アートとデザインを併せて並行的に紹介する『開館1周年記念展 デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン』4月15日より開催
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森村泰昌《肖像(ファン・ゴッホ)》1985年 大阪中之島美術館蔵 ⒸYasumasa Morimura
2022年に開館した大阪中之島美術館は、19世紀後半から現代までの美術とデザインを専門とする美術館。開館1周年の記念展として、その両輪をなすアートとデザインを並行的に展示する企画展が、4月15日(土)から6月18日(日)まで開催される。
戦後、一般的にはまだ馴染みのなかった「デザイン」という言葉が私たちの身近なものとなって半世紀以上がたった今、デザインの領域はさらに大きな広がりを見せている。また、「美術」が「アート」と呼ばれることも増えた昨今、その言葉の変化には、従来の美術の世界を超えた表現の展開も感じとれるだろう。
同展は、戦後の1950年代から2010年代にかけての、デザイナーとアーティストたちの多彩な成果を追いかけながら、デザインとアートの境界や「重なりしろ」を探る試みだ。
出品作家は、会田誠、イサム・ノグチ、亀倉雄策、河原温、草間彌生、倉俣史朗、剣持勇、佐藤可士和、田中一光、永井一正、 藪内佐斗司、奈良美智、名和晃平、早川良雄、日比野克彦、三宅一生、宮島達男、村上隆、元永定正、森村泰昌、 柳宗理、ヤノベケンジ、横尾忠則など、日本を代表するデザイナーとアーティストたち、総勢70名を超える。
会場には、デザイン性が話題となった携帯電話や家具、また絵画や写真、立体などの多彩なジャンルのアート作品が一堂に並ぶ。デザインとアートを同じ空間で鑑賞すると、個々で見るときとはまた異なる印象を抱くかもしれない。また互いの影響関係や、重なり合うところ、あるいは一線を画すところが、いっそうダイレクトに感じられる面もあるだろう。同展は、来場者にそんな心の動きを体験させてくれる展覧会となっている。
ひとつひとつの作品の前で、観る者それぞれが「これはデザイン?」「こっちはアート?」と問いかけながら答えを見出していくことは、昨今話題となっている「デザインとアートの境界」について自ら考える契機になると同時に、展覧会を能動的に楽しむ機会ももたらしてくれることだろう。
<開催情報>
『開館1周年記念展 デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン』
会期:2023年4月15日(土)~6月18日(日)
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(5月1日は開館)
料金:一般1,600円、大高1000円
公式サイト:
https://nakka-art.jp/
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