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初の武道館公演を控えたExWHYZインタビュー「この6人とマスターのみんなで、あの空間を共有できるのが待ち遠しい」

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5月13日にWACK所属のグループで初めて日本武道館コンサートを行うExWHYZ(イクスワイズ)。EMPiREが解散した同日、同じメンバーにより始動し、早くも2ndアルバム『xANADU(ザナドゥ)』をドロップした。1stに続く大沢伸一やShin Sakiura、Seiho、久保田真悟(Jazzin’park)、KBSNKらが新たに楽曲提供。よりクラブミュージック色を強めつつ、EMPiRE時代を彷彿とさせるナンバーまで幅を広げている。急展開が続く中でメンバー6人の胸の内は?

――1stアルバムから5カ月での2ndとなりますが、手応えの違いはありますか?

mayu 1stはEMPiREからExWHYZになって、ガラッと印象が変わる曲が揃っていて。私たちも気持ちを新たにギアチェンジした感じでしたけど、2ndでは自由度が増したと思います。EMPiRE時代に培ったものも糧にしながら、いろいろな表現を見せられました。

midoriko ジャンルも1stより増えて、ドラムンベースやクラシックなR&Bが入ったりしていて。

yu-ki メンバーの個性がより強く出たと思います。mayuちゃんの歌い上げるパートだったり、dori(midoriko)のシャウトだったり。

midoriko 叫びました(笑)。私は休養明けで、みんなとのレコーディング自体が久しぶりで、「BLAZE」でシャウトを入れてもらえて。今までやってきたことがExWHYZで出せて良かったです。

yu-ki ライブでもdoriのシャウトが入ると、一気に熱が上がる感じがします。

yu-ki

――「BLAZE」はダンスも激しいですね。

midoriko マジで息切れします(笑)。戦闘態勢という感じ。

mayu 声を張る曲なので、ライブではアドレナリンが出て大丈夫ですけど、その次の曲がしんどい(笑)。

now 全身を使って踊って身体的には大変でも、ありとあらゆる域を超えて、今は快感の域に到達しました(笑)。

――mayuさんはTwitterで「歌について悩んでいたのが、2ndのレコーディングを通じて、やっと『これ!』ってところが掴めた」とありました。

mayu 自分の何が強みなのか、どう歌うのがいいのか、ずっと悩んでいて発声も色々と試していたんです。それが曲の世界観ごとに、声がどう鳴ったらカッコイイのか考えられるようになりました。ようやく自分の表現が見つかって、やっとスタートラインに立てて、ここからの伸びしろを感じているところです。

――他の皆さんもExWHYZならではの歌い方に試行錯誤はありました?

midoriko リズムが難しかったり、張らない感じで歌うことが多いので、そこは気を付けています。

maho 1曲1曲が初めてのジャンルのような感じで、私は挑戦を楽しんでいる感覚です。

now 私の声はどっちかというとかわいい方で……。自分で言っちゃってスイマセン(笑)。

mikina 誰もそこは引っ掛からないから(笑)。

now ExWHYZになって、新しい歌い方にも挑戦しています。「Walk this way」のサビでは声を張り上げて、強い女性をイメージしたり。仮歌のmayuちゃんの歌がカッコ良かったので、ずっと聴きながら練習して、本番でも自分なりに消化して挑みました。

yu-ki 私は「DIVE」とかの息交じりで世界観を出すのが得意だなと、発見しました。

midoriko 自分で言う(笑)。

mayu yu-kiは自分が狙っていた歌割りだと、わかりやすく気合いの入り方が違うんです(笑)。

yu-ki 意識はしてないですけど(笑)。

mayu そのせいか、欲しい歌割りの獲得率は高いよね(笑)。

mayu

――全体的によりクラブミュージックのテイストが強まっていますが、馴染みがあったジャンルですか?

