写真で地表を採集、松江泰治の初回顧展『地名事典』 森山大道とトークも
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展覧会『松江泰治 地名事典/gazetteer』が、本日12月8日から広島・広島市現代美術館で開催されている。
1963年に東京で生まれた写真家・松江泰治。19歳で森山大道の写真集『光と影』に感銘を受け、その後は森山の元に通った。東京大学理学部地理学科で地球の画像処理などに没頭しながら写真撮影も続けた。2002年に『第27回木村伊兵衛写真賞』を受賞。構図に地平線を含めない、被写体に影が生じない順光で実行するといったルールを自らに課し、写真本来の平面性を追求しながら、世界各地の「地表」を撮影してきた。作品タイトルには地名や都市コードが付けられている。
地名のデータベースを意味する『地名事典/gazetteer』と題した同展は、松江にとって初の回顧展。モノクロ写真を撮影してきた1980年代の初期作品から、2005年以降のカラー作品も含む現在までの変遷を、約200点で紹介する。
会期中には松江とゲストによる対談イベントを開催。1月14日には写真家・森山大道を迎える。また2月9日には松江自身によるギャラリートークも実施。詳細は広島市現代美術館のオフィシャルサイトより確認しよう。