し、お馴染みのグループ挨拶も「We are... Go to the TOP, JO1!」と英語で披露。與那城奨、河野純喜は英語で、川尻蓮、大平祥生、鶴房汐恩は韓国語で世界中のKCON-ers(KCONファンの呼称)にJO1の存在をアピールした。河野の「JO1、たくさん応援してくださいね! Make Some Noise!」というシャウトで会場の熱気がさらに高められたのち、彼らは4月5日にリリースされる7thシングル「TROPICAL NIGHT」のリード曲「Tiger」を初披露。トリッキーなメロディラインに乗せた艶やかな歌声や気だるげなラップのフロウが楽曲が持つ不穏さを増幅させる中、メンバーたちは大胆に胸元をはだけさせたシャツを靡かせ、確かな実力と妖艶なパフォーマンスで観客を沸かせた。
背後のモニタに「We are iKON」と大きく映し出されたモニタを背に、オーディエンスの前に姿を現したのはiKON。ライブの定番曲「RHYTHM TA」を開始早々繰り出し、1曲目からお祭り騒ぎのステージで会場を掌握する。事前にファンから募集していたリクエストにその場で応える「Make a Wish」のコーナーでは、JAYが自身の名前を尻文字で表現するようリクエストされキレのある動きを見せたり、Y2KポーズをリクエストされたBOBBYが海老反りのごとく思いっきり上半身を反らせるなど、ノリがいいユーモア全開なMCでKCON-ersを楽しませる。登場からラストの「B-DAY」まで、ステージを駆け巡ってシャウトしこれでもかと観客を煽る、彼ららしいステージを繰り広げたiKON。あちこちで激しく噴出するスモークも彼らのにぎやかなパフォーマンスに華を添え、会場のボルテージをパーティ会場さながらに引き上げステージをあとにした。
(G)I-DLEのオープニングでスタートした「KCON 2023 THAILAND」のDAY1。トリを務めたのも彼女たちだった。「Nude」という単語が持つ固定観念を皮肉り、「飾られた姿ではなく、ありのままの姿を堂々と表現する」という強いメッセージが込められた最新曲「Nxde」を開始早々に繰り出しオーディエンスを圧倒する。オーディションで選ばれた“Dreamer”たちと披露されたヒット曲「TOMBOY」のステージ以降はデビュー曲「LATATA」、ラップ曲「MY BAG」と多彩なパフォーマンスを畳みかけ、最高潮のボルテージでフィナーレまで駆け抜けた。
「KCON 2023 THAILAND」2023年3月19日 IMPACT Arena セットリスト
オープニング
01. POPPIA / (G)I-DLE
xikers
02. TRICKY HOUSE
03. Heartbeat(2PM)
8TURN
04. TIC TAC
05. WONDER + WE
Z世代 POP プレイリスト
06. 第4世代ガールズグループメドレー / Mbitious
P1Harmony
07. Back Down
08. Do It Like This
JO1
09. Phobia (Korean ver.)
10. Tiger
スペシャルステージ
11. Traffic Light(イ・ムジン) / ミンニ((G)I-DLE)
Mbitious
12. Got It Twisted(Mobb Deep)+ Trillmatic(A$AP Mob) + Clique(カニエ・ウェスト)
13. Lean back (Terror Squad) + Cereal (IDK) + Tiimmy Tunner (Desiigner) + Vossi Bop (STORMZY)
リレーパフォーマンスチャレンジ
14. Last Farewell (BIGBANG) / P1Harmony
iKON
15. RHYTHM TA
16. SINOSIJAK
17. B-DAY
BamBam
18. Pandora
19. riBBon
(G)I-DLE
20. Nxde
21. TOMBOY
22. LATATA
23. MY BAG
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