SkyシアターMBSのオープニングシリーズ第1弾は藤原竜也主演「中村仲蔵」
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MBS新劇場発表記者会見より、オープニングシリーズ第1弾「中村仲蔵」に主演する藤原竜也。
MBS新劇場発表記者会見が本日4月5日に大阪府内で行われた。
MBS新劇場は、MBSメディアホールディングスの子会社であるMBSライブエンターテインメントが運営を行う新劇場。劇場はJR大阪駅直結のJPタワー大阪内に位置し、客席数は通常時で1289。来年3月にオープンを予定している。本日の会見では同劇場の名称やラインナップについて、MBSメディアホールディングスの高山将行代表取締役社長、毎日放送の虫明洋一代表取締役社長、MBSライブエンターテインメントの松本圭司代表取締役社長、新劇場支配人の村田元が説明した。
まず会見冒頭で、新劇場の名称がSkyシアターMBSとなることが明かされた。高山氏はSkyシアターMBSのオープンについて、「2016年に閉館したシアターBRAVA!に比べ、新劇場は場所も建物も設備も随分とアップデートされています。昨年暮れに建設中の劇場を訪れ、テンションが上がるような気分になりました。またオープニングシリーズのラインナップを聞かせてもらい、さらにワクワク感が倍増しています。オープンが待ち遠しいです」と笑顔を見せる。
虫明氏は「高山と私がMBSに入社した年が、大阪にキャッツ・シアターができた1985年で、それがMBSと演劇の初めてのタッグです。以来38年が経ち、ほぼ同じ場所で、演劇と再び関係が深まるのは楽しみです。2年後に大阪・関西万博が控えています。万博に向けて、機運が作れたら」と期待を込める。
松本氏は新劇場の名称について、「関西のエンタメを盛り上げたいという我々の思いに共感いただき、Sky株式会社さんにネーミングライツを引き受けていただきました。オープンまであと1年となりますが、愛される劇場を作っていきたいです」と思いを述べた。
村田支配人は劇場の魅力を「抜群のアクセス、快適な観劇環境、自由の高い創造空間」であると述べ、「新しい劇場を開き、世界の活気に一躍を担えるようになりたい」と思いを明かす。
続けてラインナップが発表された。来年3月に舞台「中村仲蔵」、4月上旬にブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」、4月中旬に「リア王」、4月下旬にMBSテレビpresents「落語会」、7月下旬にこまつ座「母と暮せば」、10月にヨーロッパ企画公演の上演を予定している。村田支配人はラインナップについて「幅広く、何でも観られる劇場だと思っていただけたら」と説明した。
会見後半には、「中村仲蔵」で主演を務める藤原竜也がサプライズで登場。藤原は新劇場について「新しく劇場ができるということは演劇人にとってありがたいことですし、若い演劇人にとってもチャンスだと思います」と期待を込める。また2021年に放送され、中村勘九郎が仲蔵を演じ自身も出演したテレビドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」に触れ、「勘九郎さんが演じた仲蔵は仲蔵そのものだ! 本当に素晴らしい!と思いました。その役を今回僕が演じることになり……(笑)。実は2週間くらい前に勘九郎さんに、『実はこういう話がありまして』とお伝えしましたところです(笑)」と話し、勘九郎との仲の良さを感じさせた。
また「中村仲蔵」舞台化について、「昨年僕は『ハリー・ポッターと呪いの子』という舞台でゼロからの舞台作りをさせていただき、苦しくも有意義な経験だったと感じました。新しいものを作るということは大変なことではありますが、今回も皆さんにさまざまなことを教えてきただきながら、皆さんと力を合わせて僕たちなりの『中村仲蔵』を作り上げられたら」と意気込みを語った。
※高山将行氏の「高」ははしご高が正式表記。
SkyシアターMBS オープニングシリーズ 第1次ラインナップ
第1弾公演 舞台「中村仲蔵」
2024年3月下旬
脚本:源孝志
演出:蓬莱竜太
出演:藤原竜也 ほか
ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」
2024年4月上旬
脚本・音楽・歌詞:アイリーン・サンコフ、デイビット・ハイン
演出:クリストファー・アシュリー
ミュージカルステージング:ケリー・ディヴァイン
出演(五十音順):安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森久美子、柚希礼音、吉原光夫
「リア王」
2024年4月中旬
作:ウィリアム・シェイクスピア
訳:松岡和子
演出:ショーン・ホームズ
MBSテレビ presents「落語会」
2024年4月下旬
こまつ座「母と暮せば」
2024年7月下旬
原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
ヨーロッパ企画
2024年10月
作・演出:上田誠