工藤将亮監督・花瀬琴音主演「遠いところ」全国で公開、沖縄に暮らす17歳の物語
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「遠いところ」ビジュアル
工藤将亮の監督作「遠いところ」が、6月9日より沖縄で先行公開。7月7日からは全国で順次ロードショーされる。
本作の主人公は、沖縄・コザに夫や幼い息子と暮らす17歳のアオイ。生活のため“おばあ”に子供を預けてキャバクラで働く彼女が、店のガサ入れや暴力事件を起こした夫の逮捕など、過酷な現実に直面する姿が描かれる。第23回東京フィルメックスでは観客賞に輝き、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭をはじめとする海外映画祭にも出品された。
アオイ役は「すずめの戸締まり」で海部千果を演じた花瀬琴音。東京生まれの彼女は撮影前の1カ月間沖縄で生活し、“沖縄で生まれ育った若者”のアオイを体現した。アオイの友人・海音役には映画初出演の石田夢実、アオイの夫・マサヤ役には「衝動」の佐久間祥朗がキャスティングされた。
4月16日に「島ぜんぶでおーきな祭 -第15回沖縄国際映画祭-」で行われた舞台挨拶には、花瀬、石田、佐久間、工藤が登壇した。これが映画初主演作の花瀬は「沖縄の皆さんに観ていただきたいと思って一生懸命やってきました」とメッセージを送る。本作のため4年にわたって沖縄で取材を続けた工藤は「沖縄の皆さんにお世話になって家族のように扱ってもらいました」と語った。