なにわ男子・長尾謙杜「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」撮影の思い出語る、高橋一生のとある“勘違い”とは
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長尾謙杜(なにわ男子)
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の完成報告イベントが本日4月25日に東京・国立新美術館で行われ、キャストの高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜(なにわ男子)、安藤政信と監督の渡辺一貴が登壇した。
5月26日公開の映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は荒木飛呂彦によるマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ「岸辺露伴は動かない」のエピソードを原作とした作品。特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持つ人気マンガ家・露伴役を高橋が演じるテレビドラマ版が2020年から2022年にかけて放送された。映画版「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」では露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追い、フランス・ルーヴルを訪問。ドラマ版に引き続き露伴を高橋、露伴の編集担当・泉京香を飯豊が演じ、青年期の露伴に長尾、青年期の露伴が出会う謎めいた女性・奈々瀬に木村文乃、ルーヴル美術館の調査員であり東洋美術の専門家・辰巳隆之介に安藤、ルーヴル美術館の職員のエマ・野口に美波が扮する。なおイベントが行われた国立新美術館では展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」を6月12日まで開催中。イベントの模様はアスミック・エースのYouTube公式チャンネルで生配信された。
本作はイベント前日に完成したばかり。映画化が決定した際について、高橋は「1作目のとき、一貴さんと雑談をしているとき『それはルーヴルのときに残しておいてください』と言われることがあって。それは全然冗談として夢想していたんですが、あれよあれよという間に反響をいただいて。2期、3期と重ねていく間に自然とルーヴルに向かっていったので、『おお、来たか』みたいな感覚にならなかったのが功を奏した感じがありますね。次はどれをやりたいですかみたいな話を各部署の皆さんとよく話していたので、雑談が現実になっていくのが不思議な感覚でした」としみじみコメント。もともと「ジョジョ」のファンだという長尾はオファーを受けた際の感情を「まずはすごくびっくりしました。シリーズはいち視聴者として楽しんでいたので驚きが大きかったです。本当に光栄でした」と振り返り、「実感が湧くにつれて、完璧な岸辺露伴を高橋さんが演じられているので、不安や怖さが芽生えてきて、監督とお話ししながら撮影に挑みました」と吐露した。
日本とフランスで撮影された本作。パリでの撮影で印象深い出来事を聞かれ、高橋は現地でも発揮された卓越したスタッフワークや、現地キャストからも感じた「ジョジョ」という作品の国境を超えた人気の高さを挙げる。飯豊はルーヴル美術館を貸し切って「モナリザ」の前で演技をしたことや、とあるシーンのために凱旋門の周りを50周したこと、安藤はロケ地に向かうまでの街並みの美しさを語った。一方、日本での撮影のみに参加した長尾は、撮影が休みの日に高橋の撮影を見学した際のエピソードを披露。「一生さんがお芝居されているのを間近で見て、すごく勉強になりました。そのとき僕は私服だったんですけど、一生さんは最初スタッフさんだと勘違いされてたみたいで、3回くらい挨拶したあとに『長尾さんですか?』と気付いてくださって。『よろしくお願いします!』と言ってくださったのがすごいうれしくて、それが一生の思い出です」と笑顔を見せる。それを受けた高橋は「その日、いつもと違う露伴の扮装をしていて、お芝居の様相を変えていかなきゃいけないというので、僕はまったく周りが見えていない中年になっていて……大変申し訳ない」と同じく露伴を演じた長尾との邂逅を振り返り、謝罪した。
最後に登壇者を代表し、高橋は「『ルーヴルへ行く』というタイトルですが、血脈の物語で、自分自身に返ってくるようなお話。青年期の露伴から中年期の露伴まで一本筋が通っているようで、何か不思議な別の話が流れているように感じつつも、最後はひとつに集約していくような、とても奇妙で不思議で素敵な物語になっています。サスペンスであり、ホラーであり、ヒューマンであり。僕が理想としていた映画というものが随所に詰まっています。ぜひご期待ください」と映画をアピールした。