倉悠貴が品川ヒロシ監督作「OUT」で主演、醍醐虎汰朗と水上恒司は暴走族に
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左から丹沢敦司役の醍醐虎汰朗、井口達也役の倉悠貴、安倍要役の水上恒司。
品川ヒロシ監督作「OUT」の第1弾キャストが発表。倉悠貴が主演を務め、醍醐虎汰朗と水上恒司が脇を固める。あわせて“超特報”も解禁された。
井口達也原作、みずたまこと作画による同名マンガをもとにした本作では、品川の自伝的小説「ドロップ」に登場し、“狛江の狂犬”として恐れられた伝説の不良・井口達也の後日譚が描かれる。少年院から出所し、西千葉で焼肉店を営む親戚に引き取られることになった彼は、出所初日に暴走族・斬人(キリヒト)の副総長・安倍要とタイマンで喧嘩をしてしまう。勝ったものの少年院に戻りたくない達也と、負けたことを知られたくない要は、この喧嘩を秘密にすることで合意し、交流を深めていく。
主人公の達也を演じるのは、「スパゲティコード・ラブ」「窓辺にて」の倉。また「天気の子」の醍醐が斬人の総長・丹沢敦司、連続テレビ小説「ブギウギ」でヒロインの相手役を務める水上が要に扮した。
倉は「『OUT』の世界は、現代社会の中で生きる僕たちに通ずるものがあるような気がしています。彼らのまっすぐな信念や絆に何か感じていただけたら嬉しいです」とコメント。品川はキャストについて「倉くんは、キレている時は危ない目、傷ついている時はナイーブな目、優しい時は優しい目、目でお芝居をしてくれる」「醍醐くんは、運動神経がとにかく凄い。漫画を再現するようなアクションシーンもすぐに出来る。可愛さと狂気の使い分けもバッチリだった」「水上くんは、とにかくストイック。顔が優しすぎるとも思ったけど役作りで漫画そっくりの要になっていた」とそれぞれを評している。コメント全文は下記に掲載した。
YouTubeで公開された映像には、バラエティ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」への出演で知られる藤原寛が特攻服を着て登場。「絶対に笑ってはいけない」シリーズでおなじみの「お前ら、アウト!」と言い放つ様子も収められた。
「OUT」は11月に全国で公開。吉本興業が制作、KADOKAWAが配給を担った。
倉悠貴 コメント
オファーを受けて
絶対縁がないだろうと思っていたヤンキーの役、それも井口達也役に巡り合って、今でも驚きを隠せません。
本当にこの大役を自分が担っていいのか、そんな葛藤がありましたが覚悟を決めました。
脚本・原作コミックを読んで
「OUT」は多くの人に愛されている漫画なので、その期待に負けないように、そして敬意を持って撮影に挑みました。
井口達也を演じて
「ドロップ」で今まで描かれてきた達也の暴力的で荒々しい部分に加えて、アングラな世界に生きるが故抱える、生きづらさや弱さなど陰のようなものを意識して演じました。
品川ヒロシの演出を受けて
とにかく映画に熱い人でした。まずは一緒にジムに通うところから始まりました。
撮影中もどんどんアイデアが出てきて、アクションや不良に誰よりも詳しい。
あ、この方が撮る「OUT」は大丈夫だなと絶大な信頼を置いていました。
撮影現場について
アクションがとにかく多いので、体力的にかなり大変でしたが、全員が熱量高く、幸せな現場でした。
醍醐虎汰朗、水上恒司との共演について
2人とも魅力的すぎてずっと嫉妬してました。同世代の俳優と共演することも中々ないものなので、良い刺激になりました。
映画を通して伝えたいこと
「OUT」の世界は、現代社会の中で生きる僕たちに通ずるものがあるような気がしています。
彼らのまっすぐな信念や絆に何か感じていただけたら嬉しいです。
醍醐虎汰朗 コメント
オファーを受けて
学生の頃から愛読している漫画で、しかも推しのキャラクターだったので、ものすごくテンションが上がりました!!
嬉しさと興奮で心臓がバクバクしすぎて大変でした(笑)
脚本・原作コミックを読んで
とても好きな原作で、脚本も面白かったので、舞い上がる気持ちを抑えつつ、いつも通り脚本を読み解くなど役者として大事な作業をしていました。でも、現場には日々遊びに行く感覚で、何より楽しんで撮影していました!!!
丹沢敦司を演じて
まず、あっちゃんはカッコよくないといけないので、準備段階で身体を絞ったのと、アクションで色々な動きに対応できるようにバク転を習得しました(笑)
話し方であったり、実写にする際の再現率のバランス、チャレンジした事の無い役柄だったので、事前に作り込む作業にも時間をかけました。
僕も身長が低いので、あっちゃんの小柄で喧嘩が強いところは、学生時代に憧れていて、授業中に悪い人が入ってきたのをカッコよくやっつけるみたいな妄想をよくしていました。
妄想が現実になった撮影期間はとても楽しかったです(笑)
品川ヒロシの演出を受けて
品川監督は、アクションがとにかく大好きで、現場ではキャストのお手本でした。
監督が誰よりも動けるから皆でプレッシャーだね!なんて話してました(笑)
「撮影は遠足みたいなものだから、睡眠時間少なくなったってそんなん別に大した問題じゃないし、毎日楽しいんだよね~」という言葉がとても印象的で素敵な方だと思いました。
撮影現場について
真冬の撮影だったのでとにかく寒かった印象があります!
