大島渚の大規模な回顧特集が明日から、没後10年で計45作品上映
映画
ニュース
企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」チラシビジュアル
企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」が明日4月11日から東京・国立映画アーカイブで開催される。
「青春残酷物語」「日本の夜と霧」「絞死刑」「愛のコリーダ」など作品を発表するたびに論争を巻き起こし、主題やスタイルを刷新しながら、映画の常識を打ち破った大島渚。没後10年という節目の年に、計45作品(34プログラム)を上映する大規模な回顧特集となる。学生時代の創作ノートや「戦場のメリークリスマス」の企画書など、大島が自ら体系的に遺した膨大な作品資料や個人資料をもとに構成される展覧会も開催される。
特集では公開からわずか4日で打ち切られ松竹を退社するきっかけになった「日本の夜と霧」、大江健三郎の小説をシビアな寓話に仕立てた初の独立プロ作品「飼育」、絞首刑を執行されながら肉体が死刑を拒否する在日朝鮮人Rを描いた「絞死刑」、阿部定の猟奇性愛事件をもとに究極の愛を描いた日仏合作の「愛のコリーダ」、去る3月28日に他界した坂本龍一が音楽を手がけた「戦場のメリークリスマス」などがラインナップされた。
このほか松竹の新人スターをミュージカル仕立てで紹介する短篇「明日の太陽」、大島が長編デビュー以前に脚本を手がけた「月見草」「どんと行こうぜ」、中国での革命運動に参加した日本人を描く全13話の連続ドラマ「アジアの曙」、大島を聞き手に黒澤明が映画人生と作品を語る「わが映画人生 黒澤明監督」といった作品も上映される。全ラインナップは下記の通り。
※大島渚の渚は旧字体が正式表記
没後10年 映画監督 大島渚
企画上映:2023年4月11日(火)~5月28日(日) 東京都 国立映画アーカイブ 小ホール
企画展:2023年4月11日(火)~8月6日(日) 東京都 国立映画アーカイブ 展示室
<上映作品>
「月見草」
「明日の太陽」
「どんと行こうぜ」
「愛と希望の街」
「青春残酷物語」
「太陽の墓場」
「日本の夜と霧」
「飼育(1961年)」
「天草四郎時貞」
「KYOTO, MY MOTHER’S PLACE」
「小さな冒険旅行」
「私のベレット」
「ユンボギの日記」
「アジアの曙」全13話
「悦楽」
「白昼の通り魔」
「忍者武芸帳」
「日本春歌考」
「無理心中 日本の夏」
「絞死刑」
「帰ってきたヨッパライ」
「新宿泥棒日記」
「宵闇せまれば」
「少年(1969年)」
「東京戦争戦後秘話」
「儀式」
「夏の妹」
「愛のコリーダ」
「愛の亡霊」
「戦場のメリークリスマス」
「マックス、モン・アムール」
「御法度」
「わが映画人生 黒澤明監督」