滋企画「K2」開幕、佐藤滋「アゴラ劇場で、8000mの山の上で、お待ちしています」
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滋企画 第1回公演「K2」より。
滋企画「K2」が、昨日3月24日に東京・こまばアゴラ劇場で開幕した。
これは、青年団の佐藤滋による滋企画の第1回公演。今回は、パトリック・メイヤーズの戯曲「K2」をやしゃご・伊藤毅の演出、佐藤と太田宏の出演で立ち上げる。
劇中では、世界第二の高峰・K2(ケーツー)を登頂したが、下山途中8100m地点で遭難してしまったハロルドとテイラーの物語が展開。佐藤は「稽古場での稽古を終え、アゴラ劇場に入り、最後の頂上アタックを成功させて、いよいよ山頂(初日)にたどり着きました。もちろんとてもうれしいです。でも、一年半前から、僕はずっとしあわせでした。山登り、楽しかった。もちろん、ここからです。千秋楽まで無事に、みんなで無事に、下山したいと思います。これは、しあわせな冒険です。ぜひ、ここからは、お客様のみなさんとも、ご一緒できたらと思っています。アゴラ劇場で、8000mの山の上で、お待ちしています」とコメントした。
上演時間は約1時間50分で、公演は4月2日まで。一部公演では佐藤とゲストによるアフタートークが行われ、本日3月25日18:00開演回にはうさぎストライプの大池容子、29日19:00開演回には平田オリザ、小田島恒志、河合祥一郎、30日19:00開演回には舞台美術家の鈴木健介がゲストとして登場する。
佐藤滋コメント
滋企画「K2」です。これは山のお話です。
一年半前から、僕はこの企画を、心の中でこっそり山登りに例えてきました。今僕はどこにいるんだろう。何合目くらいなんだろう。雨が降ったり、休憩したり、いい眺めがあったり、転んだり、また登りはじめたり。
「アゴラ劇場に、8000mの山をつくりたいんです」と僕は言いいました。そして、僕の自慢の最強の仲間(演出、出演、スタッフ陣)が、その僕の無謀な思いを、実現させてくれました。
稽古場での稽古を終え、アゴラ劇場に入り、最後の頂上アタックを成功させて、いよいよ山頂(初日)にたどり着きました。もちろんとてもうれしいです。
でも、一年半前から、僕はずっとしあわせでした。山登り、楽しかった。もちろん、ここからです。千秋楽まで無事に、みんなで無事に、下山したいと思います。
これは、しあわせな冒険です。ぜひ、ここからは、お客様のみなさんとも、ご一緒できたらと思っています。
アゴラ劇場で、8000mの山の上で、お待ちしています。
滋企画 第1回公演「K2」
2023年3月24日(金)~4月2日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場
作:パトリック・メイヤーズ
翻訳:小田島雄志
演出:伊藤毅
出演:太田宏、佐藤滋