〜クリスマスに贈る真夜中のミサ〜 世界最大級のオルガンの響きに浸る素敵な時間
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東京芸術劇場の最大の特徴はと言えば、大ホール正面にそびえるパイプオルガンだ。このオルガン、実はガルニエ社製のオルガンが2台背中合わせに設置されていることはご存じだろうか。このオルガンを180度回転することによって、ルネサンス、バロック&モダンの各音楽正式に対応することが出来るという世界的にも類を見ない画期的なシステムなのだ。この世界最大級のオルガンをフル活用して楽しもうという企画が、「クリスマスに贈る真夜中のミサ」公演だ。
前半には、ドイツの待降節(アドヴェント)のコラール「いざ来ませ、異教徒の救い主よ」によるヨハン・セバスティアン・バッハの作品がおかれ、後半はフランス古典期の作曲家シャルパンティエの代表作「真夜中のミサ」を中心としたプログラムを予定。特に注目したいのが、講演タイトルにもなっている「真夜中のミサ」。この曲は、フランスの一般市民が口ずさむクリスマス民謡(ノエル)の旋律を使ったとても親しみやすい作品で、2004年のフランス映画「合唱ができるまで」の中でも象徴的に使われていたメロディだ。
荘厳なオルガンの調べと美しいアンサンブルに包まれる時間は、まさに贅沢の極み。素敵なクリスマスを体験する時間がここにある。