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「ゲームキャプテンは航」、三笘は「先発で」、第2次森保ジャパンが今夜新たな船出へ!

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三笘薫 (C)スエイシナオヨシ

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いよいよ第2次森保ジャパンの新たなる船出となる。SAMURAI BLUEが『FIFAワールドカップカタール2022』でのベスト16からさらなる高みを目指し、『キリンカップチャレンジサッカー2023』2連戦に臨む。『ワールドカップ2026』へ向けた第一歩を今夜、国立競技場で踏み出すのだ。

3月23日の前日会見でリスタートとなるウルグアイ戦について問われた森保一監督はこうコメントした。
「まずはホームということで、勝利を目指して戦い、選手たちにはチームとしての戦いの中でベストを尽くしながら、今持っている最高の個のパフォーマンス、チームのパフォーマンスができるよう思い切ってやってほしい。これまでカタールまでの積み上げを生かしながら、これから2026年に向けて何を作っていけるか。新しい大会へ向かって、選手たちには思い切って表現してほしい」

森保一日本代表監督

指揮官は新チームのフォーメーションについても言及した。
「現時点の構想もあるが、最終的には今日の練習を見て決めたい。形としては4-2-3-1からスタートしていきたい。これまでのオプション、試合の状況によって、オプションの積み上げはしっかり持ちながら、こちらのことを作っていきたいと思う。明日の形については、4-2-3-1がこれからベースになっていくか、チャレンジして決めていきたい。多くの選手が初招集、『W杯』後に所属チームに帰って活動しているので、これまで通りという言葉でなんとなく戦うことは新しいことを作る上で難しいと思う。これまで通りのオプションは持っていなくてはいけないが、新しいものを作るという確認作業、選手とコーチ陣の共有、選手間の共有は何となくではなく、しっかり絵を合わせていかないといけない」

森保監督は『W杯』で出た課題を突き詰めるつもりだ。
「選手も私も『W杯』の経験を踏まえて、悔しさであったり、次の夢や経験につなげていくことになったり、すべて一緒ではないかもしれないが、同じ方向で感じられていると思う。世界基準を持って成長しなければならない。『W杯』を経験した選手が各国のリーグで存在感を持って戦ってくれているので、より高い基準、高い目標を持って戦えると思う。同じ思いを持って2026年へ向かってさらなる成長とさらなる結果を求めてやっているのは同じだと思う」

新しいコーチも加入し、森保監督は今回の代表活動での手応えを口にした。
「2026年に向かって新たなスタッフも加わって、新しい血が入って、また新鮮な気持ちでいる。名波(浩)コーチ、前田(遼一)コーチに入ってもらって、トレーニングメニューを考えてもらい、非常にフレッシュな気持ちでウルグアイ戦に向かっていけると思う。これまで外から見てくれた成果と課題を名波コーチと前田コーチには伝えてもらった。ただそれは大きく違ったことはあまりなく、次の『W杯』に向けてやるべきことにもズレはなかった。『W杯』では粘り強い守備をしなくていけないが、さらにボールを奪っていかないといけない。スペイン、ドイツ戦では守から攻ではいい形でできたが、ボールを握りながら攻める形、速攻ができなかった時の攻撃の仕方は考えないといけない。ただスペインやドイツとの力関係は簡単にひっくり返らないので、地に足を付けてやっていかないといけない。大きく変わったところはあったかもしれないが、私の感覚としてはそんなに変わった印象はない」

森保監督はゲームキャプテンに遠藤航を指名した。
「航はチームキャプテンになるだけの経験もあるし、キャラクター的にもできると思うし、プレーも背中で見せられる素晴らしいプレーを見せているが、ただチーム作りの中でいろんな選手を見ている中、今回のメンバーがベースと決まったわけではないし、選手層の幅、戦術の幅を広げながら最高最強のチームを作っていく中で、キャプテンを決めてもいいが、オンザピッチ、オフザピッチで各選手に責任感を持って活動してくれるのを見ていきながら決めてもいいかなと思っている」

また、『W杯』ではジョーカーとして活躍した三笘薫を先発で起用すると明かした。
「基本的には今日の練習を見て決めるが、先発で考えている。ただ『W杯』では彼が力がないからサブだったのではなくて、彼のコンディションが100%ではなかったり、今後どうしていくかわからないが、チームで勝っていくのは大切。本人の力は認めながら、チームとしてどう勝っていくかやっていければと思っている」

