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【「さよなら中野サンプラザ音楽祭」連動企画】逢田梨香子インタビュー「主役は会場、ステージを楽しみつつ中野サンプラザを見送ることができたらいいな」

音楽

インタビュー

ぴあ

逢田梨香子 Photo:山本佳代子

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中野サンプラザ50年の歴史の集大成となる音楽イベント「さよなら中野サンプラザ音楽祭」(2023年5月1日~7月2日)。6月3日(土) に出演するのは、声優、歌手、俳優として活躍している逢田梨香子だ。

2020年12月、2022年5月にも中野サンプラザでワンマン公演を行っている彼女に、今回の公演に対する思いとこれまでの音楽活動、そして、新曲「ハナウタとまわり道」(TVアニメ「スキップとローファー」エンディングテーマ)について聞いた。

――逢田さんが初めて中野サンプラザのステージに立ったのは、2020年12月です。

はい。ソロとして初めてのツアーだったんですけど、(コロナの影響で)どの公演も「できるのかな」という思いを抱えながらやっていて。不安もいろいろあったんですけど、無事に開催できたこと自体がうれしかったし、達成感もありましたね。終わった後、すごくホッとしたことを覚えてます。中野サンプラザはそのときが初めてだったんですけど、奥行きもすごくあって、めちゃくちゃ広いなって感じました。リハのときに客席も行ってみたら、本当に見やすくて。いい会場だなって思いました。

――1stアルバム『Curtain raise』(2020年3月リリース)を引っさげた初めてのツアーの東京公演でした。今振り返ってみると、逢田さんにとってはどんなアルバムになりましたか?

リリースされて結構時間が経ちましたけども、じっくり制作して客観的に聴いてもすごく完成度を高めることができたなって思います。とにかく楽曲がいいし、いつも思っていることなんですけど、すべて主役になれるような曲ばかりで。以前から大ファンだったやなぎなぎさんに提供していただいた曲(「Tiered」)もあるし、自分にとっても思い出深い1枚になりました。

――2度目の中野サンプラザ公演は、2022年5月の「The night before Nostalgic」でした。

2回目は一夜限りのライブだったんです。ツアーでもなく、昼・夜公演でもなく。だからこそ特別感のあるものにしたかったし、その時間をみんなで共有して、この先もずっと覚えていられるようなライブにしたいなって。“Nostalgic”というタイトルにも、“いい思い出になったらいいな”という思いを込めていたんです。“切ない”も“懐かしい思い出”もノスタルジーだと思うんですけど、10年後、20年後にライブを思い返したときに、「あの頃はよく聴いてたな」とか「楽しかったな」と思ってくれたらいいなって。それは私自身も日頃から良く感じていることだし、時間が経ってから思い出せるライブって素敵じゃないですか。あと、このライブの3カ月後に「ノスタルジー」というタイトルのEPのリリースを控えていたんです。EPに収録した新曲も初披露したり、作品と紐づいていたところもありますね。

――逢田さん自身も、過去の思い出を大切にしているんでしょうか?

そうですね。時間って、アッという間に過ぎると思ってるんですよ。ずっと“今の状況は当たり前じゃない”と思っているし、だからこそこの環境を大事にしなきゃいけないなって。コンサートはまさにそうで、始まった瞬間から「一瞬で終わっちゃう」という気持ちになるんです(笑)。本当に特別な時間だなって、ライブのたびに実感しますね。

――新曲「ハナウタとまわり道」(TVアニメ「スキップとローファー」エンディングテーマ)についても聞かせてください。切なさ、穏やかさが伝わる楽曲だな、と。

自分の今までの楽曲にはなかったタイプの楽曲だったので、最初に聴いたときは驚きがありました。すごくかわいらしくて、癒し系の曲というのかな。ただ、不安はぜんぜんなくて。これまでにも制作に携わってくださっていた方々(作詞:六ッ見純代 作曲・編曲:田中隼人)たちと一緒にレコーディングしていたので、すごく安心感がありましたし、いい作品になるだろうなという気持ちでした。

――こういう雰囲気の曲、逢田さんの声質にフィットしてますよね。

うれしいです。レコーディングのときは自分で答えを出さず、田中さんにディレクションしてもらいながら進めていました。とにかく力を抜いて、語尾もフワッと抜けるような感じで歌って。フェイクも入れて、ちょっとオシャレっぽい歌い方を教えてもらった感覚もありますね。新たなニュアンスが加わったというか、歌の視野がまたちょっと広がったかなって。

――歌詞についてはどんな印象がありますか?