半袖に包帯を巻いただけの衣装の日は、芯から冷えていたので
撮影終わりのお風呂が天国でした(笑)
同世代のキャストが多く和気あいあいと楽しい現場でした!
倉悠貴、水上恒司との共演について
倉くんは、ご自身で「出来ないよ~」と言いながらも、本番直前まで反復練習をひたすらしていて、向き合っている姿がとても素敵でした。お芝居をする際の、目力が印象的です!
水上くんは、男というより漢でした(笑)
現場での立ち振る舞いが印象的で、周りをよく見て、行動されてる方なんだなと思いました。
撮影前から誰よりもトレーニングをしていたり、食生活に気を使ったり、作品に真っ直ぐで凄くストイックで、その姿が刺激になりました!
映画を通して伝えたいこと
仲間や友達を大切にしたくなるような作品だと思います。
メッセージ
アクションシーン盛りだくさんで、爽快感抜群の映画です!
登場キャラクターも1人1人が個性的で、それぞれの魅力があるので推しキャラを見つけて頂けたら嬉しいです。
公開を楽しみにしていてください!!
水上恒司 コメント
オファーを受けて
学校のルールや野球部の規則など馬鹿真面目に守ってきた(ちょっと破ったこともなくはないケド)学生生活でしたので、俗に言うヤンキーの役はいつかは演じてみたいと思っていました。でも、リーゼントにヒゲ面デカ男とは思っていませんでした。
脚本・原作コミックを読んで
基本的に紙面と映像は別モノとして創って良いと思っている考えなのですが、原作の要を読んで受けたモノを元に私にしかできない映像化した要を創りました。
安倍要を演じて
裏社会いわゆるアウトローの世界に、ある意味不適合な要を意識して作りました。やっていること、やってきたことは決して一般社会からすると逸れまくっているのですが、根本的に要は人として正しいんです。
品川ヒロシの演出を受けて
愛に溢れて溢れまくっている方が監督をされるとこうなるのだと見せつけられました。きっと今もどこかで違う方々に愛を注いでいるのでしょう。
撮影現場について
楽しく終えることができました。この言葉をここで吐き出せるのは本当に良いことです。
醍醐虎汰朗、水上恒司との共演について
倉君は、ひたすらいじりました。いじると面白い反応してくれるし、返してくれたので大変感謝しています。そのやり取りが達也と要のふとした瞬間にポロっと出てくれると信じていました。
醍醐君は、漢でした。ついつい彼の一挙手一投足を目で追ってしまう、そんな方でした。
映画を通して伝えたいこと
水上、意外とこんな役やるんだ、とアピールしたいです。
メッセージ
「OUT」の阿呆達を観てこんな奴らでも生きてんだなと。守りたいものだけを守る、それは友達でも家族でも恋人でも、尊厳やモノだっていい。ご自身の大事なものを守りたいと思って貰えると嬉しいです。
品川ヒロシ コメント
キャスティングの意図
今回の達也は「ドロップ」の時のただただ暴れるだけの達也ではなくて、喧嘩をすると少年院に戻されてしまう。また暴走族に戻るとお世話になっているおじちゃんとおばちゃんに迷惑がかかるという葛藤があります。倉くんは目の奥に何か得体の知れないモノが潜んでいるんだけどナイーブな部分もあって今回の達也にピッタリだと思った。
あっちゃんは、可愛いルックスでありながら、実は凶暴でとにかく強い。醍醐くんがまさに可愛いルックスなのに、とんでもなく身体能力が高い。難しいアクションもさらりとやってのける。その説得力で決めました。
要は、不良なんだけど、正義感とか友情とかを一番大事にしているキャラクター。その正義感、友情を感じさせてくれるのが水上くん。身体も大きくて筋肉がしっかりとしているので強さに説得力がある。
撮影を終えて
倉くんは、キレている時は危ない目、傷ついている時はナイーブな目、優しい時は優しい目、目でお芝居をしてくれる。アクションシーンもボロボロになって頑張っていた。
醍醐くんは、運動神経がとにかく凄い。漫画を再現するようなアクションシーンもすぐに出来る。可愛さと狂気の使い分けもバッチリだった。
水上くんは、とにかくストイック。顔が優しすぎるとも思ったけど役作りで漫画そっくりの要になっていたし、筋肉もジムに通ってひと回り大きく仕上げてきていた。水上くんのいるシーンは安心する。
メッセージ
とにかく若いキャストのエネルギーが詰まった作品。ヤンキー映画なんだけど、更生しなければいけない達也の葛藤も描かれています。漫画に登場する普通ではあり得ない喧嘩シーンも再現しています。アクションシーンは必見です。ぜひ劇場でご覧ください。
(c)2023『OUT』製作委員会