「宵闇真珠」クリストファー・ドイルが語る撮影の仕事「祝福、1つの愛情表現」
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「宵闇真珠」メイキング写真
オダギリジョーとアンジェラ・ユンが共演した「宵闇真珠」より、監督を務めたクリストファー・ドイルのインタビューコメントが到着した。
香港の漁村を舞台に、日光を浴びることのできない少女と村にやって来た異邦人との出会いを描いた本作。アンジェラ・ユンが太陽から肌を隠して生活する16歳の少女、オダギリジョーが少女と出会う旅人を演じた。ジェニー・シュンが共同監督を務めており、ドイルは撮影も兼任している。
「ライトやカメラで女優を美しく撮る、そうすることで彼女たちを祝福するのが私の仕事です。それは自分にとって1つの愛情表現」と語るドイル。アンジェラ・ユンとの仕事については「ほかの女優と同じように彼女との間にも信頼関係があり、それは日常生活で得られるものとは全然違う関係。私が女優を愛することで、彼女の気持ちが私に伝わり、それを映像で表現することができるんです」と振り返った。
さらに、これから映画を鑑賞する日本のファンに向けて「誰もが『本当の自分をわかってほしい』という願いを持っています。すべての女性の心の中に、この物語の少女がいるんじゃないでしょうか。男は少女のことを『君は特別だ』と言って去ってしまいますが、それは彼女が取り残されて1人になるということではなく、しっかり自分と向き合えるようになるということなのです。そして、それがすごく難しいことだということを、この映画を観て感じてほしい」とメッセージを寄せた。
このたびオダギリジョーのコメントも到着。ドイルとの仕事を「僕たちの世代からすると、ウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルって避けては通れない存在。1990年代の映画の象徴というか、彼らの映画から本当にたくさんの刺激や影響を受けました。クリスの現場は、即興的なものやハプニングも含めてなんでも受け入れて楽しむような、とっても自由で創造性豊かな現場でした」と述懐している。
「宵闇真珠」は12月15日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。
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