カルトによる洗脳描く「わたしの魔境」配信、オウム関係者への取材パートも収録
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「わたしの魔境」ポスタービジュアル
カルトによる洗脳を描く「わたしの魔境」の有料配信が、明日4月5日にPrime Video、U-NEXT、dTV、DMM.comほかでスタートする。
「幸福な囚人」の天野友二朗が監督・脚本・編集を担った本作のテーマは「もし今、オウム真理教に類似したカルトがあったらどうなる?」。新卒OLの湯川華は、だまされて入社したマルチ商法企業で上司から理不尽な叱責を受ける中、ある事件で心に深い傷を負う。そんなある日、華は巷で話題のヨガサークル「ニルヴァーナ」に興味を持ち、入信。やがて彼女はニルヴァーナが恐ろしいカルトだと知るが、グル(教祖)からの不条理な命令を遂行するうちに、引き返せなくなっていく。
フィクションパートに加え、実際のオウム関係者や死刑囚の妻らへの取材パートも交えて構成された本作。近藤里奈が華を演じたほか、櫻井健人、牛丸亮、山中アラタ、小原徳子、児玉拓郎、江藤あや、芦原健介、園山敬介、範田紗々、桝田幸希、西原愛夏、須森隆文、上埜すみれ、梁瀬泰希、竹田哲朗、入江崇史、アベラヒデノブ、津田寛治がキャストに名を連ねている。
YouTubeでは予告映像が公開中。DVDは4月5日にレンタルが開始され、4月12日に発売される。「犬鳴村」「樹海村」「牛首村」で知られる映画監督・清水崇から寄せられたコメントは以下の通り。
清水崇 コメント
人は、自分を騙し信じ込んでまで、他者や世の中を騙し、陥れる。
死や殺意までも正当化出来てしまう。
それ程に強く脆く……哀しい。
ラストシーン……天野監督の“それでも人を、自分を信じたい”と、
優しく切ない想いが感じられた。
嘘でも信じ合いたいもんな……
それは、タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のラストに感じられた思いに似ていた。
過去に繰り返された参事や悲劇を二度と繰り返さない為にも、この時期を生きず、知らなかった世代に観てほしい。
そして、それは自分や自分の愛する人と世でもある事を胸に刻んで欲しい……
(c)「わたしの魔境」製作委員会