いち・もく・さん・くぼた「ノーセンス」連覇、客席からの「ナイスノーセンス」の声に一同騒然
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「ノーセンスユニークボケ王決定戦」で2連覇を果たしたいち・もく・さん・くぼた。
昨日3月22日、東京・ユーロライブで「ノーセンスユニークボケ王決定戦」が開催され、いち・もく・さん・くぼたが優勝し、2連覇を達成した。
「ノーセンスユニークボケ王決定戦」は「おしゃれな笑いができない」「ボケたいときにひたすらボケる」という芸人たちが集い、自らのノーセンスぶりを競う大会。今回は、みなみかわによるMCのもと、いち・もく・さん・くぼた、オジンオズボーン篠宮、永野、流れ星☆ちゅうえい、新宿カウボーイかねきよ、サンシャイン池崎、どんぐりたけし、ひつじねいり松村が参加した。
オープニングでは一同が「満杯じゃん!」「満席だ!」とはしゃぐが、永野だけは目ざとく空席を発見し、「ガラガラじゃん!」「誰もいない!」「落ち目イベント!」と厳しく言い放つ。さらに「この人数なので言わせてもらいますけど、来月に合同会社ナンセに移籍します!」と出まかせを言うと、オジンオズボーン篠宮は「僕は熱波師になります!」と呼応。さらに、どんぐりたけしは「ぷぅ~、屁波師(へっぱし)になります」と尻を突き出しながらギャグを繰り出し、初参加ながら早くもノーセンスぶりを見せつけた。
まずは怪奇!YesどんぐりRPGの「プレイヤーチェンジ」をノーセンスに再現する企画「ノーセンスプレイヤーチェンジ」が展開されたが、一同はギャグをせずにその場で思いついた話題でただただ会話するばかり。話は猛スピードで脱線していき、最終的に永野が「最近は滝沢ガレソのツイートを見るくらいしか楽しみがない。もう滝沢ガレソしかない! あとZ李! 刺激的!」とライブとは無関係な近況を報告する。この無法地帯ぶりを目の当たりにした初参加のひつじねいり松村が「このライブってリピーターとかいるんですか?」と率直な疑問を投げかけると、永野は「去年まではいたんだけど、みんな『行かなくていいやつだ』って気付いたの! なんの記憶にも残らないから! 悪い意味で!」とやけくそ気味に述べた。そんな中、前回王者のいち・もく・さん・くぼただけはマイペースにノーセンスなギャグを連発。途中には客席から「ナイスノーセンス!」という掛け声が上がり、舞台上が騒然となるひと幕もあったが、永野が「あいつ、つまみ出せ!」と一喝してその場の空気を収めていた。
続いての企画は、昨年12月に解散したオジンオズボーンの最後のやり取りをノーセンスに演じる「ノーセンスオジンオズボーン」。しかしデリケートな話題だったためか、立候補者が誰も出ず、流れ星☆ちゅうえいは「やりたいことは思い浮かぶけど腕が追い付かない」と吐露する。永野も「後ろでワーワー言うのは得意なんだけど、前に出てやる勇気が出ない」と同意し、最終的に一同は猫、犬、傘など人間ではないものになりきり、なんとかやり過ごした。
ウエストランドになりきってノーセンスな漫才を展開する「ノーセンスウエストランド」では、永野が「審査員役をやります」と言い出したことを皮切りに、一同が「『M』のロゴ」「セットの扉」「敗者復活戦の出場者」「音声」を担当し、ウエストランド役が不在に。さらに新宿カウボーイかねきよは「前回大会の優勝者をやります」と言いながら客席に座ってしまう。なんとか、どんぐりたけしといち・もく・さん・くぼたがウエストランドを演じることになるが、同じフレーズを連呼するだけの前衛的な漫才を披露。みなみかわにより強制終了となったが、かねきよは「客席で観てたら純粋に『こんな面白いライブなんだ』と思った。これはお金を払うかいがありますね」と満足げに語っていた。
ライブ中には、誰かがスベりそうになったときに、会場の全員で一本締めをして、沈黙を回避するという新たなシステムも誕生。ノーセンスにティモンディ高岸を演じる最後の企画「ノーセンスやればできる」では、一本締めに頼る頻度が格段に上がり、スベり知らずの無敵状態となった一同は「笑いは一本締めっしょ!」「一本締めの時代が来た!」とはしゃいでいた。
すべての競技が終わった結果、全体を通して黙々とノーセンスなギャグを連発していたいち・もく・さん・くぼたが王者に。みなみかわが「わき目も振らずにノーセンスを突き進んだ」「めちゃめちゃウケたとかではない。唯一ルールを守っていたから優勝」と勝因を説明すると、くぼたは「アイム・チャンピオン! チャンピオフ!」と最後までギャグで押し通し、一同を「素晴らしい」「(ノーセンスぶりが)ここまで来た」と感嘆させていた。