タカハ劇団新作「おわたり」に早織・西尾友樹・田中亨ら、「ヒトラーを画家にする話」延期公演の全出演者も決定
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タカハ劇団 第19回公演「おわたり」出演者
タカハ劇団「おわたり」が、7月1日から9日まで東京・新宿シアタートップスで上演されることが決定した。
これは、高羽彩が脚本・演出・主宰を務めるタカハ劇団の新作公演。2008年に上演された「プール」以来、タカハ劇団約15年ぶりのホラー作品となる。劇中では、年に1度の祭“おわたり”が行われる海沿いの小さな集落を舞台に、死者と生者が混在する一夜が描かれる。出演者には早織、劇団チョコレートケーキの西尾友樹、田中亨のほか、宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、ナイロン100℃の猪俣三四郎、かんのひとみが名を連ねた。
「おわたり」の上演に際し、高羽は「古来より人間は、言い知れぬもの、見えないもの、理解の及ばないものを怖れ、それに化け物や幽霊や神という形を与えて『解釈可能なもの』に変換することで共生を図ってきました。逆説的ではありますが、『怪談』は人間が恐怖に打ち勝つためのメソッドだったのです。夜道は明るくなり、人間の遺伝子構造は解析され、宇宙の果てに何があるのかまで解き明かされようとしている今、怪談の役割は終わったかのように思えます。しかし、全てが明るく見渡せるようになったからこそ、わからないことが増えていくというのが実際のところ。現代を生きる我々は、夜が暗かった時代よりももっとずっと、本質的で厄介な恐怖と向き合っているのかもしれません。そんな恐怖にわかったような顔をして蓋をするのではなく、ちゃんと正面から向き合ってもいいんじゃないか、そんな気持ちになったので、今回のタカハ劇団はホラーです。『おばけなんかないさ』で片付く時代は終わってしまったのですから」と述べた。チケットの一般発売は5月20日12:00にスタートする。
さらにこのたび、「ヒトラーを画家にする話」延期公演の全出演者が公開され、全公演中止となった昨年公演の全キャストが続投することがわかった。劇中では、ひょんなことから1908年のオーストリア・ウィーンにタイムスリップした3人の美大生が、ウィーン美術アカデミーの受験を控えたアドルフ・ヒトラーと出会う物語が展開する。「ヒトラーを画家にする話」は、9月28日から10月1日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて。
タカハ劇団 第19回公演「おわたり」
2023年7月1日(土)~9日(日)
東京都 新宿シアタートップス
脚本・演出:高羽彩
出演:早織、西尾友樹、田中亨 / 宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、猪俣三四郎、かんのひとみ
タカハ劇団 第18回公演 「ヒトラーを画家にする話」
2023年9月28日(木)~10月1日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
脚本・演出:高羽彩
出演:名村辰、芳村宗治郎、渡邉蒼、犬飼直紀、川野快晴、山崎光、重松文 / 異儀田夏葉、砂田桃子、結城洋平、柿丸美智恵 / 金子清文、有馬自由
※山崎光の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。