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藤原さくらの52公演におよぶ弾き語りツアーが完結、日本橋に咲かせた満開の“さくら”

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藤原さくら(撮影:上山陽介)

藤原さくらのツアー「藤原さくら 弾き語りツアー 2022-2023 "heartbeat"」の最終公演が昨日4月22日に東京・三越劇場にて開催された。

「藤原さくら 弾き語りツアー 2022-2023 "heartbeat"」は2022年5月から約1年にわたって開催されたツアー。福岡・大濠公園能楽堂を皮切りに、国の重要文化財に指定された熊本の芝居小屋・八千代座や、島根県の有形文化財に指定されている興雲閣など一風変わった会場で52公演もの弾き語りライブが行われた。

開演のブザーが鳴り緞帳がゆっくり上がると、ステージ上にはマイクとウッドチェアと2本のギターが。そこへ藤原が入場し、ゆったりとギターをつま弾きながら「500マイル」でライブをそっとスタートさせる。続くマイナー調の「Summertime」では、弾き語りならではの素朴なアレンジが、藤原の持ち味でもあるスモーキーな歌声をいつも以上に際立たせた。この日初のMCで藤原は「52公演目になるんですよ。すごくない? 52公演やってもまだすごい緊張してる」と率直な心境を吐露する。その後「私も随分がんばってきたので、私に対してもこの曲を贈りたいと思います」と語り、「わたしのLife」を演奏。「ほんと よくやってんなぁ」という歌詞から始まるこの曲を、繊細な声で歌い上げた。

その後藤原は1年におよぶツアーがファイナルを迎えたことについて「本当に感慨深いですね」と思いを語る。さまざまな会場でライブを行った今回のツアーを振り返り、カメムシやこけしといった、その土地土地にまつわる思い出を回想しながら、緩いトークを繰り広げた。続けて彼女は「桜は散っちゃったんですけど、日本橋に満開の“さくら”がいるので……(笑)。お花見しましょう」と語り、スピッツ「春の歌」のカバーや「sakura」、童謡「はるがきた」といった楽曲を立て続けに歌唱。春のひだまりのような温かな歌声に観客は夢見心地で聴き入った。

ライブ中盤では5月17日にリリースされるアルバム「AIRPORT」から新曲「いつか見た映画みたいに」が演奏され、切ない歌声が届けられる。その後も、打ち込みで作られたビートに乗せて歌唱された「生活」や、「みんなが素直になれますように」という祈りのような言葉を添えて披露された「ゆめのなか」など、穏やかな演奏が続く。藤原は「ゆったりした曲が続いたので次は手拍子してもらってもいいですか?」と観客を促したのち、活動初期の代表曲「Soup」をパフォーマンス。さらに、小刻みなストロークが作り出す音が心地いい「Sunny Day」が演奏されると、会場が軽快な空気に包まれる。そしてラストに彼女は大滝詠一「君は天然色」のカバーを披露し、朗らかなムードでライブ本編を締めくくった。

アンコールの拍手に応えて再び姿を現した藤原は、この日2曲目となる新曲「話そうよ」をたおやかに歌い上げる。そして「お客さんの顔を見てるとパワーをいっぱいもらえて、とてもいいツアーでした。本当にありがとうございました。終わってしまうのはとても寂しいんだけど、私はたぶんずっと歌っていくと思いますので、どこかでまた遊びに来てもらえればと思います」と思いを述べたのち、「NEW DAY」を軽やかに歌い、1年間におよぶツアーの幕を下ろした。

藤原さくら「藤原さくら 弾き語りツアー 2022-2023 "heartbeat"」2023年4月22日 三越劇場 セットリスト

01. 500マイル
02. Summertime
03. わたしのLife
04. Waver
05. 春の歌
06. sakura
07. はるがきた
08. ラタムニカ
09. いつか見た映画みたいに
10. 生活
11. mother
12. ゆめのなか
13. Soup
14. Sunny Day
15. 君は天然色
<アンコール>
16. 話そうよ
17. NEW DAY