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「ペンディングトレイン」は山田裕貴の祈りのような作品「心でコミュニケーションを」

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「ペンディングトレインー8時23分、明日 君と」制作発表会見の様子。下段左から赤楚衛二、山田裕貴、上白石萌歌。上段左から藤原丈一郎、井之脇海、古川琴音、日向亘。

ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」の制作発表会見が本日4月15日に東京・TBS放送センターで行われた。

本作では、電車の1両が突如未来の荒廃した世界にワープしてしまい、乗客たちが水も食料もない極限下でサバイバルするさまが描かれる。会見にはカリスマ美容師・萱島直哉役の山田裕貴、若き消防士・白浜優斗役の赤楚衛二、高校の体育教師・畑野紗枝役の上白石萌歌、大学院生・加藤祥大役の井之脇海、ネイリスト・渡部玲奈役の古川琴音、ポップカルチャーを学ぶ専門学校生・米澤大地役の藤原丈一郎(なにわ男子)、高校生・江口和真役の日向亘が参加した。

山田は直哉について「一見近寄りがたく、チャラそうな雰囲気があるんですけど、過去に苦労して育った人生の道のりがあって。そんな中でちょっと心を閉ざしながら人と接してしまうキャラクターで、主人公っぽくない主人公です」と紹介。赤楚は「白浜優斗役の山田裕貴です」と小ボケをかましつつ、「リアルな心情が描かれていて、ここからどうなるんだろう?というワクワク感や、どういうジャンルなんだろう?という不思議な感覚がありました」と期待を煽った。

上白石は「日々退屈に思うこととか、自分だけなんでこんな思いをしなきゃいけないんだと思うことって誰しもあると思います。明日の活力になるような作品ができあがりました」とドラマをアピールする。藤原は挨拶をしつつ「僕がこうやってしゃべってるのに、ずっと変顔をしてくる赤楚さんをはじめとした頼れる皆さんと撮影させていただいてます」と、記者陣には見えないように赤楚が変顔していることを明かして笑いを誘った。

砂漠での撮影が行われている同作。山田は「そこでドローンが2台飛んでいたり、普通の現場ではあり得ない。日本のドラマってまだまだやれるんだなと、ロケ地で感じさせてもらってます」としみじみ語り、赤楚は「樹海や崖に行ったり、本当にハード。地面がまっすぐな場所がないです。キャスト・スタッフともに体を張ってやってますので、画の力を観てほしいです」と力を込める。

藤原との共演シーンが多いという井之脇は「独り言が多くて、米ちゃん(藤原)と一緒にいることが多い役なんですけど、僕のセリフが終わると、いっつも米ちゃんに『カトちゃんなんて言ってたの?』って言われるんですよ(笑)」と振り返る。また藤原は赤楚との撮影を「語弊しかない言い方で言うと、ペットボトルでどつかれました(笑)。解説すると、めっちゃデカい虫が僕の肩に止まって、赤楚さんが助けてくれるんかなと思ったら、『ちょっと待って!』と写真を撮られて。そのあとペットボトルで虫を払おうとしてくれたんですけど、見事に外してただただしばかれるという」と回想。赤楚は「写真はSNSで使えるなら使ってほしいなと思って。 ペットボトルは、ちゃんと虫を倒したくてやったんですけどね。えー、藤原くんにも、藤原くんを応援してくださる皆様にも……」と神妙な顔つきで弁解し、藤原に「たかがペットボトルで謝罪会見やめてください!」とツッコまれた。

最後に山田は「クラスの人気者とか、仕事ができる人とかじゃなくて、『この現実つらいな』『こんな人生嫌だな』と思って生きてきた人たちをも救えるドラマになったらいいなと。SNS社会になって、印象だけで人を判断するのではなくて、心でコミュニケーションを取る人が増えていったらうれしいです。僕にとってはそんな祈りのような作品です」と思いを伝えた。

「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」はTBS系で4月21日に放送スタート。毎週金曜22時よりオンエアされる。

ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と

TBS系 2023年4月21日(金)スタート 毎週金曜 22:00~22:57
※初回15分拡大