荒木宏文が篠原涼子を「ぜひ舞台に出て」と称賛、朗読劇「したいとか、したくないとかの話じゃない」開幕
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左から荒木宏文、篠原涼子。
本日4月20日に朗読劇「したいとか、したくないとかの話じゃない」が東京・俳優座劇場でスタート。同日、公開舞台稽古および会見が行われた。
映像プロダクション・AOI Pro.の企画・プロデュースで立ち上げられる本作は、足立紳の小説「したいとか、したくないとかの話じゃない」(双葉社)をもとにした、二人芝居の朗読劇。劇中では熊坂出が監督を務め、“したい”夫と“したくない”妻の物語が展開する。脚本・演出は新井友香。会見には篠原涼子と荒木宏文が登壇し、初日に向けて意気込みを語った。
公開舞台稽古を終えた篠原は「雰囲気がちょっとわかった」と言い、初の朗読劇に「動きもなく、お芝居に逃げられないので、言葉1つで形が変わってしまうことが難しかったです。伝え方や考え方の学びになりました」と振り返る。また、「荒木さんは朗読劇をたくさんされているので、その姿を拝見でき、とても助けられました」と話を振ると、荒木は微笑み、「(篠原は)会話のシーンは、やっていてすごく楽しいなと思える相手。今度は台本を離して、目を見てセリフを言いたいなという欲が出るくらい、セリフに感情が乗っていて、魅力的な言葉が飛んでくる。ぜひ舞台に出てください」と誘った。
篠原は台本の印象を「夫婦になって生活を共にすると、見たくないところも、見せたくないところもある。でもそれを言っていられないところがリアルに描かれているので、とても面白いなと思いました。足立さんの作品世界に染まれてうれしい」と語る。また、相手をボロクソに言う場面はストレス発散になっているそうで、「でも、お互いを再確認するところはすごく良いシーン」とアピールした。
荒木はコロナの話題で持ちきりだった2020年の春が舞台であることについて、「フットワークの軽さがすごいなと思いました。数年前の話なので、観た人たちがすぐに背景を思い浮かべることができる。だからこそ、朗読劇という動きのない演劇でも背景が景色となって、皆さんが僕らの言葉に色をつけやすいのではないかな」と考察。また、記者からの「理想の夫婦は?」の問いに、荒木は「両親。祖父母も近くに住んでいて、田舎なのでご近所さんからも見守られる環境で育ちました。それを僕はすごく温かいと思いますし、今でも街で会うと『がんばってるな!』と声をかけてもらえます。そこで育ててくれた親に感謝です」と語った。一方、篠原は「何でも隠さずに言い合える関係性は良いパートナーだと思います。なので、良いパートナーだと思われる自分でありたい。生きているという感じを分かち合える関係性が、良い夫婦関係なんじゃないかなと思います」と答えた。
上演時間は約1時間45分。本作には、佐藤仁美、山崎樹範もキャスティングされており、本日4月20日と21日公演には篠原と荒木、22・23日公演には佐藤と山崎、24日公演には篠原と山崎が出演する。公演は23日まで。なお、一部公演ではアーカイブ付きのライブ配信が行われる。詳細は公式サイトで確認を。
朗読劇「したいとか、したくないとかの話じゃない」
2023年4月20日(木)~23日(日)
東京都 俳優座劇場
原作・脚本:足立紳「したいとか、したくないとかの話じゃない」(双葉社)
脚本・演出:新井友香
出演
4月20・21日:篠原涼子、荒木宏文
4月22日:佐藤仁美、山崎樹範
4月23日:篠原涼子、山崎樹範
劇中ドラマ
出演:早川聖来、ゆうたろう