長谷川朋史監督作「瞬きまで」が池袋シネマ・ロサで1週間レイトショー上映
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「瞬きまで」ポスタービジュアル
「あらののはて」などで知られる長谷川朋史が監督を務めた「瞬きまで」が、8月5日から11日まで東京の池袋シネマ・ロサでレイトショー上映される。あわせてポスタービジュアルと特報が解禁された。
本作は、しゅはまはるみ、藤田健彦、長谷川を中心に結成された自主映画制作チーム・ルネシネマのオリジナル長編映画第4弾。離婚調停中の人気小説家・朱鷺田亜美は、ある日彼女の仕事場であるマンションを夜の間だけ貸してほしいという謎の男と出会う。彼女は担当編集者・飯島玲子に反対されながらも興味本位で承諾。翌朝、男が部屋に持ち込んだ望遠鏡を何気なくのぞくと、向かいのマンションに住む幼子の虐待現場が映っていた。劇中では、望遠鏡に映る光景を巡って、亜美と男が抱える家族の問題が浮き彫りになるさまが描かれる。
亜美を「有り、触れた、未来」の舞木ひと美、謎の男を池田良、玲子を仁科かりんが演じる。そのほか高橋雄祐、イトウハルヒ、藤田、しゅはまがキャストに名を連ねた。監督とともに脚本・撮影も担当した長谷川は「本作は家族ドラマにも関わらず、実は家族が出てきません。つまり、『家族のいない家族ドラマ』です。家族ってなに? 私たちが願う幸福ってなに? その問いに、映画や舞台で鍛えられた七人の俳優たちが果敢に挑戦しました」とつづっている。
このたびYouTubeで公開された映像には、玲子と亜美が望遠鏡をのぞき、向かいのマンションの光景を目にするシーンなどが収められた。ポスタービジュアルには、同じ部屋を使う登場人物たちの姿が捉えられている。
※高橋雄祐の高は、はしごだかが正式表記
長谷川朋史 コメント
私が思い描く幸せな家族像は、昭和に映画やTVに溢れていた家族ドラマに大きな影響を受けています。当時「家族」という言葉には、カタマリみたいな特別な雰囲気が感じられました。ですが、時代が変わって、現代では「血縁者」あるいは「配偶者」といった個人的関係に帰結してしまったように感じます。
それがなんだかちょっと寂しいような、悲しいような。
「瞬きまで」では、カタマリではなくなった家族個々の様々な問題を描き、家族である意味や意義を描きたいと考えました。
出演は、私のホームグラウンドであるルネシネマのメンバー、しゅはまはるみ、藤田健彦、舞木ひと美に加え、どうしてもご一緒したかった池田良さん、高橋雄祐さん、仁科かりんさん、イトウハルヒさんにお願いしました。
本作は家族ドラマにも関わらず、実は家族が出てきません。つまり、「家族のいない家族ドラマ」です。
家族ってなに? 私たちが願う幸福ってなに? その問いに、映画や舞台で鍛えられた七人の俳優たちが果敢に挑戦しました。ぜひ、映画館でその結末を見届けていただきたいと思います。
(c)ルネシネマ