菅野優香がクィア・シネマを照らす書籍発売、美輪明宏論や原節子論を収録
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「クィア・シネマ 世界と時間に別の仕方で存在するために」書影
クィア・シネマの可能性を日本に紹介してきた映画研究者・菅野優香の書籍「クィア・シネマ 世界と時間に別の仕方で存在するために」が本日4月26日に発売された。
本書は、ジェンダーやセクシュアリティ、人種に対する規範や制度を問い直し、家族主義や都会主義に抗い、直線的な時間に逆らって歴史を書き直すクィア・シネマを照らすもの。「映画文化とクィア・スタディーズ」「クィア・シネマの再発見」「クィア・シネマとスターたち」「クィア・シネマと上映空間」の4部構成となっており、作家論やスター論、作品論に加え、観客論やコミュニティ論も入り混じった内容となっている。
なお第1部のうちの2章と黒人レズビアンをテーマにした初めての長編劇映画とされる「ウォーターメロン・ウーマン」を論じた章、計3本の書き下ろし論考を収録。また菅野が英語で発表した美輪明宏論と原節子論の邦訳も収められている。