監督は『WBC』を制した侍ジャパンから刺激を受けていた。
「改めて侍ジャパンの監督、選手、関係者のみなさんに『優勝おめでとうございます』『日本中に感動をありがとうございます』とお伝えしたい。
『WBC』で侍ジャパンは素晴らしい戦い方を見せてくれた。まず世界トップ基準の個の力を持っていること、スーパーな個の力を持っている選手が勝つために犠牲心を持って、チームを第一に戦っていること。個の力、チームで戦うことの大切さを教えてくれた。野球とサッカーは違うが、世界トップトップの戦いでチームのために戦う大切さを教えてもらった。我々も同じような考え方を持っていたが、改めて参考にさせてもらっている」

堂安律 (C)スエイシナオヨシ

3月20日~23日には日本代表選手たちがメディア対応を行った。選手たちは次のように意気込みを語った。

堂安律「新鮮な気持ちで来た。飛行機の中では20歳の時に初めて選ばれた気持ち、初心に戻ってと意識してきました。ゼロからの気持ちで臨みたい。スタートラインだと思っている。『W杯』を経験した選手は全員が『自分が引っ張る』という気持ちで来ていると思う。ギラギラしてプレーしたい」

鎌田大地「新しいチームに変わるのでイチから自分の価値を高めないとだめ。それと次の『W杯』に継続して参加できる世代だと思うが、新しい競争がある。そういうものに負けないようにやっていきたい」

三笘薫「毎試合結果を出して、チームの勝利に貢献することが第一。その上で、チームとして今後のやりたいサッカーや意図が見えるような試合にしたい。自分がその役割を担って、チームの中心と思われるような活躍がしたい」

シュミット・ダニエル「まずはシュートを止めること。それに尽きる。その上で危ない場面を減らすために、クロスボールに飛び出すとか、簡単にクリアして相手にボールを渡さないとかも重要な要素。ボール保持の時間を長くするためにはGKの関わりも必要なので、意識してやっていきたい」

遠藤航「『W杯』が終わってから初めての代表活動ということでフレッシュな気持ちだし、2026年に向けて『始まるな』という思い。また新たな競争が始まるので、1回1回の代表活動が大事になってくるし、次の3年半でどう成長できるかトライしていきたい。主将であろうがなかろうが、自分の役割は変わりないので。いつも通り自分の良さを出して、チームに貢献することを意識してやるだけ」

遠藤航 (C)スエイシナオヨシ

SAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーは次の通り。

【GK】
23シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)11試合8失点
1大迫敬介(広島)3試合4失点
12谷晃生(G大阪)1試合0失点

【DF】
4板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)16試合1得点
16町田浩樹(サンジロワーズ/ベルギー)※
26伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ)7試合0得点
3橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)2試合0得点
22瀬古歩夢(グラスホッパー/スイス)0試合0得点
2菅原由勢(AZ/オランダ)1試合0得点
24藤井陽也(名古屋)※
5バングーナガンデ佳史扶(FC東京)※
27半田陸(G大阪)※

【MF/FW】
6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)47試合2得点
14伊東純也(スタッド・ランス/フランス)42試合9得点
18浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)41試合8得点
13守田英正(スポルティング/ポルトガル)20試合2得点
15鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)26試合6得点
19西村拓真(横浜FM)3試合2得点
9三笘薫(ブライトン/イングランド)13試合5得点
25前田大然(セルティック/スコットランド)11試合2得点
8堂安律(フライブルク/ドイツ)33試合5得点
21上田綺世(セルクル・ブルージュ/ベルギー)12試合0得点
17田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)18試合3得点
20町野修斗(湘南)5試合3得点
7中村敬斗(LASK/オーストリア)※
11久保建英(ソシエダ/スペイン)22試合1得点
※=初選出。

『キリンチャレンジカップ2023』日本代表×ウルグアイ代表は3月24日・国立競技場、日本代表×コロンビア代表は28日(火)・ヨドコウ桜スタジアムにてキックオフ。チケットは予定枚数終了。ウルグアイ戦はテレビ朝日系列、コロンビア戦は日本テレビ系にて全国生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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