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カワイイ僕を観て!山本一慶がハーミア役卒業、オールメール版「夏の夜の夢」開幕

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舞台「夏の夜の夢」出演者(撮影:山副圭吾)

舞台「夏の夜の夢」が昨日4月19日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。

今井豊茂が演出を務める本作は、オールメールで立ち上げられるウィリアム・シェイクスピア作品。2021年に本作で演出家デビューした山本一慶が約6年ぶりにハーミア役を務め、今回をもって同役を卒業する。

山本は初日を迎える心境を「ホッとしております」と言い、「この作品は、全キャストが男性で女性役も男性が演じるオールメール作品です。とても滑稽で、男性が女性を演じていることの意味を見いだせるのではないかと思っています。もちろん普通に容姿も見どころで、カワイイ僕を観ていただきたいです!」とアピール。

本作で初めてシェイクスピア劇に挑戦する、ライサンダー役の稲垣成弥は、「とても気合いが入っています。オラキオさんたちの職人チーム、鯨井さんたちの妖精チーム、そして僕ら貴族チームと、3グループありますが、全く印象が違うグループになっていて、違うお芝居の盛り上がり方をしているので、その部分を楽しんでいただけたら」と語る。

また、ヘレナ役の宇野結也は「この作品は、ペストの流行が終わったあとに、みんなを笑わせよう!という気持ちで書かれたと聞きました。この時期に上演できることは運命の巡り合わせだと思っています。みんなで力を合わせて、大いに笑ってもらえる楽しい作品をお届けできたら」と述べ、ディミートリアス役の岸本勇太は「見どころをあえて挙げるなら、魔法にかかってからのドタバタ劇。笑えるポイントがたくさんあります。魔法がこの作品の1つのテーマで、魔法をかけられた表現や姿を楽しんでもらいたい。そしてこのきれいな姿にも注目してください」と笑いを誘った。

タイテーニア役の鯨井康介は「お客様に笑って楽しんでいただきたい気持ちと共に、僕らも舞台上でその時々に生まれてくるものを楽しみながら演じていきたい」、パック役の石田隼は「パックはいたずらをしつつも、カップルの間に入ったり見守っています。僕も最近、カップルの仲裁に入ることが多くて(笑)。僕とパックの共通点を感じていただけたら」と意気込む。また、クインス役のオラキオは「僕とピクニックさん、芸人が2人もいるとうるさくなったり迷惑をかけたりするかと思いましたが、いかんせん僕がとても真面目に大工のクインスを演じておりますので、笑いはピクニックさんに担当してもらおうと。もし笑いが起きなかったら、ピクニックさんのせいということで」とニヤリと発言した。

本作は衣裳や音楽、演出に“和”の要素が取り入れられているのも見どころだ。最後に山本が、「この作品は、観終わったあとに、『妖精という人間以上の存在が僕たちの心を支えてくれているのではないか』、『平和な未来は訪れるんだ』と希望を与えてくれる。ぜひ温かい気持ちになって、明日を生きる活力になることができたらうれしいです。頭を空っぽにして楽しむ気持ちでいらしていただけたら」と観客へメッセージを送った。

上演時間は約1時間55分。公演は4月23日まで。

舞台「夏の夜の夢」

2023年4月19日(水)~23日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

原作:ウィリアム・シェイクスピア
訳:小田島雄志
演出:今井豊茂
音楽:新内多賀太夫

キャスト

ハーミア:山本一慶
ライサンダー:稲垣成弥
ヘレナ:宇野結也
ディミートリアス:岸本勇太
パック:石田隼
オーベロン:高木俊
タイテーニア:鯨井康介
ほか

※高木俊の「高」ははしご高が正式表記。

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