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「マチルダ」主演女優が来日、ポーランドのことわざ引用し「マチルダは強い首の女性」

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「マチルダ 禁断の恋」初日舞台挨拶に出席したミハリーナ・オルシャンスカ。

「マチルダ 禁断の恋」の初日舞台挨拶が本日12月8日に東京・新宿武蔵野館にて行われ、キャストのミハリーナ・オルシャンスカが登壇した。

ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ2世と、伝説のバレリーナであるマチルダ・クシェシンスカヤの禁断の恋を描いた本作。マチルダを演じたオルシャンスカは、「彼女は魔性の女ですので、最初は演じることにナーバスになっていました。また実在の人物を演じる責任もありました」と述懐する。さらに、バレエ未経験で、ロシア語も勉強しなければならなかったというオルシャンスカは、役作りに1年費やしたことを明かした。

劇中では、きらびやかなドレスや宝石を身に着けたオルシャンスカ。「喜びでした」と笑顔を見せると、「役作りの助けにもなりました。例えばコルセットを付けることによって、実際に息苦しさや姿勢がまっすぐになる感覚を体験できました。宝石もすべて本物でしたので、官能的な喜びを得ました」と振り返る。マチルダという女性に対しては「現代の女性にとって、非常にいいロールモデルになると思います」とコメント。「彼女は人生をすごく愛していました。自分にふさわしいものに対して、気後れすることなく突っ走っていく姿は非常に勇敢ですし、尊敬しています」と続けた。

ニコライ2世とマチルダの関係について、オルシャンスカは「(母国の)ポーランドには、“男性が頭で、女性が首”ということわざがあります。男性が一家の頭となっているけれど、実際の一家の方向は首である女性が決めるという意味です。そういう意味では、マチルダは強い首の女性だったのかなと思います」と考えを述べる。また、日本のアニメが子供の頃から好きだったというオルシャンスカは「『千と千尋の神隠し』を観て、詩や音楽に対する理解の仕方が変わりました。小さな頃から日本に憧れていたので、今回来日できて本当にうれしいです」と観客へほほえみかけた。

「マチルダ 禁断の恋」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開中。