mikina クラブはプライベートでは行ったことなくて(笑)、「グルーヴって何?」というところから始まって、技術的な部分は難しいですけど楽しいです。

maho ライブでの感覚もEMPiRE時代と違うし、ダンスのグルーヴ感も大事にしないといけなくて。

mayu でも、みんな変化を怖がってないんです。表現の幅が広がってイエーイって感じ(笑)。自分で気づいているかわからないけど、それぞれに「これイイじゃん」と感じるところがあります。私は「メトロノーム」のdoriちゃんのパートがめちゃめちゃ好き。今までお叫び人生だったけど(笑)、「こんな顔も見せてくれるんだ」と思いました。

midoriko いつもは全部録ってから歌割りが決まるんですけど、「メトロノーム」は私のパートが決まっていて、別の日にレコーディングしました。自分でも一番のお気に入りです。

――皆さんは普段はどんな音楽を聴いているんですか?

mikina 昔はバンドを聴いていました。サカナクションさん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさん、クリープハイプさん……。最近は、洋楽やダンスミュージックを聴いています。アーティストの名前もわからないんですけど、ピアノハウスとか好きですね。

now 私はアイドルソングしか聴いてこなかったんですけど、最近はヒップホップが好きになりました。ちゃんみなさんとかCREAMさんとか。

maho 私ももともとアイドルが好きだったのが、最近はデュア・リパさんのライブ映像とかよく観てます。ひとりでステージングしている佇まいがカッコイイなと。

midoriko ヒップホップも好きですけど、初期のボカロの曲を今でも聴いています。

yu-ki 邦ロックが好きでしたけど、ExWHYZになってラップパートをいただくことが多くなったので、ヒップホップも聴くようになりました。あと、振付もより女性らしくなったので、勉強も兼ねてK-POPの動画を観たりもしています。

mayu Perfumeさんがすごく好きで、その流れでCAPSULEさんも聴いていました。だから、ExWHYZの音楽はもともと自分の好みです。あと、活動の中でポーター・ロビンソンさんに出会って、良い曲だなとすごく感じています。

『ExWHYZ TOUR 2023 xANADU』4月1日(土) Zepp Haneda公演

――皆さんが作詞に関わった曲も多いですが、どう振り分けるんですか?

mikina メンバー共作詞の曲は全員が一旦全部書いてから、良いところを組み合わせてもらう感じです。

――「Des Speeching」はmayuさん、mahoさん、midorikoさんがクレジットされていて、2番から担当したそうですね。

mayu そうです。みんなで考えて、3人の良かったフレーズが1~2行ずつ使われました。

――“誰にも言えないいけないことしたい”と書いたのは?

maho うちのmidorikoです(笑)。

――いけないことをしたかったんですか(笑)?

midoriko 常にしたいです(笑)。いや、そういう雰囲気を大沢(伸一)さんの1番の詞から感じたので、色気みたいなものをさらに出そうと。

now doriちゃんが復帰して、真っ先にそこの“唇触れても知らないフリして”という歌詞を書いてきて、「お休み中に何をしていたんだ?」と思いました(笑)。

midoriko 作詞は前より楽しく感じるようになりました。いけないことは別にしてないです(笑)。

midoriko

――この曲の“夢、からさめてもでも”の辺りの、変わった切り方で速い節回しは最初からあったんですか?

midoriko そうです。言えるかチェックがありました(笑)。

now 私とmahoちゃんが活舌悪い組で(笑)、BPMを変えてふたりで言ってみて、1番気持ち良いBPMがこれでした。

――「FIRST STEP」の作詞にはnowさんが入ってますが、“困難も上等だと笑えちゃう”とか自分たちのことを書いた感じ?

now はい。私は基本的にネガティブにならない性格ですけど、落ちたときはメンバーやマスター(=ファン)の存在に助けられてきたので。「みんながいるから大丈夫」と「これから一緒にワクワクしていこう」という想いを込めました。

――nowさんは詞をどんな状況で書いているんですか?

