海外のステージ情報をお届け Broadway! 2023年3月後半はリバイバルものとイギリス発の「バッド・シンデレラ」「ライフ・オブ・パイ」に注目
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「ライフ・オブ・パイ」より。(Photo by Johan Persson)
注目作が続々と開幕する、3月後半のアメリカ・ニューヨークのオンブロードウェイ。リバイバルものでは、ボブ・フォッシーが手がけたダンスパフォーマンスが堪能できる「ボブ・フォッシーズ・ダンシン」、ジョシュ・グローバンが復讐の鬼に扮する「スウィーニー・トッド」がお目見え。また、イギリスからはアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲による新作ミュージカルの改訂版が登場するほか、躍動感あふれる人形たちが見どころの「ライフ・オブ・パイ」がオープンする。
「ボブ・フォッシーズ・ダンシン」
2023年3月19日(日)~
ミュージック・ボックス劇場
演出・ミュージカルステージング:ウェイン・シレント
振付:ボブ・フォッシー
再振付:クリスティン・コルビー・ジャック
出演:イオアナ・アルフォンソ、イエマン・ブラウン、ピーター・ジョン・チュールシン、ディリス・クロマン ほか
1978年に初演された、ボブ・フォッシーのダンス作品「ダンシン」が、オリジナルキャストであり、同作でトニー賞候補に挙がったウェイン・シレントの演出・ミュージカルステージングでよみがえる。作中では、フォッシー作品のアイコン的なナンバーとしても知られる「Sing, Sing, Sing」「Mr. Bojangles」「I Wanna Be a Dancin' Man」などを取り入れたパフォーマンスが展開する。
ミュージカル「バッド・シンデレラ」
2023年3月23日(木)~
インペリアル劇場
脚本:エメラルド・フェネル
作詞:デイヴィッド・ジッペル
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
演出:ローレンス・コナー
振付:ジョアン・M・ハンター
出演:リネディ・ジェナオ、キャロリー・カーメロ、グレース・マクリーン、ジョーダン・ドブソン、サミ・ゲイル、モーガン・ヒギンズ、キャメロン・ロイヤル、クリスティーナ・アコスタ・ロビンソン ほか
2021年にイギリス・ロンドンで初演されたアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲の新作ミュージカル「シンデレラ」は、女優や映画監督としても活動するエメラルド・フェネルが脚本を手がけ、「シンデレラ」の物語を現代版として立ち上げた作品。同作が「バッド・シンデレラ」としてアメリカに上陸する。演出はローレンス・コナー。シンデレラ役を、オンブロードウェイ初主演となるリネディ・ジェナオが務める。
ミュージカル「スウィーニー・トッド」
Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
2023年3月26日(日)~
ラント・フォンティーン劇場
脚本:ヒュー・ウィーラー
作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
演出:トーマス・カイル
振付:スティーヴン・ホゲット
出演:ジョシュ・グローバン、アナリー・アシュフォード ほか
ヒュー・ウィーラー脚本、スティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲によるミュージカル。劇中では、無実にもかかわらず流罪となったベンジャミン・パーカーが、脱獄し、スウィーニー・トッドとしてロンドンのフリート街で理髪店を営みながら復讐を果たそうとする様子が描かれる。今回のトーマス・カイル演出版では、1979年のオンブロードウェイ初演以来、初めて26人体制のオーケストラで楽曲が奏でられることも話題だ。シンガーソングライターのジョシュ・グローバンがタイトルロールを演じ、彼の復讐を手助けするパイ屋のミセス・ラヴェット役でアナリー・アシュフォードが出演。
「ライフ・オブ・パイ」
2023年3月30日(木)~
ジェラルド・ショーエンフェルド劇場
原作:ヤン・マーテル
脚本:ロリータ・チャクラバーティ
楽曲:アンドリュー・T・マッケイ
演出:マックス・ウェブスター
出演:ハイラム・アベセカラ、ブライアン・トーマス・アブラハム、ラジェス・ボーズ、ニッキ・カロンジュ、フレッド・デイビス、スカーレット・ウィルダーリンク ほか
映画化(邦題「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」)もされた、ヤン・マーテルによる小説「パイの物語」の舞台版。ロリータ・チャクラバーティが脚本を手がけ、昨年のローレンス・オリヴィエ賞で5部門に輝いた作品が、オンブロードウェイ入りする。乗っていた船が沈没し、オランウータン、ハイエナ、シマウマ、ベンガルトラと共にライフボートに残された16歳の少年パイ。最終的にベンガルトラと海をさまようことになり……。2019年の初演よりパイ役を演じているハイラム・アベセカラが、今回も続投する。人形で表現される動物たちの姿にも注目だ。