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「光る君へ」黒木華が藤原道長の嫡妻、瀧内公美がもう1人の妻に 佐々木蔵之介も出演

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源倫子役の黒木華。

NHK大河ドラマ第63作「光る君へ」に黒木華、瀧内公美、佐々木蔵之介らの出演が決定。人物相関図も公開された。

日本独自の文化が花開いた平安時代を舞台に、きらびやかな平安貴族の世界と恋愛長編「源氏物語」を生んだ紫式部の一生を紡ぐ「光る君へ」。吉高由里子が紫式部、柄本佑が紫式部の生涯のソウルメイトとなる藤原道長を演じ、ドラマ「知らなくていいコト」「星降る夜に」などの大石静が脚本を手がける。

黒木が演じるのは道長の嫡妻・源倫子。おおらかさと強さをあわせ持つ女性で、紫式部とも交流があり不思議な関係が築かれていく。瀧内は道長のもう1人の妻・源明子役で出演。立場は嫡妻の倫子に及ばず、紫式部の存在にも鬱屈が溜まっていく役どころだ。佐々木は紫式部を温かく見守る夫・藤原宣孝に扮する。

このほか道長の先輩格である藤原小野宮流の当主・藤原実資役で秋山竜次(ロバート)、道長と友情を育むが出世レースが進むにつれ関係が変化していく藤原公任役で町田啓太、道長・公任とともに青春時代を過ごす藤原斉信役で金田哲(はんにゃ.)、道長政権下で蔵人頭に抜擢される藤原行成役で渡辺大知が参加。明子の兄・源俊賢役に本田大輔、倫子の父・源雅信役に益岡徹、倫子の母・藤原穆子役に石野真子、公任の父・藤原頼忠役に橋爪淳がキャスティングされた。瀧内、秋山、金田が大河ドラマに出演するのは初めて。

大石は「黒木華さん、瀧内公美さんは、ご一緒したいと願って来た女優さんです」「まひろの闇を何もかも知りながら妻にするオトナで怖い蔵之介・宣孝。想像するとゾクッとしますね」と各キャストへの印象をつづっている。大石と新キャスト11名からのコメント全文は以下に掲載した。

大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月に放送開始。これまでに岸谷五朗、国仲涼子、高杉真宙、段田安則、三石琴乃、井浦新、玉置玲央、吉田羊、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、ユースケ・サンタマリアの出演も発表されている。

黒木華 コメント

藤原道長の嫡妻・源倫子のお話をいただいたとき、「このドラマでの彼女は一見くったくのないお嬢様に見えるが、実は周囲が見えていて、本当の意味で統率力のある女性」と伺いました。
久々の大河ドラマの出演ですし、連続テレビ小説「花子とアン」以来の共演となる吉高さんとのお芝居も楽しみにしています。藤原道長の嫡妻として、紫式部とはまた違った関係を築いていくさまを見ていただけるとうれしいです。倫子の持つ明るさや強さを、ユーモアをもって表現できればと思います。

瀧内公美 コメント

源明子という実在した女性を演じることになりました。制作者の皆さまからは、役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”と、現段階では言われております。
なんというか、よく言えば奥深い、はっきり言えば“おどろおどろしい”女がやってきたなと思いました。まだ台本をいただいてないのでどうなるかはわかりませんが、年月をかけてひとりの人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と。役とともに生きていくのが今から楽しみです。大石静さんが紡いでくださる言葉を話すことが今から楽しみでなりません。明子さんをしっかり奥深く全うしたいです。

秋山竜次 コメント

藤原実資さんの役をやらせていただくことになりました。
個人的に実資さんは歴史の授業でも習った記憶がなく、ネタでもやったことがありません。ですが藤原道長さんの先輩にあたり、大変ユニークでなかなかやり手な方だったと聞いてワクワクしています。
僕に実資さんが務まるのか心配ですが一生懸命やらせていただきます。
コントキャラみたいになっちゃわないか心配ですが、、

町田啓太 コメント

藤原公任は和歌や漢詩の第一人者であり多芸多才。関白の父と、天皇につながる血筋の母をもつサラブレッド。そして、藤原道長の学友でライバルであった人物というイメージがあります。また、実はまひろが紫式部と呼ばれるようになったきっかけをつくった…かもしれないとの逸話も。美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのになにか現代ともつながる感覚があったのではと距離が近づく感覚があり、うれしくなりました。今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います。