生活感があるというか、自分の日常を思い浮かべながら聴ける歌詞だなって思います。「スキップとローファー」の主人公の美津未ちゃんの目線で見た世界も含まれていて。

――「通り過ぎてゆく日々/逃したくない意味」というフレーズは、さきほどの“ノスタルジー”の話にも重なっている気がします。

そうですね。ときどきハッとするような現実味のある言葉も入っているので。「予測変換のネガティブ」もそうですけど、アニメの登場人物たちが使いそうな現代っぽいフレーズもあって。いろいろ大変なこともあるけど、全部をひっくるめて、明日もがんばろうって前向きな方向に持っていってくれる歌詞だと思っています。

――逢田さんは、思春期の頃はどんな子供だったんですか?

今ほどは心配性じゃなかったかも(笑)。ジェットコースターとかも大好きだったので。今は怖くて乗れないし、なるべく刺激を避けるようにしているというか。

――活動のなかでたくさん刺激を得てますからね。

そうなんですよね。こういうお仕事をしていると非日常的な体験をすることも多々あるんですが、それとは別に自分が普段生活している時間軸があって。どっちも大切だし、どっちも自分なんですよね。これからも両方を大事にしていきたいと思っています。

――そして6月3日(土) には「さよなら中野サンプラザ音楽祭」に出演。3度目の中野サンプラザ公演になりますが、どんなライブにしたいですか?

アーティストデビューをしてから丸4年ぐらいなるんですけど、そんな短い年月の中で3回も中野サンプラザにステージに立たせてもらえるのは、すごくありがたいですね。こういう素晴らしいイベントに呼んでいただけて本当に光栄です。中野サンプラザにはファンのみんなと築いた思い出があるし――みんなも寂しいと思います――素敵な時間にしたいですね。今回の主役は会場だと思ってるんですよ。自分自身のステージを楽しみつつ、中野サンプラザをしっかり見送ることができたらいいなって。セットリストを含めて、どんなライブになるかはまだこれらかなんですけどね。

――作品を引っさげたライブではないので、自由に構成できますね。

そうですね。(EP)「ノスタルジー」の収録曲でライブでは披露していない曲もあるんですよ。1stアルバム『Curtain raise』のライブの記憶も強いので、そのなかからも歌いたいと思ってます。あと“声出しOK”のワンマンライブは、今回が初めてなんですよね。私のライブは静かなのがデフォルトになってるんですけど(笑)、みんなの声があれば雰囲気も変わるだろうねって。楽しみです。

――アーティストとしての表現の幅も広がりそうですね。

そうなったらいいなと思ってます。最初の頃は「期待に応えられるんだろうか?」という思いがあったし、素敵な楽曲を作っていただくたびに「どう表現したらいいだろう」と悩んでいて。今もプレッシャーみたいなものはあるんですけど、以前よりも楽しみながら、いい意味で気楽に向き合えているのかなって。今まで聴いてなかった音楽にも興味が出てきたし、ファッションやメイクなども含めて、アーティスト活動を通して視野が広がってきたのもよかったと思いますね。

――素晴らしいです。ちなみに逢田さん、中野という街の思い出ってありますか?

中野ブロードウェイに何回か行ったことがあって。マニアのみなさんが集まる街というか……私もオタク気質なので(笑)。フィギュアとかガチャガチャとか、貴重なテレカを見るのは楽しかったですね。

Text:森朋之 Photo:山本佳代子

<ライブ情報>
「さよなら中野サンプラザ音楽祭」

日程:2023年6月3日(土) 開場17:30 / 開演18:30
会場:東京・中野サンプラザホール
出演:逢田梨香子
料金:8,500円
チケット発売中(前売販売は5月25日23:59まで)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2303722

「さよなら中野サンプラザ音楽祭」公式サイト:
https://sayonaranakanosunplaza.com/

<リリース情報>
逢田梨香子「ハナウタとまわり道」

配信中

逢田梨香子「ハナウタとまわり道」ジャケット

配信リンク:
https://rikako-aida.lnk.to/HanautatoMawarimichi

プロフィール

逢田梨香子
2015年『ラブライブ!サンシャイン!!』の桜内梨子役で声優デビュー。同作品のスクールアイドルユニットAqoursとしても活動。声優のほか、写真集も発売するなど多方面で活躍し人気を集めている。2019年、ソロアーティストとしても活動を開始。中野サンプラザではこれまで2020年12月、2022年5月の2度ワンマン公演を行っている。

逢田梨香子 公式サイト:
https://rikakoaida.com/

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