櫻井翔が「映画 ネメシス」引っさげ大阪・福岡で舞台挨拶「私たっての強い希望」

櫻井翔が、3月29日に大阪・大阪ステーションシティシネマ、30日に福岡のT・ジョイ博多で行われた「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」の舞台挨拶に登壇した。

本作は連続ドラマ「ネメシス」の劇場版。広瀬すずが探偵助手・美神アンナ、櫻井が自称天才探偵・風真尚希、江口洋介が探偵事務所ネメシスのCEO・栗田一秋に扮した。

映画の舞台挨拶では久しぶりの来阪となった櫻井は「平日の夕方に足を運んでいただきありがとうございます。お会いできてうれしいです！」と笑顔を見せ、「たくさんのスタッフと作り上げてきたものが、自分の手から離れて皆さんのところに届く。いよいよ出航だなという気持ちです」とコメント。上映後の舞台挨拶ということもあり「楽しかった？」「怖かった？」と映画の感想が気になるようで、先日最終回を迎えたドラマを例に出しつつ「子供たちには怖いと思われると思っていた『大病院占拠』が、多くの子供たちに楽しんでもらえたので、この作品はどうなのかな？と気になりました」と反応を伺う。観客から「怖いけど楽しめる！」といったリアクションがあり、櫻井はホッとした様子をのぞかせた。

ドラマから映画へと発展した本作について「これまでにも『謎解きはディナーのあとで』や『神様のカルテ』など、同じ役を時間をあけて演じたことはありました。『ネメシス』も役を思い出せるか？などの心配をしていましたが、その間ほかに演技の仕事をしていなかったので、スッと入れました（笑）」と櫻井。続けて、「共演者の皆さんとスタッフ、その環境に身を投じると、あの頃に戻ることができました」と“チームネメシス”の力も大きかったと振り返る。

MCから撮影現場の話を振られた櫻井は、事務所の後輩でチームネメシスの超職人気質な道具屋・星憲章を演じた上田竜也（KAT-TUN）とのエピソードを告白。「（上田から）『アニキ、インテリアってどうですか？』と聞かれて、2人でインテリアの話をしましたね（笑）。上田くんは見かけによらず、いろんな人とコミュニケーションを取るんですよ。その姿を僕は遠巻きにほほえましい気持ちで見てました」と述べた。

最後に大阪のファンへ向けて「今日はありがとうございます。お目にかかれてよかったです！ 今は応援してくれる皆さんにお会いできる機会がほぼないので、本日は私たっての希望で、こういう場を設けていただきました。皆さんの前に立てて、実際に観ていただいて、とてもうれしく思っています。お花見や春休みのシーズンで、これから外出することも増えるかと思います。お出かけになった際に、『映画 ネメシス』をご覧いただければと思います！」とメッセージを送った。

また、福岡を訪れた櫻井は「（福岡は）少しご無沙汰してしまっていると言いますか、コンサート以来で。実際にお目にかかれるのは何年かあいてしまった形なので、こちらも緊張しています」と挨拶。これまでのコンサートは奇しくも誕生日に福岡で実施されることが数度あったそうで、その際に来場したことがある人はいないかと問いかけると、客席から次々と手が挙がり、櫻井は「そんなにいるの!? 長いことお世話になっています」と感慨深げに頭を下げる。さらに「僕の福岡×コンサートの思い出は誕生日をお祝いしていただいたという思い出ですね。ツアーでは福岡が最後のことも多かったので打ち上げをしたりとか、本当に思い出は山ほどあります」と明かした。

超難解な映像トリックが仕掛けられた本作について、櫻井は「台本で読んだ限り難解で、映像になったらどうなるかなと楽しみにしていた作品なので、公開されてからのたくさんの人の感想が今から楽しみです」と話す。風真の“闇落ち”疑惑について話題が及ぶと「ハサミも持ってますし、やるときはやります（笑）。何がどうなるかわからないですよ」と期待をあおった。

風真と似ている部分を問われると「どうなんですかね。どの作品でもあんまり考えたことはないですね。でも最近（広瀬）すずちゃんに、“翔さんたまに風真さんみたいなところありますよね”と言われたんです。ちょっと抜けている、みたいな……。だから、あるのかなあと思いつつあまり自覚はないですね」と語った。MCが客席に「ちょっと抜けているところがあると思う人？」と問いかけると、観客の反応に「ほぼほぼじゃないですか！」と櫻井。会場は笑いに包まれた。

これから本作を観るファンへ櫻井は「風真、世界を股に掛けます！」とアピールし、「こんなところの、こんな国の人も風真を見てたんですか？という。こんなこともあるんだ！というシーンが最後のほうにあります」と告白した。

「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」は、3月31日より全国でロードショー。

(c)2023映画「ネメシス」製作委員会