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絵本作家・絵描きの石黒亜矢子の描きおろし新作約20点を含む500点あまりの作品を展示『石黒亜矢子展』4月29日より開催

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新作≪地獄十王図≫2022年

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化け猫や妖怪、想像上の生き物を、日本画を想起させる流麗な筆致で描き、絵本作家としても人気の高い絵描きの石黒亜矢子。これまでも国内外で個展を開催してきたが、出品総数500点あまりという初の大規模な個展が、東京の世田谷文学館で4月29日(土・祝)から9月3日(日)まで開催される。

同展では、画業の最初期の妖怪絵をはじめ、『いもうとかいぎ』『えとえとがっせん』『おろろん おろろん』『つちんこつっちゃん』『こねこの きょうだい かぞえうた おやつ』『ねこまたごよみ』などの絵本の原画が数多く並ぶ。愛らしく、ユーモアたっぷりで、ときにちょっぴり不気味な表情をたたえた生き物たちが繰り広げる独特の世界観が、観る者を異世界へと誘ってくれる。

同展のもうひとつの見どころは、描き下ろしの新作約20点も出品されること。大の愛猫家で知られる石黒は、猫を主人公とした絵本も多いが、新作の《地獄十王図》にもいささか怖い猫たちがたくさん登場する。緻密な描写に繊細な色彩をほどこした作品群は見応えたっぷりだ。

絵本や書籍の挿絵や装画のほか、近年は企業とのコラボレーション作品を発表するなど多岐にわたる活動を展開する石黒だが、同展では、ぬいぐるみ作家の今井昌代との特別展示や、雅太郎玩具店による『いもうとかいぎ』モチーフの新作にも注目したい。

また、同展の会場構成は西村美江子(Ⓒ+αdesign)が担当する。一般的な文学館の静かなイメージを覆す世田谷文学館の企画展の展示は、原画のもつ風合いとともに、実際に会場に足を運ばなければ得られない体験となるだろう。ぜひ、石黒の描く魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するあやかしの世界を、会場で楽しみたい。

なお、夏休み期間中(7月22日〜8月31日)は、文学館の1階サロンに、石黒の絵本『どっせい!ねこまたずもう』をモチーフにしたメディアアート作品が展示される予定だ。こちらのシーズン展示『どっせい!ねこまたずもう~夏場所~』は、入場無料となっている。

<開催情報>
『石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ』

会期:2023年4月29日(土・祝)〜9月3日(日)

会場:世田谷文学館2階展示室
時間:10:00~18:00(入場、ミュージアムショップは17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休)
料金:一般 1,000円、大高・65歳以上600円、中小300円(5月10日は無料、5月12日は65歳以上無料)
公式サイト:
https://www.setabun.or.jp/

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