日本初披露のオリジナル組曲も!「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」出演者が魅力を語る
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インタビュー
「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」の出演者
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ウォルト・ディズニー・アニメーションとのコラボレーションによる、オーケストラとヴォーカリストの生演奏で届ける音楽会「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」が5月~6月、全国16都市で18公演開催される。
3回目の開催となる2023年公演では、森の王子としての成長を描いた『バンビ』をはじめ、ストラヴィンスキーの組曲をモチーフに生命の誕生を描いた『ファンタジア/2000』より「火の鳥」(1919年版)、家族や友情、そして生命を描いた『ライオン・キング』、ユニークな世界観で夢をあきらめない気持ちを応援する『ズートピア』、優しすぎるロボットと少年ヒロの絆を描いた『ベイマックス』など、選りすぐりのディズニー作品を日本初披露のオリジナル組曲も盛り込み、ガラコンサート形式で披露される。
公演を前に出演ヴォーカリストの重田栞(ソプラノ)、牧野元美(ソプラノ)、新堂由暁(テノール)、菅原洋平(バリトン)が取材に応じ、楽曲に秘められた“まほう”の魅力を語ってくれた。
重田栞(ソプラノ)
――「ディズニー・オン・クラシック」出演は初めてですね。
今までは観客として楽しませていただき、演奏と歌声のインパクトに“ハートを射抜かれる”瞬間がたくさん散りばめられているので、帰りの電車では、いつもディズニーの世界を一緒に旅した余韻でフワっとした余韻に浸っていました。ですから、今回ステージで歌わせていただけるのは、すごく光栄ですし、とても楽しみにしています。ツアーという形で全国をまわるのも、初めての経験ですし、普段のオペラとはまた違ったアプローチになると思うので、少し不安もありますが、自分にとっては新しいチャレンジ。全国にいるディズニー・ファンの皆さんと出会えることも楽しみにしています。皆さんと一緒に、楽しみたいです。
――『ライオン・キング』では子シンバを演じますね。
「サークル・オブ・ラブ」や「愛を感じて」といったスケールの壮大な楽曲が多い『ライオン・キング』ですが、その中で子シンバが歌う「王様になるのが待ちきれない」「ハクナ・マタタ」は元気で明るく楽しい楽曲ですね。特に「王様になるのが待ちきれない」では、やんちゃで無邪気、好奇心旺盛な男の子の姿を表現できればいいなと思っています。
牧野元美(ソプラノ)
――ご担当される『ベイマックス』の日本版エンドソング「Story(English Version)」について教えてください。
目に見えるものだけが大事じゃない。お兄さんを亡くした主人公が、ベイマックスを通して、お兄さんの愛を感じ、元気を取り戻し、自分の好きなことに目覚めていく姿がとても印象的な作品ですね。英語版の「Story」も、大切な人を思う温かい歌詞がとても素敵です。第1部の『ズートピア』と『ベイマックス』のオリジナル組曲では、日本初披露の特別映像が流れるので、ぜひ楽しみにしていただければ。客席から見られないのは悔しいですが(笑)、アニメーションと音楽の融合を味わっていただける魅力的なプログラムになっていると思います。
――「ディズニー・オン・クラシック」の思い出を教えてください。
幼い頃から、ディズニー作品の大ファンですし、ディズニー・オン・クラシックとの出会いは、私の人生を大きく変えてくれました。参加した当初は不安も大きかったですが、ファンの皆さんの暖かさやパワーをいただき、助けていただいた。私はステージから、歌で精一杯お返しできればと思っています。まるで鏡のようだなと思うんですが、お客様が目を輝かせながら、応援してくださると、こちらも自然と楽しめるんです。会場でしか感じられない熱気というものもありますし、(コロナ禍を経て)ようやく新たな扉が開かれていると思うので、ぜひ、皆さんと一緒に夢のような時間を過ごせればと思っています。
新堂由暁(テノール)
――成長したシンバを演じる『ライオン・キング』について教えてください。
(子シンバを歌う)重田さんが、私に成長するわけですから(笑)、やはり成長の喜びというものを爆発させたいですね。それに父を亡くし、自分の人生から逃げていたシンバが、さまざまな経験をし、悲しみや苦しみを乗り越えて、自分のいるべき場所に戻って来る。そんな思いを追体験しながら、失った時間を自分の力で取り戻すドラマを表現できればと思います。その先にある「時は来た」にたどり着くことが目標ですね。
――『バンビ』はいかがですか?
うーん、とにかく難しいです! 自然が作品のテーマになっていて、雨音や雷鳴、風といった自然の営みをオーケストラとヴォーカリスト8人で表現するので、声楽的も難しさがあるんです。ですが、それこそが魅力でもあるので、クラシックの作品を取り上げるという意味でも、プレッシャーと同じくらい楽しみがある作品ですね。1942年にアメリカで公開された作品なので、例えば『ライオン・キング』(1994年公開)と比べても、音楽・楽器のあり方はまったく違います。そういった魅力も存分に伝えられるようなパフォーマンスを目指していきたいです。ディズニー・オン・クラシックに関しては、“ベテラン”の域に入りましたが(笑)、毎回チャレンジする意識というものに変わりはありません。
菅原洋平(バリトン)
――『ライオン・キング』では、シンバと出会うミーアキャットのティモンを担当しますね。
「ハクナ・マタタ」は、辛いときに口ずさむと、思わず体が揺れる楽曲ですよね。歌を通して、そんな楽しい気持ちを表現したいですし、お客様ともその楽しさを共有できればいいなと思っています。牧野さんもおっしゃっていますが、僕もお客様にいただいたパワーをお返ししたいという気持ちです。それと「サークル・オブ・ライフ」ですが、冒頭の歌い出しを今回は3人(菅原洋平、新堂由暁、鹿野浩史)が日替わりで担当することになりました。今まで楽曲のルーレットはありましたが、ヴォーカリストが変わるのはきっと初めてだと思うので、楽しみにしてください。
――実写版『美女と野獣』から「ひそかな夢」も披露しますね。
シンバもそうですけど、辛い経験を通して、王子は少し冷たい人間になってしまったんだと思います。呪いによって野獣になり、ベルと出会ったことで、人としての暖かさや本当の愛を思い出した。だから、お父さんのもとに帰りたいというベルの願いを聞き入れるんですね。ただ、ベルに愛してもらえないと、お城のみんなも含めて呪いが解けない。「ひそかな夢」はそんな複雑な感情から生まれる、諦めきれない切ない希望ではないでしょうか。そういった思いを表現できればと思っています。
「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」
5/13 (土)、5/14 (日) J:COMホール八王子
5/20 (土) 神戸国際会館 こくさいホール
5/21 (日) ロームシアター京都 メインホール
5/26 (金) 福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
5/27 (土) 広島文化学園HBGホール
5/28 (日) 倉敷市民会館
6/2 (金) 太田市民会館
6/3 (土) ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
6/9 (金) 神奈川県民ホール 大ホール
6/10 (土) 四日市市文化会館 第1ホール
6/11 (日) アクトシティ浜松 大ホール
6/15(木) 東京エレクトロンホール宮城
6/16 (金)、6/17 (土) 東京国際フォーラム ホールA
6/18 (日) YCC県民文化ホール 大ホール
6/24 (土) フェスティバルホール
6/25 (日) KDDI維新ホール メインホール
https://www.harmonyjapan.com/docd2023/
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2341691
取材・文:内田涼
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