「人間は、絶望的に変わらない」西川美和が「同じ下着を着るふたりの女」を推薦
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「同じ下着を着るふたりの女」ポスタービジュアル
2022年の第26回釜山国際映画祭でニューカレンツ賞や観客賞など5冠に輝いた韓国映画「同じ下着を着るふたりの女」の予告編がYouTubeで解禁。「ゆれる」「すばらしき世界」の西川美和による推薦コメントが公開された。
団地で同居する暴力と依存の悪循環に陥った母娘を描いた本作。予告には若くしてシングルマザーとなった母スギョンと、その娘イジョンが買い物に訪れたスーパーの駐車場で口論となり、母が娘を車で轢いてしまう場面も収録された。この件をきっかけに、イジョンは母を相手に裁判を起こす事態へと発展していく。イム・ジホがイジョン、ヤン・マルボクがスギョンを演じた。
監督は本作が長編デビュー作となったキム・セイン。国内初披露となった第23回東京フィルメックスでのQ&Aでは、本作の母娘を「完全に愛することも憎むこともできない関係」と表現していた。ひと足早く映画を鑑賞した西川は「人間は、絶望的に変わらない。しかし、その絶望を引き受けながら、懸命に出口を探した作家としての姿勢に感動する」と称賛の言葉を寄せている。
Foggyが配給する「同じ下着を着るふたりの女」は5月13日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。