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井口理「尊いです」、主演作「ひとりぼっちじゃない」引っさげ地元・伊那に凱旋

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「ひとりぼっちじゃない」凱旋舞台挨拶にて、左から井口理、伊藤ちひろ。

「ひとりぼっちじゃない」の舞台挨拶が長野・伊那旭座で本日4月2日に行われ、主演の井口理(King Gnu)、監督の伊藤ちひろが登壇した。

行定勲が企画・プロデュースを担当した本作は、人とうまくコミュニケーションが取れない歯科医師・ススメと、マッサージ店で働く宮子の関係を描く物語。井口がススメを演じたほか、馬場ふみか、河合優実らが共演した。

井口は自身の出身地である伊那の地に立ち「僕の地元、生まれ育った場所で上映ができることを本当にうれしく思っています」と感慨深い表情で挨拶。「僕はずっとこの伊那旭座で子供の頃から映画をたくさん観てきたので、自分の映画が公開されてうれしいです」と笑顔を見せる。

3月10日の公開日から1カ月が経とうとしている本作。井口は「演じていて、この映画に正解はないと思っていました。皆さんの感想を読むと、あ!こういう捉え方もあるんだなっていう、僕も知り得ないような読み解き方をしていたので、ここにいる皆さんも帰ったあとに思い出して(作品を)考えていただけるといいのかな」と口にした。自身の小説を映画化した伊藤は「(井口は)ススメをすごく理解してくれていたので、脚本にする際に大きく変化はしていないです。井口さんが理解しているススメの中で演じてもらえるなって確信していたので、委ねられるなと思いました」と絶大な信頼をのぞかせる。さらに「井口さんが小さい頃、お母さんから絵本の読み聞かせをしてもらっていたと聞いたので、劇中のセリフにも入れさせてもらいました」と裏話を明かした。

舞台挨拶やテレビでの宣伝活動を振り返り、「少しでもこういう映画を好きになってくれて、普段観ないような映画にチャレンジしてもらうきっかけになったら」と総括する井口。「伊那旭座で、これだけの人に集まっていただき、この映画を伊那の皆さんに観ていただけていること自体が尊いと思っています。今日はありがとうございました」と改めて感謝を伝え、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。

「ひとりぼっちじゃない」は全国で上映中。

(c)2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会