エルヴィス好きの校長が子供たちに“哲学”教えるドキュメンタリー、予告公開
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「ぼくたちの哲学教室」場面写真
ドキュメンタリー映画「ぼくたちの哲学教室」の予告編がYouTubeで公開された。
プロテスタントとカトリックの対立が長く続いた歴史があり、武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がないという北アイルランド・ベルファスト。本作はベルファストのホーリークロス男子小学校で行われている哲学の授業を記録した作品だ。アイルランドで有名なドキュメンタリー作家のナーサ・ニ・キアナンと、ベルファスト出身の映画編集者デクラン・マッグラが監督を務めた。
予告には、エルヴィス・プレスリーを愛する校長ケヴィン・マカリーヴィーが、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために取り入れた「哲学」の授業を通して子供たちの思考と向き合う姿が収められた。
本作を鑑賞したブロードキャスターのピーター・バラカンは「ケヴィン校長が小学生の男の子たちに施している極めて貴重な教育は次世代の感性に深い影響を及ぼすと思います。このような教え方は全世界で取り入れる価値が大いにあります」とコメントしている。
「ぼくたちの哲学教室」は、5月27日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。
ピーター・バラカン コメント
ベルファストといえば、約30年にわたって内戦に近い状態が続いた街。
あれから更に20年以上経ってもしこりが残る環境で育つ子供たちの心はなかなか穏やかになりにくいはずです。ケヴィン校長が小学生の男の子たちに施している極めて貴重な教育は次世代の感性に深い影響を及ぼすと思います。このような教え方は全世界で取り入れる価値が大いにあります。
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