金田哲 コメント

藤原斉信は紫式部の上司であり、清少納言好みの貴公子。そして花形の近衛中将で人気者。さらには若いころから切れ者で道長の側近として政治、文化面を支えたのちに「一条朝の四納言」の1人にまで上りつめたスーパーエリートボーイという印象です。震えております。身が引き締まる思いであります。しかし気負わず自分の中にある気品、華、インテリジェンスを総動員して約1000年前の京都に行って参りたいと思います。

渡辺大知 コメント

藤原行成は書の達人でありながら、道長の良き相談役としても才能を発揮していた人物です。そして実務に有能すぎて、なかなか出世させてもらえなかったという話を伺いました。それを聞いてしまうと不安でいっぱいになりますが、平安時代という、まだまだ明らかになっていないことの多い時代の物語に参加できることはとても楽しみです。自分なりの行成を、平安の風を想像しながら、人間味あるかたちで描けたらと思っております。

本田大輔 コメント

一条朝の四納言の1人、源俊賢役を務めさせていただきます。人物を調べてみると、処世術、才知に長けていて、バランス感覚に優れ、冷静かつ切れ者。誠実な部分もあり、ミステリアスな部分もあり、僕なりの解釈は、「ででで? 本当はどうなの?」です。今はただ、ワクワクしております。正直に心が動くように精いっぱい努めさせていただきます。楽しく弾んで挑みたいと思います。

益岡徹 コメント

世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」。その作者である紫式部という女性がどういう人生を歩んだか、大石静さんがどんなドラマを見せてくれるのか、とても興味があり、楽しみです。登場人物の1人として、想像力をかきたてて、その中で生きてみたいと思います。

石野真子 コメント

藤原穆子を演じさせていただきます。きちんと自分の意見を夫に言える妻としてまた、母として愛情深い女性と感じております。大河ドラマはたくさんのキャスト、大勢のスタッフの方々とともに創っていく壮大なドラマ。一員になれましたこと、心からうれしく、楽しみにしております。

橋爪淳 コメント

大石先生が命を吹き込む平安時代の人物「頼忠」が、あたかもそこにいるかのように生きることができたらおもしろいだろうなぁと思っています。どんな言葉をしゃべり、どんな行動をする人なのか、そこから見えてくる頼忠の在り方を見つめながら頼忠を生きたいと思います。

佐々木蔵之介 コメント

紫式部は藤原宣孝と結婚し、一女を授かるも僅か2年数か月で宣孝が病に倒れ逝去。夫の死後「源氏物語」の執筆、とあります。二人の出会いや、短いですが夫婦として過ごした時間に想像を膨らませています。
今作での藤原宣孝は「世渡り上手で華やか、押しの強いキャラ」らしく、あぁ、これは絶対オモロい演じ甲斐のある役になるなと直感しています。

大石静 コメント

黒木華さん、瀧内公美さんは、ご一緒したいと願って来た女優さんです。
道長をめぐる二人の妻としても好敵手。
倫子は、男だったら政治家として道長を凌駕していたかもしれない太っ腹でやり手な妻。でも小さなヤキモチもやくし、甘え上手でもあり、人間のあらゆる面を併せ持つ多面的な人柄です。黒木さんの演技力で縦横無尽に演じて欲しいです。
瀧内さんの明子は、父の失脚で薄幸の人生を生きながら、復讐の念をふつふつと抱いています。でもそれを表さずにいるうちに、自分でも何を望んでいるのかわからなくなるような複雑な女心の持ち主。映画で見る大胆な演技力で、魅力的な明子を見せてくれると思います。
ロバート秋山さんも念願中の念願キャスト! これまで何度も玉砕して来たのはユースケ・サンタマリアさんと同じです。やっとご一緒出来てうれしい限り。思いっきり好き勝手にやって欲しいです。
まひろの夫となる宣孝は、ぜひとも蔵之介さんにやってもらいたいと思いました。
道長とは違うタイプですが、道長も宣孝もやさしさと残酷さを併せ持ち、清濁併せ呑むタイプの男です。まひろの闇を何もかも知りながら妻にするオトナで怖い蔵之介・宣孝。想像するとゾクッとしますね。
一条帝時代の四納言は、このチームこだわりの高身長、面長、美貌の4人。
道長に逆転されて、部下として仕えるようになる公任、斉信の町田啓太さん、はんにゃ金田さんには、抜きつ抜かれつのサラリーマン的悲哀を面白おかしく演じて欲しいです。行成は道長につくしまくり、道長と同じ日に死ぬという宿命の部下。書きながら、渡辺大知さんがどんな感じに切なく演じてくれるかな…とあれこれ想像しています。
思うことが沢山あって書ききれないですが、素敵なキャストが揃って、台本もしっかり書かねばと、身の引き締まる毎日です。