ロバート・アルトマンの「ロング・グッドバイ」など初期作3本を順次上映
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「ロング・グッドバイ」ポスタービジュアル
「ロバート・アルトマン傑作選」として「雨にぬれた舗道」「イメージズ」「ロング・グッドバイ」が5月26日より東京・角川シネマ有楽町ほか全国で順次上映される。
「M★A★S★H」でカンヌ国際映画祭のパルムドール、「ビッグ・アメリカン」でベルリン国際映画祭の金熊賞、「ショート・カッツ」でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞した映画監督ロバート・アルトマン。今回上映されるのは、アルトマンがキャリア初期に発表した3本だ。
1969年製作の「雨にぬれた舗道」は、ハリウッド映画の子役から作家に転身したリチャード・マイルズの長編小説をもとにした作品。ブルジョワの婦人が自宅に隣接する公園でずぶ濡れになっていた見知らぬ青年を招き、風呂に入れて食事を与えたことがきっかけとなって、2人の奇妙な関係が始まる。主人公を「バージニア・ウルフなんかこわくない」のサンディ・デニスが演じた。
1972年製作の「イメージズ」は、主演のスザンナ・ヨークが第25回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したサイコホラー。ある児童文学作家が正体不明の女から不気味な電話を受けたことをきっかけに幻聴や幻視に悩まされ始め、周囲の男性のアイデンティティが区別できなくなり、ついにはドッペルゲンガーと対峙する。
1973年製作の「ロング・グッドバイ」は、レイモンド・チャンドラーの小説を原作とするフィルムノワール。チャンドラーの小説に登場する私立探偵フィリップ・マーロウをエリオット・グールドが演じ、ニーナ・ヴァン・パラント、スターリング・ヘイドン、マーク・ライデル、ヘンリー・ギブソンがキャストに名を連ねた。