「連続ドラマW フェンス」サントラ配信リリース、岩崎太整の発案で沖縄の音楽家が参加
映画
ニュース
「連続ドラマW フェンス」キービジュアル
「連続ドラマW フェンス」を彩る劇伴音楽を収録した「FENCE Original Soundtrack Vol. 1 / Vol. 2」が、4月に配信リリースされる。
野木亜紀子がオリジナル脚本を手がけた本作。松岡茉優演じる雑誌ライターのキーこと小松綺絵と、宮本エリアナ扮する沖縄で生まれ育ったブラックミックスの大嶺桜が、米兵による性的暴行事件の真相を追うさまが描かれる。
本作の劇伴音楽チームには映画「竜とそばかすの姫」で第45回日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が参加。岩崎の発案で沖縄の若手音楽家たちに依頼することになり、沖縄の島唄を表現し続ける邦子、コザを拠点にダブエンジニア兼DJとして活動するHARIKUYAMAKU、沖縄出身のピアニスト・諸見里修、沖縄在住のラッパーでトラックメーカーのLeofeelが音楽を担当した。Vol. 1と2あわせて38曲が収録されている。邦子、HARIKUYAMAKU、諸見里、Leofeelのコメントは下記に掲載した。
なお「FENCE Original Soundtrack Vol. 1 / Vol. 2」はiTunes Store、Apple Music、Amazon、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、TikTokなどで配信。配信日は未定のため詳細を待とう。
松本佳奈が監督を務めた「連続ドラマW フェンス」は、毎週日曜22時よりWOWOWプライム、WOWOW 4K、WOWOWオンデマンドで放送・配信。
連続ドラマW フェンス
WOWOWプライム、WOWOW 4K、WOWOWオンデマンド
放送:毎週日曜 22:00~
配信:各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信 ※無料トライアル実施中
※全5話
邦子 コメント
琉球アイデンティティを軸に、
琉歌をつくりつらねてビートにのせてみたり、ウチナーグチと日本語、英語を織り交ぜてみたり。沖縄とアメリカで一緒に音を紡いでみたり。
時代のながれ、亜熱帯琉球の湿度、匂い、鼓動を音で表現しました。
豊かな心をもつ琉球沖縄。
“フェンス”を通して感じていただけたら嬉しいです。
HARIKUYAMAKU コメント
沖縄に居て感じる、沖縄ならではの複雑な問題があって、あまりにもそれが当たり前になってるから、皆それぞれを尊重するためには、口に出さなかったり、刺激しないようにしながら、うまいこと関わっている。居ないと感じれないし、離れないと気付かない複雑な空気感をドラマFENCEはある意味現実以上にリアルに表現していると思います。台本を読んで私はそう思いました。内地の人、観光客がイメージする明るい沖縄、の裏側。生活する私らにとってはこれがまさに沖縄なんです。
劇伴を製作するにあたっては、そのリアルな沖縄を表現するため、意識的にノイズを多用していきました。純粋な三線の音色だけではなく、必ず背後にはノイズがある。美しい自然だけではなく、戦闘機が飛び交って、色んな利権や抗えない圧倒的な何かが佇んでいるのが沖縄です。どっちか、じゃなくて同居している。劇伴でもそれを感じてもらえればと思います。
諸見里修 コメント
初めに台本を読んだとき、沖縄の人物や空気の描かれ方がかなり精細なことにとても驚きました。
自分たちと違う人との間に無意識に垣根を作る心理は、外国人やハーフ、内地の人など、いろいろな人がいる沖縄という地で特に現れやすいというだけで、地に限らず誰もが持っているものだと思います。無意識に設けているフェンスを意識的に省みることができれば、あらゆる対立は穏やかになっていくのではないかと考えています。このドラマはそのきっかけを与えているように感じました。
地元の方々と関わりながらお仕事をできる機会は大変嬉しく、故郷のことを考えながら制作する日々はとても充実していました。ドラマと共に音楽も楽しんでいただけたら幸いです。
Leofeel コメント
琉球音階、hiphopや色々なテイストをごちゃ混ぜした琉球スタイル。ぜひ注目してお聞きください。