「109シネマズプレミアム新宿」の全貌が明らかに、館内BGMは坂本龍一が作曲
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109シネマズプレミアム新宿シアター7
音楽家・坂本龍一が全シアターの音響を監修した東京の映画館・109シネマズプレミアム新宿の個別内覧会が本日4月11日に開催され、その全貌が明らかになった。
2014年に58年の歴史に幕を下ろした新宿ミラノ座の跡地に開業する、ホテルとエンタテインメントを核とする複合施設・東急歌舞伎町タワー。その9階と10階にオープンする同劇場は、計8スクリーンすべてに坂本監修のもと設計した音響システム「SAION -SR EDITION-」が採用された。さらに日本で初めて全席にプレミアムシートを導入し、約2000席が入る広さの劇場内にあえて752席しか作らないことでぜいたくな空間を演出する。
座席は通常料金4500円の「CLASS A」と6500円の「CLASS S」の2種類で、いずれもリクライニング機能とサイドテーブル、荷物置き、傘立てを備える。全シートの中央列を占めるのは、より広々としたゆとりのある「CLASS S」。「CLASS S」の購入者のみ利用できる10階のプレミアムラウンジ「OVERTURE」には、こだわりの家具や照明、同劇場のために作成されたアート作品も展示され、大きな窓からは新宿一帯を展望することができる。
今回の内覧会では、ドルビーアトモスを採用したシアター3での新作の予告上映、新宿エリアで初めて3面スクリーンのScreenXを設置したシアター6での「トップガン マーヴェリック」の上映に加え、シアター8では「戦場のメリークリスマス」のフィルム上映を実施。坂本の「ぜひフィルム上映ができるスクリーンを」という提案によって、35mmフィルムの映写機が導入され、デジタルとは異なる色味や質感を楽しむことができるようになった。
このたび、坂本が手がけた3つの楽曲が館内で使用されることも明らかに。「109 Shinjuku - Lounge」は9階・10階のメインラウンジBGMとして制作され、坂本のサウンドがラグジュアリーな空間に溶け込む。開場時間になると、シアターの入り口の光の演出とともに「109 Shinjuku - Chime」がラウンジ内に響き、スクリーン内でも本編開始直前のスペシャルサウンドとして「109 Shinjuku - Clarifier」を聴くことができる。
そのほか、鑑賞チケットがなくても訪れることができるスーベニアショップ「POST CREDIT」もお披露目された。上映中の映画の公式グッズだけでなく、坂本が手がけた作品のグッズやコラボ商品なども手に取ることができる。また同劇場のサステナブルな取り組みとして、「POST CREDIT」のショッパーや109シネマズプレミアム新宿のコンセプトブックに、石灰石を主原料とする新素材・LIMEX(ライメックス)を採用。コンセッション包材にはFSC認証を受けたカップが使われ、ストローやリッドも紙製で統一された。
4月14日のオープンから5月18日までの期間限定で、「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」と題した坂本の関連作の上映も予定している。坂本が映画音楽を手がけた「シェルタリング・スカイ」「トニー滝谷」「天命の城」や、ニューヨークでのライブを映像化した「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async」、2022年12月に配信された「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」 にボーナストラックと本人コメントを加えた劇場特別版がラインナップされた。