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是枝裕和「怪物」でカンヌ映画祭コンペ部門に2年連続出品、安藤サクラら喜び伝える

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「怪物」ポスタービジュアル

是枝裕和が監督、坂元裕二が脚本を担当したオリジナル映画「怪物」が、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品される。あわせて本作の予告編がYouTubeで公開された。

是枝の監督作品が同映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、2022年公開の韓国映画「ベイビー・ブローカー」に続いて2年連続、計7回目となる。2018年には「万引き家族」で最高賞のパルムドールを受賞した。

出品決定にあたり、是枝のほか、キャストの安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太からコメントが到着。是枝は「映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています」と喜びをつづり、「万引き家族」にも出演した安藤は「こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもとても嬉しいです」と伝えた。コメント全文は以下に掲載している。

6月2日に全国公開される「怪物」は、大きな湖がある郊外の街を舞台にした物語。ある日学校で起きた子供同士の喧嘩が、大人や社会、メディアを巻き込んで大事になり、嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す様子が描かれる。安藤、永山、黒川、柊木に加え、高畑充希、角田晃広(東京03)、中村獅童、田中裕子らがキャストに名を連ね、坂本龍一が音楽を手がけた。

是枝裕和 コメント

是枝は韓国映画ではありますが昨年も参加していて流石に2年続けてはハードルが高いですよとスタッフには話していました。にもかかわらず、公開日が映画祭直後に決定してしまったので少々焦りました。ですから、コンペに決まったと連絡を頂いた時には嬉しいというよりはホッとしたという気持ちのほうが強かったです。映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています。またあの場所に連れて行ってくれる「怪物」と、その関係者の皆様に心から感謝します。今回は残念ながら参加が叶わないスタッフ、キャストの皆さんの思いも、出来るだけ沢山胸に抱いてあの特別な場所を一緒に歩きたいと思います。

安藤サクラ コメント

是枝監督カンヌ国際映画祭出品おめでとうございます。こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもとても嬉しいです。カンヌは幼い頃から憧れていた遠い遠い遠い憧れの地。なので今はまだ気持ちがふわふわしていて、少しお腹が痛いくらいです。でも、行けるとなれば目一杯楽しみます! いってきます!!

永山瑛太 コメント

是枝監督、坂元裕二さん、坂本龍一さん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんの座組に、私が携われた事、改めて幸せを噛み締めてます。感謝と希望を忘れず、日々、役者として邁進していきたいと思います。

黒川想矢 コメント

僕は最初、どんな演技をしようとか、上手に演じたい!とか自分の事ばかり考えていました。是枝監督の演出からは、どうやって芝居をするのかではなく、ただ湊として動けばいいということが感じ取られ、腑に落ちた気がしました。また、僕が表現に悩んでいる時に瑛太さんから「俳優は監督の脳みそにあるものを表現するもの」というアドバイスをいただき、俳優としての心構えが一変しました。途中、湊が抜けない…というような感覚になり苦しい時もありましたが、現場の皆さんが温かく包み込んでくださって、なんとか撮影を乗り越える事ができました。是枝監督とみんなで作り上げた作品を、カンヌ国際映画祭で世界中の方々に観てもらえることが、とても楽しみです。

柊木陽太 コメント

僕が初めて出演した映画「怪物」がカンヌ国際映画祭にノミネートされて、とても嬉しいです。撮影はとても楽しかったです。大変なこともありましたが皆さんのおかげで最後までやり切ることができました。そして、素晴らしい共演者のみなさんや、スタッフさん、そしてこの作品に関わらさせていただいたことにとても感謝しています。初めて海外に行くのですが、是枝監督や共演者のみなさんと一緒に行くのが本当に楽しみです! そして世界中の人に作品を観てもらえると思うと今からワクワクしています。

(c)2023「怪物」製作委員会