now ノートとペンを持ってベランダに座って、夜風に吹かれながら書いています。

mayu ロマンチストじゃん。

now 家の中だと眠くなってしまうので(笑)。

――先ほど出た「Walk this way」はmahoさんがひとりで書いていて。

maho 自分自身を大事にしていくという、いつか書きたかったテーマで作詞できて、満足しています。ライブでみんながこの曲調にこの歌詞で歌ったらカッコイイだろうな、と思いながら書きました。

maho

――mahoさんは「ExWHYZでラップをやりたい」と発言してました。

maho うちにはラップモンスターのyu-kiさんがいるので、歌割りは取られてしまうんですけど(笑)、書くほうで頑張っています。

yu-ki リリックが上手。

mikina 英語で韻を踏めるのがすごい。

maho あまり詞でワーッと悩むことはなくて。移動中とか買い物をしているときとか、ずっとデモを聴きながら、「これ良いかも」と思った言葉を繋げていく感じです。

midoriko mahoちゃんがいつも言ってくれる言葉っぽい詞です。自分を誰かと比べて卑屈になっているとき、こういうマインドで助けられたことがあって。EMPiRE時代からずっとブレないので、mahoちゃんが書くから説得力があります。

――mayuさんがフェイクの辺りとか、気持ち良さげに歌っていますね。

mayu フェイクは緊張しました。レコーディングのときはmayuでなく、どこかの歌姫を降臨させた感じ。「私の歌を聞きな」くらいの勢いで(笑)、新しい自分を出せたと思います。

yu-ki 他のメンバーがブースでmayuちゃんが歌っているのを見ていて、そこの歌を聴いた瞬間、フォーッと湧きました(笑)。

――「Darling」は珍しく甘い恋愛系で、作詞はmayuさんとmahoさん。最初からテーマが決まっていたんですか?

maho それぞれバラバラに書いていて、「恋愛の詞だと雰囲気がいいかもね」みたいな話は出ました。

mayu だから、そっち系で書いてみようかと。

――“星が降る夜には ねぇ迎えに来てほしい”とか思っているんですか?

mayu 思わないですけど(笑)、前は自分のことしか書けなかったのが、2ndで曲の世界に入って、自分を通して見た感情を書けた気がして。そこは進歩かなと思います。

――甘い言葉も書けるように?

mayu 雰囲気を学ぶために、いろいろな人の歌詞を見て、こういう感じかと参考にしたりもしました。

maho 恋愛ソングだけど、相手が恋人でなくても、大切な人に思うことはそんなに変わらないと、私は思っていて。メンバーやマスターと心の距離が近いから、そういう人たちへの感情も恋愛感情と似てると思って書きました。

mayu 私も同じスタンス。“星が降る夜には”のところだけは、特別ロマンチックにしようということで、他の部分は恋人に限らず、大事な人に対する気持ちにも聞こえるようにしました。私にロマンチックな心がないこともありますけど(笑)。

『ExWHYZ TOUR 2023 xANADU』4月1日(土) Zepp Haneda公演

――mayuさんはどんな環境で詞を書くんですか?

mayu 曲は日常的に聴きながら、「この日に書こう」と決めて集中します。だいたい徹夜ですね。「Darling」も夜の12時から書き始めて、午前6時ごろに寝ました。

――この詞にある、甘すぎないコーヒーも飲みつつ?

mayu 作詞中はカフェラテを飲んでいて、頭を使うから甘いものを食べたくなって。そのときは家になくて、買いに行くと集中力が途切れるから、カフェラテに砂糖を入れようかと思ったんです。でも、私は甘いのがあまり得意でないから、やっぱりやめて、これが人生だなと。

――と言うと?

mayu 甘すぎたり刺激的な相手といると楽しいかもしれないけど、ずっとだと疲れてしまう。素直な自分でいられなくなってしまいそう。私は何気ない平凡な日々が続く方が好きだな、と思ったんです。それで、“カフェラテ”だと音にハマらないから“コーヒー”にして、君もコーヒーも甘すぎない方がいいと。裏返せば、ずっと一緒にいたいという意味で書きました。

――深いですね。その後の「おしえてよ もっと知りたいの 全部」の台詞はnowさんが言ってますが、ここも全員が録ったうえで決まったんですか?

yu-ki そこは決め打ちでnowでした。

now 「ここはnowかな」と言われていたので、ありのままの私で言えばいいんだと思いました。いつもこういうことを言ってるわけではないですけど(笑)。

now

――日本武道館公演を5月13日に控えていますが、最初に聞いたときと今とで、心持ちは変わりました?

