憧れの映画業界で新人アシスタントが“闇”を知る、# MeToo運動を題材とした映画公開
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「アシスタント」場面写真
2017年にハリウッドを発端に巻き起こった#MeToo運動を題材とした「アシスタント」が6月16日に公開される。
米ニューヨーク・タイムズスクエアの裏手にある薄汚れたオフィスで、18日間という短期間で撮影された本作。映画プロデューサーを目指して大手エンタテインメント会社で働き始めた、若く野心ある新人アシスタントの1日の物語を通して、映画業界を舞台にしながら、さまざまな職場が抱える問題とヒエラルキー最下層の人々に共通する経験を浮き彫りにする。2020年のサンダンス国際映画祭スポットライト部門や、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品された。
名門大学を卒業後、映画業界の大物である会長のもとジュニアアシスタントとして働き始めるジェーンを演じたのはNetflixシリーズ「オザークへようこそ」のジュリア・ガーナー。共演にマシュー・マクファディン、マッケンジー・リーらが名を連ねる。「ジョンベネ殺害事件の謎」を手がけたドキュメンタリー映画作家キティ・グリーンが自身初の長編映画を監督した。
このたび場面写真3点に加え、3DCGアーティスト・POOLがアートワークを手がけたティザービジュアルが到着。薄暗いオフィスで正面を見つめるジェーンの姿が描かれ、彼女の孤独と、やがて気付くこととなる組織の闇を感じさせるビジュアルに仕上がった。また背後に見える不在の会長室は、本編では顔を見せない“絶対的な権力者”の存在を暗示している。
匿名の人物を主題に作品を制作するPOOL。「自分の目の前で当たり前に起きている女性蔑視や抑圧を再確認させられます。この映画がその気づきへの入り口になる事を切に願っております」と本作にコメントを寄せた。
「アシスタント」は東京・新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。
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