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須貝英と井上裕朗がタッグを組む2作品「Spring Grieving」に鍛治本大樹ら

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PLAY/GROUND Creation #5「Spring Grieving」出演者

PLAY/GROUND Creation #5「Spring Grieving」が、5月19日から31日まで東京・サンモールスタジオで上演される。

これは、これまで海外戯曲を上演してきたPLAY/GROUND Creationが、初めて日本人作家の作品を立ち上げる企画。本公演では、Mo'xtraの須貝英が作、PLAY/GROUND Creationの井上裕朗が演出、オレノグラフィティが音楽を担う「桜川家の四兄弟」と「春を送る」の2本が、回替わりで披露される。いずれも家族と死別した人々がその死と向き合うまでが描かれ、「桜川家の四兄弟」では母と離別した4兄弟、「春を送る」では次男を亡くした父とその長男の物語が展開する。

「桜川家の四兄弟」には鍛治本大樹、林田航平、小早川俊輔、河原翔太、森川由樹、小向なる、永井幸子、池田努、「春を送る」には辻親八、三津谷亮、伊藤白馬、内田靖子、竹田光稀が出演。なお、5月25日公演と31日公演のみ2演目が一挙上演されるほか、一部公演では出演者が登壇するアフタートークが実施される。チケットの販売は4月15日10:00にスタート。公演終了後に舞台映像の配信が予定されている。

上演に向けた須貝と井上のコメントは以下の通り。

須貝英コメント

PLAY/GROUND Creationは何度も作品を観させていただいているし、井上裕朗さんとは俳優としてご一緒していて付き合いも古く、演劇界で一緒に頑張っていく仲間として頼もしく思ってはいましたが、まさか新作公演の依頼が来るとは思っておらず、驚きと喜びがありました。しかしその後すぐに、今まで団体で上演されてきた海外の名作戯曲に比肩するものが書けるのだろうか……という不安が込み上げて来て、大丈夫なのかな……と震える日々を送っておりました。でも、「どんな話にしようか?」と居酒屋で話し合っていたら不思議とその気持ちも薄くなって、せっかくのチャンスだからとにかく面白いものを一緒に作ろうという気概が込み上げて来ました。

今回は身近なことを描きたい、普段何気なく触れている当たり前の人々や物事のことを書きたいと思いました。それはもしかしたら僕や裕朗さんや皆さんにとってとても近いものになるのかもしれません。遠くから愛でる桜にも近付けば花びらの一枚一枚があるように、誰かのさりげない人生の一幕にフォーカスするような作品になればと思います。

井上裕朗コメント

今回は初めて、日本人作家による新作に挑戦します。社会を俯瞰した大きな物語ではなく、家族や恋人・親友といった濃密な人間関係の中で生まれる小さな物語に焦点を当て深掘りしていく、というこれまでの方向性は、今回の新作においても継続したいと思い、そういった作品にはピッタリの、そして長い付き合いのある須貝英くんに執筆をお願いすることにしました。

個人的な話になりますが、この数年の間に、僕は両親と大切な友人を亡くしました。須貝くんもお母さまを亡くされました。今回須貝くんと組んで新しい作品を生み出すにあたって、二人がともに経験した、大切な人の死と、その悲しみを抱えた遺されし者たちの物語を立ち上げたいと思いました。僕や須貝くんのとても個人的な物語であるのと同時に、誰かにとってのとても個人的な物語にもなればと願っています。

今作では、もともと活動の主軸を俳優に置いていた須貝くんが本を書き、僕が演出をし、オレノグラフィティくんが音楽を作ります。俳優たちが中心となる創作にもご注目ください。

PLAY/GROUND Creation #5「Spring Grieving」

2023年5月19日(金)~31日(水)
東京都 サンモールスタジオ

作:須貝英
演出:井上裕朗
音楽:オレノグラフィティ

side-A「桜川家の四兄弟」キャスト

桜川恵一:鍛治本大樹
桜川勇気:林田航平
桜川制多:小早川俊輔
桜川正義:河原翔太

白水舞花:森川由樹
桜川佳澄:小向なる   

桜川裕美:永井幸子
奥谷基次郎:池田努

side-B「春を送る」キャスト

奥谷曾太郎:辻親八
奥谷基次郎:三津谷亮

東風元:伊藤白馬
川神早月:内田靖子

美甘春人 / 奥谷杜子春:竹田光稀