mayu 最初に聞いたのが1stツアーの初日で、ExWHYZが始まったばかりだったから、不安が大きかったです。それからライブを重ねて、2ndアルバムも皆さんに届けて、頭の中が「どうしよう?」でいっぱいだったのが、視界がクリアになって。武道館に向けて何をやるかが明確になったから、迷いはない状態です。毎日ステージに立った自分たちをイメージしながら寝ています。

yu-ki 最初は想像がつかない感じでしたけど、ツアーを通じて、マスターのみんなとコミュニケーションを取って、ライブが出来上がっていくのを感じて、自信が付いてきました。公開されたライブ映像を観ると、「私たちカッコイイ!」と思うくらいのものができ始めているので、武道館も楽しみです。

――もともと武道館で誰かのライブを観て感動したとか、思い入れはあったんですか?

mayu 藤井風さんの武道館をみんなで観に行きました。ジャンルも違うし、おひとりでやられているので、そういう意味では参考にならないかもしれませんけど、武道館で自由に自分を表現されているのがカッコ良くて。私たちもそんなふうにできたらと思いました。

mikina サカナクションさんのライブを初めて観たのが武道館で、すごい場所だという想いは人一倍あります。でも、自分が立つのはまた別の軸。この6人でやってきて、武道館に立てることに熱さを感じています。

mikina

mayu 1回イベントで立ったことがあって、大きいけど意外とお客さんとの距離が近く感じました。私たちが米粒みたいに見えるわけでないのが嬉しくて。

midoriko そのときから「私たちもいつか立ちたいね」という話をしていました。

mayu 重みはあるけど、この6人とマスターのみんなで、あの空間を共有できるのが待ち遠しいです。

――伝説のライブになりそうですか?

now そうしたいです。たくさんのクリエイターの皆さんから素敵な曲の贈り物をいただいて、今その曲が作り出す空間を私たち自身がすごく楽しめていて。武道館に来てくれる人も、ExWHYZの音楽と私たちと一緒の時間をただ楽しんでほしいです。

mayu 「やってやるぞ!」という気持ちは全員ありますけど、それでガチガチになるのは違うので。とにかく、みんなで楽しめる空間を作れるように頑張ります。

Text:斉藤貴志

<リリース情報>
ExWHYZ 2ndアルバム『xANADU』

発売中

ExWHYZ『xANADU』ジャケット

【収録曲】
01. xANADU
02. BLAZE
03. Des Speeching
04. ANSWER
05. FIRST STEP
06. SUPeR SIMPLe
07. Walk this way
08. メトロノーム
09. DIVE
10. Darling
11. Everything

購入リンク:
https://lnk.to/ExWHYZ_xND_ec

配信リンク:
https://lnk.to/ExWHYZ_xND

<ライブ情報>
『ExWHYZ TOUR 2023 xANADU』

※終了分は割愛

4月24日(月) 梅田CLUB QUATTRO
OPEN18:00 / START19:00

4月25日(火) 名古屋CLUB QUATTRO
OPEN18:00 / START19:00

詳細はこちら:
https://www.exwhyz.jp/news/detail/9357

『ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP』

5月13日(土) 日本武道館
OPEN16:00 / START17:00

詳細はこちら:
https://www.exwhyz.jp/news/detail/8584

プロフィール

ExWHYZ
2022年6月に突如解散した『EMPiRE』のメンバーyu-ki、mayu、midoriko、maho、mikina、nowの6名で結成。2022年11月に、大沢伸一(MONDO GROSSO)、Denny White、Shin Sakiura、80KIDZなど国内外の様々なクリエイターが参加した1stアルバム『xYZ』をリリース。2023年4月19日に2ndアルバム『xANADU』をリリースし、5月13日には初の武道館公演「ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP」を開催する。

関連リンク

オフィシャルHP:
https://www.exwhyz.jp/

Twitter:
https://twitter.com/ExWHYZ_official

YouTube:
https://www.youtube.com/c/ExWHYZ

TikTok:
https://www.tiktok.com/@exwhyz_official

メンバーSNS:
https://lit.link/ExWHYZ

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